落とし物箱

出会っちゃった人たちの話がしたい

2020年振り返り






今年もお世話になりました!
思ってたような1年にはならなかったけどギリギリ滑り込み!今年も振り返るぞー!!




∇ 1月
・廣瀬友祐 Live tour 2020 cherisH
年明け1発目から良い男に会いに行ったな〜。WSSに向けて身体づくりしてた廣瀬さん、肩幅が広くなりすぎててずっと怖い…って言ってた記憶ある。大きい男は怖い。
いつ会っても見ても良い男だからびっくりしちゃう。来年もどこかで会えたらいいなー!


フランケンシュタイン (4)
TLでよく見かけてたフランケン。興味本位でチケット取って見に行ったらまんまと沼に落っこちました。フランケン好き!ずっと手帳とキャスケと睨めっこしてたなあ。あきこにの沼に溺れてたよ、フランケン楽しかったなー!またあきこにが見たい。そしてこれを見ていつか平間くんにビクターをやってほしいという野望ができました。

そういえば結局かきこにの感想書かずに終わっちゃってたんだな、私的楽で大満足しちゃったんだ。




∇ 2月
WEST SIDE STORY Season2
ひっさしぶりのステアラちゃん!!!ギリギリ回れたんだった。作品としてはハマれる好きだ!ってなれる作品ではなかったんだけど今となってはWSS一回でも観れて良かったなって思いを馳せてしまう、そんな私はステアラのおたく…


・15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE (2)
今となっては奇跡のライブ… と思わずにはいられない。
私の初めてのハンサムはここになりました。とにかくめちゃくちゃ騒いだしめちゃくちゃ楽しかった記憶しかない。蝶が舞った…… だいたいこれで記憶が飛ぶ。ビジュアルが昼と夜で前髪の分け目が変わってたのは変幻自在な髪型で羨ましくなるし浮くレベルで踊りまくってる姿が見られただけで胸がいっぱいだったね… 無礼講→親孝行はただただ純粋に楽しかったな。


・泣くロミオと怒るジュリエット
ミュージカルのロミジュリを経て観た泣くロミオ、新しい解釈がありすぎて気持ちが追いつかなかったな… 今思い出しても苦しい、こんなティボルトはずるい第1位だよ。また私はティボルトのおたくになりました。
ラストシーンは衝撃だったな。再演があったらまた観たい。




∇ 3月
・WHISTLE DOWN THE WIND 〜汚れなき瞳〜 (5)
明日がどうなるのかわからない中なんとか幕が開いたWDTW。初日日生前でSHOCKの中止発表を聞いたのは震えた。幕が開くまで本当に始まるかわからないなんていう世界がきちゃったんだなって現実味が沸かない中そんなことを感じた記憶がある。
まず会場に入った時に広がる綺麗な夕焼けがすごく印象的で"漠然とした広さ"を感じるのに作品はすごく小さの世界の話でそのギャップに驚いた。楽曲も居心地が良くて好きで短期間でのめり込んでいったんだよなあ。エイモスキャンディの最強カップルのバイクで歌う姿は絶対忘れないしいつかまた観れる時があったらその時はもっと存分に(メンタル面で)前のめりでみたい。エイモスくんはビジュアルでもう勝ちだったありがとう。純粋な自分の気持ちで動くエイモスくんまじでクズみたいな男だったけどめちゃくちゃ格好良かったな〜クズなくせに悪いところがないの本当にムカつく!って言ってた記憶ある。やっぱり作品の感想はちゃんと残しておかないとダメだな… 大体が雰囲気になってしまう。記憶はやっぱり薄れていくんだ寂しい…
WDTW、今となっては本当に春馬のお芝居が観られて良かったなって思うんだ。観れば観るほど引き込まれて、観れば観るほど役に対する繊細さとか細かいところまで丁寧に表現していってるのを肌で感じられて、これからお芝居もっと観たい!って思わせてくれた役者さんだったなあ。


・偽義経冥界歌 (2)
現地とライビュ合わせて2回。なんとか東京千秋楽に滑り込めた。いつ観ても光の生田斗真は輝いてた。


・偽義経冥界歌
・NORA
・WHISTLE DOWN THE WIND 〜汚れなき瞳〜 (5)




∇ 4月
WEST SIDE STORY Season3 (2)
エリザベート
・ボディーガード
・WHISTLE DOWN THE WIND 〜汚れなき瞳〜




∇ 5月
ミス・サイゴン
・ニュージー
WEST SIDE STORY Season3 (3)




∇ 6月
ミス・サイゴン
・ヘアスプレー




∇ 7月
四月は君の嘘 (4)




∇ 8月
・ラヴ・レターズ
朗読劇にもいろんな形があると思うんだけど私が想像してたいちばんスタンダードな朗読劇だった。難しかった。
耳からの情報処理能力が遅すぎるので置いていかれたな、何回見たら追いつけるんだろう… またいつか出会えた時は頑張る。


四月は君の嘘




∇ 9月
・CATS
やっと舞台が動き出したところでどうしても何か観に行きたくて久しぶりにCATS観に行った。私の初めてのミュージカルは幼稚園くらいの時にみたCATSでただ漠然と楽しかったなって記憶からずっと好きな作品。楽曲がとにかく大好き。


・音楽劇「銀河鉄道の夜 2020」(2)
宮沢賢治の世界観がわからなすぎて???ってなった初日から色々調べてどハマりしてジョバンニとザネリのラストに殴られた千秋楽という怒涛の2週間くらいを過ごした作品。改めて作品に世界を広げていってもらってるなって感じた作品でもあったしこうやって知ることができるのって楽しいなって思ったのでやっぱりお芝居観るのはやめられなさそう。




∇ 10月
・音楽劇「銀河鉄道の夜 2020」(2)




∇ 11月
・RENT (2)
念願のRENTの世界にやっと入ることができて、平間くんのお芝居をやっと観ることができてやっぱり平間くんのお芝居が好きだー!って叫べることが嬉しくて、そんな初日だったな。なんだかRENTは現実世界とリンクしてそうでしてなくてしてるっていう不思議な世界だった。
正直作品浴びて楽しい!!ってなれたのは初日だけで2日目にめちゃくちゃド正面から殴られてしまいずっと病んでたRENT期間。公演が中止になってしまったのはもちろん悔しい気持ちがいちばん前にはある。ただこんなこと言うのは不謹慎なのはもちろん理解した上でどこかホッとしてしまった自分がいたくらいどん底まで落とされてしまってた。メッセージ性が強すぎてまだ未熟で受け取れきれなかったんだろうなって思う。あくまで個人的な感想というか受け取り方として。またいつか、もう少し時間が経って大人になったら観たいなって思う作品。再演した時には観に行くと思うんだけど観る時の自分の状況で受け取るものが大きく変わるんだろうなって思う。その時まで楽しみに待つことにした、っていうのが終わって時間が少し経った今の気持ち。通りで全然リアルタイムで感想が呟けなかったわけだ!今思い出しても同じくらいで堕ちれるのでこのお話はおしまい!


プロデューサーズ (4)
RENTで落ちまくってたところで本当にプロデューサーズには救われました!!!何も考えずに笑えるって思ってた以上に救われるんだなって感じた。
とにかくカルメンギアが美しすぎて登場から捌けるところまでカルメンギアが抜けるところがなかったのが本当にすごくて些細な仕草まで全部ちゃんと作られてた。達成くんすごい。ロジャーとカルメンの関係性が大好きでカルメンの一歩後ろで相手を支えることができるのがまた美しくて。きっとそういう相手をロジャー自身が望んでいたわけではなかっただろうけど徹底してカルメンはロジャーを引き立ててくれるから安心して身を預けられるようにしてくれるのって簡単そうですごく大変だと思うから本当にすごいし、そんなカルメンが私は好きだ。特に1幕のロジャー邸が好きすぎて毎回叫ばずにはいられなかったな…
そして晴香ちゃんウーラの可愛さよ… 目を奪われたし日の暴力で殴るとはカルメンと並んでこういうことなんだなって思いました。プロデューサーズどっかでゆっくり感想まとめたいな、ずっとカルメン美しいウーラ美しいって言ってそうだけど。


・NINE
NINEの世界観が不思議すぎてついていくの結構大変だった。英語詞をそのまま使ってたのすごかったなあ。映像との融合が綺麗で新しい演出だったな〜。
あの世界にDAZZLEさんいるの正解だったしやっぱりラストには寿美礼さん!!!!!ってなれるのは最高だった。


・RENT (2)




∇ 12月
プロデューサーズ (2)


・両国花錦闘士
今年足りなかったエンタメが詰まってたな!楽しかった〜!というよりは浴びた浴びた〜!って感じ。
色々あった後のキャストでチケット取ったので相撲の話なのはわかってたけどわかってなかったというか、個人的に男の裸が苦手なこと忘れてたので胸焼けすごかったです。 でも原ちゃんがあそこの真ん中にいるの感慨深かったし全ての始まりがメタマクd2だと思うと胸がいっぱいだな… そこに櫻子と徳ちゃんしんぺーさんがいるのほんと胸熱、こんな熱いドラマって存在するんだな。
ずっと下にいた橋谷ちゃんがぐんぐん駆け上がってラスト女神になっていく様に鳥肌が止まらなかった。結局私はまた2020年櫻子に恋をした。


・OrbTALK ライブインコンサート
2020年ラスト、ボーナスステージ感覚で行ってきました!晴香ちゃんと大野くんのバルコニーはやっぱり好きだ!大野くんのヴォルフガングはいつか観たいなって感じました。


・RENT (5)




今年はここに書いたもの配信覗いて全32公演(15作品)でした。コロナもあった中で思ってたより行ってたんだな〜って印象。
来年はGHOSTと魔界とインザハイツとモーツァルトと…って観たいのたくさん。それが今は控えてるかな。全部超楽しみなのでとりあえず幕が開くことをもう祈るしかない。

今年もありがとうございました、来年もよろしくお願いします!!!






銀河鉄道の夜2020




半年ぶりの劇場、半年ぶりのお芝居、半年ぶりの観劇……

観劇が趣味でそのために働いてるタイプの人間なのでそれが半年間も奪われて生きていけない…って思ってたんですけど過ぎてみれば意外とケロっと生きてられたので人間の順応性って怖いなあって感じました。
それでも舞台が好きなのは変わらないし徐々に再開し始めて私も久しぶりに劇場に通ってやっぱり生って良いなー!舞台って良いなー!!って叫びたくなったのでブログを書きます。


銀河鉄道の夜2020を観に行ってきました。

銀河鉄道の夜宮沢賢治の作品は読んだことがなくて。初めて銀河鉄道の夜に触れたのがこの作品。
私のイメージ的には多分銀河鉄道999と混ざってて金髪な綺麗なお姉さんが出てこなくてあれ?銀河鉄道ってこんな感じなの?って困惑して調べたら全然違ったところから始まりました。無知って怖い。ちなみにメーテルの名前もちゃんと覚えてないくらいには銀河鉄道999の方も触れたことがなかった。
お話の内容知らないままに話だけが進んでいって付いていけなくて引き離されていく感覚があったんですけど見るたびに点と点が線で結ばれていって、表現の深さにびっくりしたその勢いで書いてる。

今日は千秋楽。今はすごくそれが寂しい。


ここから先はネタバレアリです


この作品を通して詩的で綺麗でそれでいて実態がはっきりしない言葉が多いなって印象なんですけど。その中でも「まことのみんなのための幸せ」はこの作品の中の大きなテーマというか、考えさせられる言葉だなって。まことのみんなのために何かを為せるかって漠然としているけれど人の心のどこかにはある核心をついた言葉でもある。
簡単な言葉に置き換えたら"自己犠牲"になっちゃうのかもしれないけれどそんな単純なことでもないのもわかる訳で。カムパネルラがザネリを助けるために川に飛び込んだのもカムパネルラからみたら"まことのみんなのため"なんだけどある人から見れば"犠牲"に見えてしまってもおかしくなくて。だからこそ「まことのみんなのための幸せ」を考えると難しくて結果「わからなく」なるんだなって感じた。
ザネリを筆頭にクラスの人たちからいじめられて大人の世界に揉まれたジョバンニがまことのみんなの幸せのために何ができるのかを考えるキッカケになるのがこの銀河鉄道の旅の前後にある気がする。


お話の中でジョバンニとカムパネルラって周りと共存していないというか、悪い意味ではなく浮いた存在になっているのも新鮮だった。学校にいる時も周りに溶け込みきれず、鉄道の中でもどこから来たのか、どこに向かっているのかがはっきりしない2人で。この2人は親友なんだけどどこか同じ場所にいるような感じはしなくて。ジョバンニは地に足をつけて走り回っているけれど、カムパネルラって心ここにあらず、みたいにどこか意識が自分の中にないような雰囲気を出している。カムパネルラの中にある先の見えない恐怖と過去を受け止めきれずにいる自分への不安の気持ちが溢れ出した結果感情をどこかに置き去りにしているようで。カムパネルラにとっての銀河鉄道での旅は自分の感情と自分の存在を取り戻すための旅だったのかな。
白鳥ステーションで降りた時に出会う工事してる人(?)たちに出会って、光るリンゴを見つめた時のジョバンニの「光った」とカムパネルラの「消えた」はまさにこの2人の対比を表しているようだった。ジョバンニは未来に光を求めていて、カムパネルラは暗闇しか見えてなくて。タイタニック号の沈没を見ている時には起きるひとつひとつの事に対して瞬きをしてそのまま体当たりをするように見ているジョバンニと瞬きを一切せずに起きた事に対して動じずに見つめるカムパネルラ。カムパネルラはタイタニック号の沈没に川で溺れてしまう自分の運命を決める出来事を思い出しているようで、今までモノクロだったカムパネルラの気持ちに色がついたようだった。石炭袋の中に綺麗な野原とおっかさんの姿を見たカムパネルラは生き生きとしていて。石炭袋の中に一筋の光が差す演出になっているんだけど、これがそのままカムパネルラの光に見えて。今まで暗闇の中で彷徨っていたところに光がさしてそのまま走って行くのがあまりにも一瞬だったなあ。そんな光はカムパネルラに見えてジョバンニには見えていないから、ここで光と闇が逆転してるのもまた2人が違う世界にいることを表してるみたい。
カムパネルラの中にあった恐怖はきっと"自分がいなくなる=自分の存在がそのまま消えてなくなってしまう"ことにあったんじゃないかな。カムパネルラは銀河鉄道の旅の中で"存在を証明"できることを知り、自分の中にあった感情を取り戻すことができて、そして親友にその"存在の証明"を託すことができたんじゃないかなあ。

カムパネルラってどうしてこんなに気配がないのに存在感があるんだろうって思ってたらお芝居の中で大きな目、そしてびっくりするくらい少ない瞬きとその目の先には何が写っているのかわからなくて異空間を生み出していたんだなっていうのを感じた。佐藤寛太さん、美食探偵私見てたはずなのに全然同一人物だと思えなかった。纏ってる雰囲気ももちろんだけど顔が違いすぎてびっくりした。
見れば見るほどカムパネルラの見ているものに引き込まれていったなあ。ジョバンニの親友であり、物語のキーになる存在の出し方がすごかった。


ジョバンニの性格形成として大きく関わってくるのがザネリで。ザネリとタイタニック号とサソリの関連がヤバすぎた。どこまで原作に忠実なのかはわからないけど、月並みな言葉しか出てこないけどこれはすげえ。

ザネリが川に落ちた描写はもちろんあるけど作品の中での大きさで言ったらタイタニック号の氷山に激突、沈没していく瞬間で。タイタニック号に乗っている青年が水の中に入るとザネリが出てきて、サソリの話が降ってくるように囁くように語られサソリと重なって青年に戻ってくる流れが辛辣なんだけど綺麗で。そして水の中から見た星空の景色は青年とカムパネルラが重なって。あの瞬間にカムパネルラの「まことのほんとうの幸せ」が吐き出されるんだけどここの流れがめちゃくちゃ綺麗で感動する。
ザネリは自分のこと大きく見せているけれど、カムパネルラを死なせてしまった罪に震えている姿は小さくて、ああちゃんと人のことを考えられる"子ども"だったんだなって思うし、それと対比するようにタイタニック号の青年の2人の少女を守るようにずっと傍にいること、決断力とかが"大人"だなあと思わされるんだよなあ。そしてサソリはタイタニック号の青年とカムパネルラとに重なって赤い照明弾が上がる演出が綺麗。
ザネリの最後震えながらの「お父さんがラッコの上着を持ってくるよ」というジョバンニに対する言葉。最初はこの言葉を口にするザネリの気持ちがわからなすぎてずっともやもやしていたんだけどやっとわかって。そしてその気持ちをそのまま全て許すジョバンニの大きくて暖かい抱擁でザネリの気持ちが救われたなあって思った。ジョバンニが優しく抱きしめて、ザネリの手がジョバンニに触れた時、ジョバンニの今まで押し殺そうとしていた気持ちが溢れ出る瞬間でもあって、ジョバンニとザネリの物語の終わりであり始まりになるんだなって感じた。


物語の主人公のジョバンニ。銀河鉄道の夜ってジョバンニの物語なんだけどジョバンニは真ん中にいなくて。いつも色んな人のことを"見ている"んだよなあ。彼の知らない世界を少しずつ自分の中に入れているようなそんな感じ。
お父さんは遠くに仕事に行っていて音信不通で、悪い噂もある中お母さんは病気がち。そんなジョバンニの環境が学校のない時間にバイトして友達と遊ぶ時間がなくなっていじめられるようになって、孤独になっていく。孤独だけじゃなくてジョバンニは何かの拍子でずっと頭の中に周りの人たちの言葉が木霊するからより追い詰められてる状態で。そんな中でもやっぱりおっかさんの言葉にだけは反応を示すからどんな状態であれ親のことは憎めない良い子なんだよなって感じてた。
ジョバンニは素直だからこそ周りの言葉をダイレクトに受け取ってしまうから傷が多くなってしまうんだろうな。銀河のお祭りのケンタウルスの歌を楽しそうに歌うジョバンニはどこにでもいる無邪気な子どもなんだなって感じさせる。無邪気で何も知らないからこそ得るものも大きくて。

ジョバンニの言葉って最初の方にも書いた詩的で綺麗でそれでいて実態のない言葉が多いんですよね。「今夜星が降ってきて僕たちのタマシイに幻燈を写す」とか「牛乳瓶が倒れてこぼれたもの、それはなんでしょう」とか。想像力を駆り立てられる比喩のような詩のような言葉がジョバンニの心をまた表しているようで好きなところのひとつ。言葉の本質は未だに掴めてる気がしないからわかってはいないんだけど、そういうところ、文学的で詩的で良いなって。この「今夜星が降ってきて、僕たちのタマシイに幻燈を写す」のセリフを行った時、星が降ってくる照明で足元にはたくさんの星がある演出が好き。物語の始まりと銀河の中に迷い込む境にいるみたいで。ジョバンニは孤独でいる間に、銀河鉄道の窓に写す幻燈はお父さんとおっかさんの名前しか出てこなかったけど、この旅の終わりにカムパネルラから存在の証明を託されたことによって、この後ジョバンニの幻燈にはカムパネルラも写るんじゃないかなって思った。それがジョバンニの存在の証明の仕方のひとつなんじゃないかなって。
ずっと泣いてばかりいたジョバンニは銀河鉄道に乗って生と死の境の不思議な空間に身を置いて人の様々な運命を知るわけで。あのジョバンニが持っていた"どこまでも行ける切符"はきっと人生の降車駅はまだ来ないってことだったんじゃないのかなって思ってる。他の人たちは降りる駅、場所が決められていたけれど、ジョバンニだけはどこまでも行ける存在だったから。(死を待つ人たちの集まる)四次元空間にひょっこり顔を出した(生きている人がいる)三次元空間の存在って感じが銀河鉄道に乗ってる時間が経つほどより鮮明に感じたんだよなあ。ジョバンニとジョバンニ以外の人たちの差が見えてくる感じ。ただの夢のひとつかもしれないけど、それはジョバンニの運命を変える出来事であって。それがなかったらザネリを赦すことはできなかっただろうし、自分という存在意義みたいなものも全く見えてなかったんじゃないかなあって。それが見えたからこそカムパネルラの願いである"存在を証明"することを約束できたわけで。あの言葉は私にはジョバンニの決意表明みたいに見えた。考え方が変わったことで世界の見え方が一心して、ザネリのことを赦すことができたのも抱きしめてあげることができたのもジョバンニの成長だから。

いや〜達成くんのお芝居やっぱり好きだな〜〜〜って見てて改めて思ってた。達成くんの言葉を借りると"感情のルート"、毎回見えるんだけど今回は特にだなって個人的には感じてました。まずそういう素朴な役って達成くんにとっては新鮮な感じがしたのもあるかもしれない。
素直で純粋無垢な少年そのままに、周りから受けた影響がそのままダイレクトに心に反映されていく様が綺麗だった。作品の感想で綺麗だったなって言葉が出てくるの私の中では新鮮なんだけどこの作品には綺麗って言葉が合ってるなって思う。それはもちろん演出とか言葉の使い方、選び方、照明や音もそうで。なんだろう、ステッカーとかたくさん貼ってある箱の中に大切なガラクタを詰め込んだみたいな作品。不思議な音が聞こえてきたり、それこそ銀河鉄道に乗り込むっていう現実ではありえないことが起きたり、ジョバンニたちの住む世界の雰囲気がガラクタの中って感じがして。楽しくて綺麗なんだけどどこか手に取ると不思議な気持ちにさせられる。最後カムパネルラにうんって言うジョバンニのボロボロ泣きじゃくってでも縛られていたものがなくなって解放されたような笑顔が忘れられなくて。
そしてザネリを抱きしめるジョバンニの姿がロミジュリのマキュを抱きしめるベンとも重なって個人的に崩れ落ちてしまった。ジョバンニの抱きしめ方の愛の深さというか、そこで全部が語られるから、ジョバンニがザネリを赦すことでザネリを救うことができたのがなんだか嬉しくもなってしまって。あの2人の間の言葉のない会話が聞こえてきた時に私の感情が爆発してしまったな。






白井さんの作品は怪人と探偵、ホイッスル・ザ・ウィンド以来だったんですけど大掛かりなセットの中にぽつんと人がいる感じが普通の世界を表していて良いなあって思いました。だからこそ浮き彫りになるありのままの人間性に温かみがある。こんな世の中の今だからこそ出会えて良かったなと思える作品でした。

これから千秋楽だ!ラスト銀河鉄道の夜2020!おめでとうございます!!楽しみだ!!!






「泣くロミオと怒るジュリエット」最高のロミジュリでした




今の世の中、普通じゃないことが起こりすぎて観劇おたくが住むには住みにくい世界になってるけどあと少しでまた幕が上がると信じてるから!!今は楽しかったお話がしたい。
いや、私の検索能力が拙すぎて色んな人の感想が漁りきれないのでどうせならちゃんと感想書いてから漁ろうと思いました。泣くロミオへの気持ちをどばどば吐き出します!!という意気込み。


※ネタバレありなので控えたい方は読まない方が良いです








そんなわけで「泣くロミオと怒るジュリエット」を見に行ってきました。

観に行ったのは公演中止になる前の最後の公演でした。評判が良くてずっと楽しみにしてたからほんとにギリギリで滑り込めて私はラッキーだったんだけど見れなかった人にもこれは観てほしい作品。だからなんとしてもまた再演なり振り替えなりしてほしいんだけど難しいのかな…と複雑な気持ち。関西弁の私たちの住む世界の等身大になったロミオとジュリエット、その他登場人物にいつもより親しみを持ってみることができたロミジュリでした。


この「泣くロミオと怒るジュリエット」ロミオとジュリエットに良い塩梅でウエストサイド物語が入ってきてるような感覚になってた。まあ簡単にいうと「ウエストサイド物語の設定でちゃんとロミジュリをする」もちろん設定以外にもウエストサイド物語を感じるシーンはあるけどまあこんな感じ。ロミオはもうモンタギュー辞めてるし、ティボルトはジュリエットのお兄ちゃんだしソフィア(乳母)はティボルトの妻(?)彼女(?)だしなんかこういう設定のロミジュリも良いなって思った。同じ人でも関係性が変わるとその人が意識する人が変化していってでも起こる事件は変わらなくて。面白かった。
そしてヴェローナの場所が燻んだ戦後の日本の田舎町で、ロミオとジュリエットが私たちと同じ等身大の男の子女の子になっているのがすごく良かったなって。関西弁なのも好きになれたひとつだろうなあ。関西弁を聞くだけでテンション上がるタイプの人間なのでずっと耳福だった。ロミジュリ、面白いけどどこか遠い存在の人たちの話だったのが身近になることでよりこの2人の愛の尊さを感じたんですよね。あと笑いを入れてくるセンスが結構好みだった。笑えて泣けてしんどくて、感情の入り乱れ方が依存性のあるようなジェットコースター乗ってるみたいだった。


私がこよなく愛しているロミジュリは東宝版「ミュージカル ロミオ&ジュリエット」なんですけど今回の「泣くロミオと怒るジュリエット」もめちゃくちゃ大好きなロミジュリになりました。そしてどこまでも各キャラクターの解釈だったり味付けをすることができる原作がすごいなって感じました。それでいてシェイクスピアロミオとジュリエットへのリスペクトも忘れていなくて。これからも色んな形のロミオとジュリエットが見たいなって思いました。




各キャラクターについて書ける範囲で書くぞ!
あと感想解釈雑多です、台詞とか細かい部分はニュアンスで。言葉覚えるの苦手なので初めて聞いた単語はだいたい覚えてません悪しからず。





ロミオ - 桐山照史

今回の物語の中でいちばん純粋で無垢なキャラクターでしたね!!!!!
だいたいジュリエットの方がロミオへの愛に純粋で突っ走ってでも届かなくて…みたいなすれ違いのイメージだったんですけど今回は間違いなく純粋さはロミオの圧勝だった。今までは友人がいちばんにきていたところがジュリエットに出会った瞬間、それを蔑ろにしてしまうくらいジュリエットがいちばんになってしまって。その対比というかジュリエットへの気持ちをいちばんに出してるのがすごく良かったな。恋愛に奥手で苦手だからこその愛の表現がほんとに可愛くて愛らしくて。最後、ジュリエットとの結婚式を2人だけで挙げるシーンは辛い中にも幸せに満ちていて、やっと2人でスタート地点に立てたのに終わるしか選択肢がなくて。終わるのがわかっていてジュリエットを追いかけるロミオの姿に色んな感情が渦巻き溢れていた。だって見てる方はさ、もうこの時点で生き残る決断ベンの苦悩も知ってるから、純粋にお祝いするにもどうにも複雑でね、、、
照史くんのお芝居はいくつか見てきたけどこんなにピュアでキラキラした目をしたのは初めて見たのですごく新鮮でした。こないだ家の片付けしてたら2012年あたりの映像が出てきて見てたけど照史くん良い意味でなんにも変わってなくて8年前にもこないだ見た照史ロミオがいたのかもしれないな、なんて思いました。




ジュリエット - 柄本時生

時生ジュリエットめちゃくちゃ可愛いかった〜〜〜〜
とにかく可愛い。ジュリエットが等身大の女の子になるだけですごく近い人に感じた。男に惚れやすく貢ぎ癖のある設定も面白いかった。時生ジュリエットはおたく気質。ロミジュリってロミオとジュリエットの一目惚れから2人の恋が始まるけどこれは一目惚れももちろんあるとは思うんだけど、それ以上にジュリエットがロミオとの恋に進んでいいのか迷ってるうちにロミオの押しの強さに気がついたらロミオのこと見てたって感じがした。容姿じゃなくて中身で選んでるのもこの2人の良いところなんだよなあ。ロミオがいちばん欲しかった言葉を何の気なしにジュリエットが呟いたからロミオの拠り所がジュリエットになった。ロミオの側には「希望がある」「明日はある」なんて言葉言ってくれる人いなかったんだろうな。
そしてここに出てくるジュリエットはとにかく気持ちに繋がりがあってとても好き。脈絡なく気持ちがシフトしてると冷めちゃうんだけどそれがなかったのが好きにだったひとつでした。ロミオのこと、好きになっちゃいけないのに、考えれば考えるほど気になるどうしよう!!みたいな迷いとか、それでもやっぱり抑えられないからロミオの舟に乗ってみようって思う瞬間とか、もう何が言いたいって時生ジュリエットとにかく可愛い!!!最後、ロミオが横たわってる姿を見て、隣にある希望が失われて自分にとっての希望をひとつずつ繰り上げて繰り上げて話をするの、あまりに辛すぎた。ロミオと出会ってすぐはジュリエットの隣にあった希望はロミオじゃなかったのに。気がついたらジュリエットの隣にある希望はロミオで満ち溢れていて満杯になって、私の希望がないならロミオの所にいくことを選ぶの。そこまでに達するくらい短い期間で揺れ動く心がまだ世間を知らない等身大の16歳のそれであって周りを知らないから完成する究極の愛の物語だなと感じたんです。時生ジュリエット、最高に可愛いジュリエットだった。さいこう!!!!!


このロミオとジュリエット、決闘前に2人だけの結婚式を挙げずに天国に行った2人が幸せそうにロミオは白のタキシード、ジュリエットはウエディングドレスに身を包んで周りから祝福されてるの、あまりにエモいというかロミジュリなのにバッドエンドなんだけどハッピーな気持ちにさせられるの、ほんと罪深いよなって…ね……(語彙力欠如) そしてジュリエットのウエディングドレスを持つのがティボルトとソフィアなんだよ〜〜〜 え、なにそれ!!!!!ロミオの後ろには誰1人いなくて、ジュリエットの後ろには家族2人がいるのもまたロミオの孤独さみたいなの感じちゃうじゃんね、隣にマキュとベンが並べばいいのにそれは許されないあの空間がめちゃくちゃしんどかったんだ…




ベンヴォーリオ - 橋本淳

ロミジュリの中でも特に味というか存在感が出にくいとされている役(私調べ)ベンヴォーリオ。泣くロミオも例に漏れずかと思いきやいちばん中毒性のあるヤバヤバのヤバなベンヴォーリオがここに誕生していました!!!!いや観劇前に話題に上がってていちばんベンがやばいのか… ベン… おい… って構えていたのにそんな盾存在しないくらいに殴られてしまった。
ベンヴォーリオのロミオへの友情とかもろもろの感情がデカすぎて!!!そんなん誰も受け止められないよ!!!!!
ベンヴォーリオ、いちばん食らったのはやはりローレンスとジュリエットの仕組んだヴェローナ脱獄作戦の内容を全部理解した上でベンヴォーリオはロミオに「ジュリエットが死んだ」と嘘をつくことですね。ロミオのことが大好きだけど許せなくてそれでも拒絶しきれないベンヴォーリオの取った行動なんだけどフォロワさんが言ってたけどほんとそのまま幼馴染クソデカ感情の拗らせでしかないんだよ。いやこんなのアリなの?って感じだけどアリなんですね、ロミジュリ、奥が深いです。
ロミオに親友以上の好意を抱いているという解釈するのってベンヴォーリオとマキューシオ、どちらかと言えばマキュのイメージの方が強かった(シェイクスピアの解説でもこんな説があるよって話聞いたことがあった)のでこの気持ちを持たせるのをベンにさせたのは新しかったしこれはこれで面白くなりすぎててありよりのありでした。私は好きだった。マキュに「お前はロミオのことどう思ってる?」って聞かれて「…ん?…しん…ゆう…??」みたいな含ませた答え方するの、ほんとにベン…って頭抱え始める。そしてダンスホールでジュリエットと話すロミオにティボが突っかかっていったのを一目散に止めにいくのはベンで。ベンはちゃんとロミオのことを見てロミオを守ろうとしてるんだね… さすがにロミオの手を取り踊りだそうとした時は驚いたぞ……
マキュに「俺が死んだら泣いてくれるか?」って本気で聞かれた時にはマキュが死ぬことになるなんて万が一にも思ってないだろうなら「悪友じゃん俺たち」って答えるけどちゃんと優しい心を持ったいちばんの親友思いな奴なのがベンヴォーリオなんだ。マキュが死んで一晩中涙を流し、そんな中ジュリエットの元に一目散で飛んで行ったロミオのことを責める。ベンヴォーリオは飄々としていて賢いからこそ見えない部分もあるけどめちゃくちゃ優しいし友達思いだしそれでいて決断力もある。だからロミオを責め、自暴自棄になってロミオにジュリエットが死んだことを伝え、毒薬を渡すんだ。これが決闘の時、何もできなかった自分への戒めのように。そして最後泣きながら"生きる"選択肢を選ぶベンヴォーリオが格好良く見えた。
このロミジュリのラストシーン、墓場でタキシードとウエディングドレスに身を包むロミオとジュリエットがいる傍らで白い服を着た人たちがみんな死んでいく中1人真っ黒の服、そして街に弾け飛ぶ火の粉血しぶきを交わすように黒の傘を差して表情もない真顔で出てくるベンヴォーリオを見て、この物語はバッドエンドなんだと教えられました。ロミオとジュリエットの死によりモンタギューとキャピュレットの戦いが終わったわけでもなく、地震の混乱でみんなが死んでいく。その様をベンヴォーリオがただただ見ている。この黒と白の対比もあるけど幸せそうなロミオとジュリエット、それを祝福するマキュとティボと対になるように現実を見続けるベンに同じ世界にいたはずなのに住む世界が変わっていることを突きつけられて本当に最後辛かった。
カテコの集合写真にはどんな意味があったんだろうって考えてるんだけど、ベンがめちゃくちゃ嬉しそうに笑ってるんですよここ。笑ってるの。もしかしたらみんなが天国で再会できた集合写真なのかなって思ってます。ベンに幸せな未来が来ますようにとただただ願うばかり。




マキューシオ - 元木聖也

ずっと自分の居場所を探しているマキューシオだったな。
喧嘩っ早いのもティボルトに向かってわーわー叫ぶのも全部自分はここにいるんだよ!誰か見て!って誇示しているようで辛かった。
モンタギューが孤独な少年の集まりだったからっていうのもあるし、ロミジュリの大公に位置するカラスはティボルトの叔父ということもありマキュがモンタギューにいられるのはロミオとベンヴォーリオと幼馴染だったからっていう理由だけなんだろうなっていうのをずっと感じてた。それでいてベンがロミオのことを見ているのをマキュはうすうす肌で感じていたからベンに本気で「俺が死んだら泣いてくれるか?」って聞くんだよね。ちゃんと自分のことも見てほしくて、ベンの世界にロミオの世界に自分がいるのかちゃんと知りたかったんだろうな。存在証明のために叫び飛び回っていちばん暴れることしかできなかったんだろうなあ。
決闘でも何にも知らないのはマキュだけで。ただただティボに売った喧嘩をしに行くのがマキュなんだよなあ。ロミオとジュリエットが結婚することも知らされてなくてティボの抱える闇も知らずにいつもの喧嘩に決着をつけにいく。ただそれだけ。親友のはずなのに知らないことに対しても今までの俯瞰したようにマキュを見ていたロミオにも怒りが募ってあんな最後のセリフになっちゃったんだろうな、もっと伝えたいことはあっただろうに。ロミオの中に"後悔"という感情としてマキュのこと残しておきたかったりしたのかな、知らんけど。人はプラスの感情よりマイナスの感情の方が深く刻みこまれたりもするから。それでもロミオが一目散に駆けていくのはジュリエットのところで。マキュの最後の望みは儚く散っていくのかなと思うとマキュほんと辛くてたまらん。「俺をダンスホールに連れてってくれ、明日」ってマキュはずっと明日を見ていたし未来を見ていて生きたかったんだろうなって考えさせられてしまう。
死んだ後の世界でマキュとティボが2人笑ってそしてロミオとジュリエットのことをお祝いできたのほんとに良かったな。お祝いができるマキュとお祝いができないベン、ここでも正反対の表現でまじでこのロミジュリ最後まで容赦がないな…




ティボルト - 高橋努

どうも、ティボルトのおたくです。
私、薄々感じてはいたんだけどやっぱりティボルト大好きでした。原作というか、シェイクスピアのティボルトは少しは肩の力抜いたら?って気持ちの方が強くなっちゃうのであんまり好きにはなれないんですけどティボのキャラ(バックボーン)設定が増し増しになればなるほど好きの気持ちが大きくなって結果ティボのおたくしてます。
高橋ティボ、冒頭はとにかく態度がデカくてガミガミ怒鳴ってちゃんと嫌いになれそう(褒めてる)だったんですよ。まあ左脚が義足だったから何かあるな…とは思っていたけど。想像していた以上に何かありました。簡単に説明すると戦場で左脚を失い、傷病兵を看護する方に回ったのだが戦争が終わりまだ生きてる傷病兵たちを連れて帰ることはできないので殺さないといけなくなった。そこで殺してしまった傷病兵の1人が身寄りのない小さな少年でティボに懐いていて、死ぬことがわかっていながら最後に微笑んでくれたことが頭から離れなくて。ティボは帰ってきてから毎晩魘されているっていう過去を決闘前にティボ自らが話をしてくれます。非常に辛いです。そして今までのティボの行動の全てが線になり決闘を迎えます。
何が辛いってまず戦場で殺してしまった少年がモンタギューにいるような少年だったからティボはロミオやベン他モンタギューの仲間そして何よりマキュをいちばんに重ねてみていること。マキュの笑顔=少年の笑顔だから、見ていられなかったんだろうな、だからわざと敵に回すような行動を取ったり暴言を吐いたり。優しくされるとより自分の罪を感じてしまうから。それかマキュの笑顔を見られないのは自分の宿命なのかもしれないと感じていかもしれないしなあ、知らんけど。だからモンタギューの敵に回る。定職に就か(け)ないのも負い目があったからかもしれないなって考えるとめちゃくちゃティボ辛すぎるな…
決闘前にソフィアに「(マキュのこと)少し傷つけてやるくらいだ」っていうの、ティボの本心だと思っていて。また同じ過ちを犯さないことだけがティボのできることだったから。ここの決闘、マキュもティボもお互いナイフ仕込んでないんだよ、白熱したキャピュレットの1人がティボにナイフを渡すの。そのまま抑えられなくてマキュのこと傷つけてしまって勢いで殺してしまうんだ。マキュを刺した瞬間のティボの目、あまりの動揺と混乱に手まで震え出して必死にマキュのこと起こそうとするの、辛すぎる。ティボはマキュに生きててほしかったしこれからもいがみ合っていたかった気持ちをひしひしと感じて。そんなことしてたらロミオがマキュを刺したナイフでティボのこと傷つけてるし。ただロミオも自分のとった行動に困惑してるから傷ついたティボを前に動けなくなってしまっていて。そしたらティボ、少し嬉しそうに、やっと解放されるような顔をしてロミオの手にあったナイフをそのまま自分に刺すんですよ……… え、あまりにしんどすぎてこの瞬間言葉が出なくなり、そのまま私の思考回路は停止した。ティボはモンタギューに殺されるなら文句はなかっただろうから天から巡ってきたチャンスとばかりにロミオの手にあるナイフにしがみついたの。ヤバヤバのヤバ。あまりに自分勝手ででも今まで縛られていたものからの解放の喜びみたいなのも感じておいティボルトそれはずるいだろ!!!!!と咀嚼すればするほど叫びたくなっている現状です。
ティボ… この人も過去におけるクソデカ感情を引っさげていたね、しんどいね、辛いです。好きです。

そうそう、あと今回見て感じたのはティボとジュリエットの関係、兄妹にすることによってよりジュリエットを守るようになるのかな?と思いきや私個人の印象としてジュリエットへの固執という感情は抱かなかった。それよりジュリエットに好意がある方がめちゃくちゃ固執するのでそれによって決闘の意味合いが変わってくるんだな、というのは新しい発見でした。ほんとにロミジュリは楽しいティボはしんどい。






吐き出したい気持ちを整理しながらまとめてたら予定通りに進めば今日が東京公演千秋楽の日でしたね。
他にも書きたい人いたんだよ〜ソフィアとかカラスとかロレンスとか。でも咀嚼しきれないのでここまで。


ほんとにとにかくとにかく「泣くロミオと怒るジュリエット」めちゃくちゃ面白いので予定通り大阪公演の幕が開く予定ならたくさんの人にみてもらいたい。そして感想を落としてください(ティボの感想待ってる!)私が喜びます。




フランケンシュタインをみにいってきました。(※ネタバレあり) 1/22追記




タイトルの通りです。
私のTLで話題になりまくって勝手に気になってたフランケンシュタイン、おたくが大好きなやつ!の言葉をよく目にしていたので気になってチケットを取って行ったらまんまとハマりました。で、文章書いてる。
初めての気持ちを残しておかないと!そんな気持ち。日本語は話せてません。ただの叫び。御慈悲をください。


私の初めてのフランケンのキャストは中川&小西の組み合わせでした。このあと柿澤&加藤も観る予定だよ。
特にキャスケは決めずに日程だけでそれぞれが見られれば良いかな、くらいの気持ちで取ったんだけどこんな軽い気持ちで見に行って良い作品じゃなかったね〜〜〜






終わった後はほんとにしんどくてしんどくてカテコ立てなかった、立つまでに時間がかかるくらい圧倒というか心身の疲れがすごかった。
帰るまでも身体は重かったし翌日友達とご飯に行くのもノリ気にならないくらいに引きずってた。連日フランケン観に行ってるおたく、つよい。でも連日通いたくなる気持ちすごく、わかる。


あっきーさんビクター、この人全然折れないしアンリを失っても後悔がない。なんなら怪物さんが目の前に現れて話をしてる姿みて嬉しそう。あっきーさん強い。そしてびっくりするくらい歌が上手い。どこからあんな声が出るのか、不思議だ。
エレンが死んでもジュリアが死んでもどこか「仕方ないな、」って思ってそう。知らんけど。
強いビクターに対して小心者のジャックの対比がめちゃくちゃ好き。ずっと肩すくめて何かに怯えてるんだけど虚勢をはるからすごく哀しい人にみえた。なんだろう、ジャックって孤独。誰かにしがみついていないと生きていけない子どものような顔を見せる。自分より弱いものにしか大きな顔ができない。怪物も見ていても辛いけどジャックも辛かった。だいたいフランケン、辛いって言ってる。クマ、オイシイ。

ラスト、怪物さんに「ビクター」と呼ばれはっとしてそしてビクターは"神"になった。全てを失って神になったビクターはその瞬間友人と共に夢を手にした。完全なるビクターの勝利だった。アンリは怪物になってもなおビクターを神にしたいと思っていたんだろうな… 知らんけど。




小西さん、今回拝見するのが2回目ましてで、前回はグレコメだったんだけどなんか合わないな〜と思ってたのでちょっと不安だったんだけど、そんなことなかった。1回だけで人を判断してはいけない。今回の学び。
手のひらを返すようにぐっさぐさに刺さったしどうして小西アンリは死なないといけないのかわからない!!!つらい!!!なんで!!死ぬの!!!!!って頭が真っ白になった。アンリの心がわからない。ずっとビクターの隣にいたいんでしょ!いようよ!!なのにビクターに無実を証明しようって言われても窘めるように笑うのなんで!死にたくないのに!!

そしてラストの友人を語る怪物さん、もうアンリだったじゃんね!!!記憶あるよね?え!?!?!?混乱錯乱状態。そんなアンリみたいな顔で笑わないで、辛いから。そしてあのラスト。殺す気?死にました。あんなに優しい目をして友人のビクターに復讐するアンリ…… あああ、救いがない。それでもビクターの夢を実現させるために、そしてこの苦しみを誰にも経験させないように研究室を壊して、それでも最後までビクターの友人であり続けたのかな、と思いました。ただその手段が復讐になったのがあまりにも哀しく救いがない。※2回め

救いがないといえばカトリーヌの裏切りも救いがなさすぎるよね… いちばん辛かったのここだった。怪物、どこでアンリの記憶を取り戻したんだろうと考えてて。カトリーヌからの愛を感じた時に少し戻り始めたのかな… 小西怪物、カトリーヌにちゃんと恋してた。あの瞬間すごく心が安らいだ。(そのあとすぐずったずたに壊されたけど。) 怪物さんの居場所がやっと見つかってやっと笑顔になれたのに。世の中そんなに甘くはないんだな。クマ、オイシイネ。


結果、小西怪物から透けるアンリがめちゃくちゃ刺さった!!!!!

点と点が多くて結びつかないな、と思っていた点が最後の怪物さんから透けるアンリで全部繋がったあの瞬間、驚きとそれがまた絶望の始まりで、でもアンリのずっと一貫していたビクターを支えたいという気持ちを感じてもうしんどかったんだ。もうみんな、幸せになってよ、、
約3年くらい?離れていたのにあの研究室でビクターからもらったジャケットを再会した時もボロボロになりながらずっと着てるのもなんか…アンリの気持ちすぎるよね。はーしんど。

実は2幕のカトリーヌに怪物さんが裏切られた時ピークでお手上げ状態だったんですよ。好み的にしんどいお話とか辛い話とか好きだったけどあまりに辛すぎた。ここまでする?ってなったけど最後のアンリの途切れていない友情に撃たれすぎてほんと叫びたくなった。叫んでる。おたく大好きなやつだったよ。






そんなわけで、いっそのこともうボロボロに私のことを殺してくれ…という気持ちと見ないといけないという使命感を感じ、まああとはだいたい小西アンリ/怪物のせいで柿澤小西回が増えました。また日生劇場行きます。










→1/22 追記


噂のかきこにを観てきました。


かきこに is 地獄


あきこにが初見の私、救いがないと言っていたけれど、かきこにには1mmも救いがなかった。なんならあきこにはハッピーエンドだった。こんなに救いのない物語ってある!?って頭が真っ白になった。かきビクとこにアンリ、どうして出会ってしまったのだろう。それはきっと、運命。




相変わらずカトリーヌの裏切りでもう死んでるのに更にラストシーンでずったずたに殺されて帰り道の足取りが重いのにもまだ慣れず。でもやっぱり楽しくってフランケンさいこー!ってなるのです。フランケンほんとヤバイ薬すぎて楽しいな、


さて、かっきーさんビクター。めちゃくちゃ人間だったね!?!?人間だったからこそほんとに辛かった。実験に失敗してやけ酒するのももう誰にも関わりたくないのも人間だったな、あきビクさんってこうやるとアンリは心配して友だちになってくれる、深くなれる、みたいな手段のひとつに感じられたんだよね、私あきビクさんのことなんだと思ってるんだろう…
かっきーさんビクターめちゃくちゃ人間で全ての行動に感情がついていて、だからこそ何かが起きた時の衝撃が大きくて弱っていくかきビク、観ているだけで地獄だ。と感じました。
人間の心をちゃんと持ってるかきビクに対してかっきーさんジャックは人間の心が全くなくて最高でしたね!!!
あの飄々と人(怪物)を傷つける姿とか、いたぶる姿とか普通に楽しそうだもんね。かきジャック人の心がないよ……
最後の最後、フェルナンドとチューバヤ殺すのだってきっと彼の予定だったんだろうなって感じる。目に狂気の色すら浮かべずに人を殺すかきジャックあまりに怖すぎるよ、かっきーさんジャック、好きです


ねー小西さんアンリほんとなんで死ぬの?気がついたら「俺が死ぬよ( ^ω^ )」ってやっぱりおかしくない??あんなに酒場で幸せそうだったのに??私が観た回なんかずっとニコニコビクターのために死にに行ってたんだけどどうしたの、そんなに優しい顔で笑わないでさ、ビクターと一緒に夢叶えようよ!ってやはり思いましたね。生きたい気持ちめちゃくちゃ伝わってくるしとにかくビクターの隣で彼の夢が叶う瞬間みたい顔してるんだもん、、、
あと今回は怪物からアンリがあんまり透けて見えなくてそれはそれで哀しいお話になっちゃった。アンリの記憶を取り戻したのはいつ?と思ってたけど全然アンリにならなくてもしかしたらずっと怪物:アンリが8:2くらいで怪物だったのかなと思う。カトリーヌに恋をした瞬間思い出したのはアンリの記憶じゃなくて"人間"としての記憶を取り戻したのかなって。そして怪物としてまたアンリとは別の人になるんだよな〜 あ〜しんどいよ〜楽しいよ〜〜〜


小西アンリ/怪物であっきーさんビクターとかっきーさんビクター観たけどビクターが変わるだけでエンディングの解釈がこんなに違うものになるとは思わなかった。
あっきーさんビクターとだとビクターを神にする物語でハッピーエンドだったんだけどかっきーさんビクターは友情が強くて友を二度失った男の物語だった。どっちにしろ、しんど。

あっきーさんビクターとアンリは同士!感が強い。同じ目的に向かってる一心同体のような存在で。"友"とお互いのことを呼んではいるけど友ではなくて"戦友"みたいな。そんな感じした。お互いが尊敬の上に成り立つ関係でそれより深くは入り込めない。アンリはずっとビクターを越えられないと思ってるし越えようとすら思ってない、遥か先をいく存在で命の恩人。でも彼の成し遂げる先にみえているものは一緒だから最後のピースになるんだろうなと思う。あきビク、アンリの首使いたいの顔に出てたもん。最後の「ビクター!」の叫びであきビクは神として認められ神になった。
かっきーさんビクターとアンリは真の友達って感じ。同じ目線で同じ立場で全部を話せる存在。仲が良くなる、結託する時は本当に波長が合うと時間なんて関係ないのをすごく感じる。一緒にお酒飲んで愚痴ってそして一緒に前を向いて夢を掴む。そんな2人なんだよな。エレンに「アンリの首が欲しいの?」って聞かれてはっとするビクターに、それ頭の片隅にあったかもしれないけど自覚してないやつなのでは!?って感じたの、あのエレンの言葉で自分の動けない理由はそうかもしれないと気がつく。無実を証明しようと動き出せない自分の行動を言語化してくれた言葉みたいなんだよな。アンリ/怪物が苦しむ度に後悔して自分を責めて自分が苦しくなって、でもそれすら自分を責めてる。最後の「ビクター!」の叫びはビクターとアンリ、2人のあの時ちゃんとあった関係すら壊されたようだった。怪物によって全てを失うビクター。掌からぼろぼろと溢れて孤独になっていくビクターは最後信頼していた友すら失っちゃったんだよな…… ほんとかきこにって地獄。

そうそう、怪物の復讐によるビクターの沸点もあっきーさんビクターはジュリアが殺された時でかっきーさんビクターはエレンを失った時のようにみえたのも面白かったな、あっきーさんビクターはジュリアの言葉は入るけどエレンの言葉は全然入らないし、かっきーさんは逆でジュリアの言葉は入らないけどエレンの言葉は染みるように入っていたように思った、それも全然物語が変わってみえるから面白い。


かきこに、新しい地獄をまた知ってしまった………






2019年振り返り




あけましておめでとうございます!
どうしても年内に終わらせられない1年のまとめ、今年も年越してからでした。
2019年の観劇はスリルミーに始まり風博士で終わり、だいたいロミジュリに狂わされた1年でした。楽しかったー!!




⊿1月

• スリル・ミー
当日券で勝ち取ったすりるみ、想像以上に引き込まれた100分間だった。でももう記憶が鮮明ではなくなってしまったのが悲しい、けど好きなタイプの作品だったからまた再演してほしい。見たいまた息つく暇もない100分を過ごしたい。


• S.A.K.E.B.U.-叫ぶ-
舞台作品とはまた違う気がするけどとにかくダンサーさんたちの強い意志と若さに殴られた。


• ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812
初めての芳雄さんの作品だった。客席からみてて舞台上に作られた座席に圧倒するばかりだったのと歌詞聞き取れなさすぎて結局内容理解できずだった…


• 音楽活劇「SHIRANAMI」
月髑髏以来の太一さんのお芝居でこの人のお芝居の仕方好きだなと改めて思ったな。


⊿2月

• 唐版 風の又三郎
得体の知れないものにぞわぞわと迫られるような、そんな感覚。気がついたら現実でも空想でもない場所に放り込まれたような空間にいた、気がする。窪田くんのお芝居生で浴びたくてチケットとったんだけど想像以上に圧倒されたな〜


• ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」東京(3)
人の人生を狂わすような作品に出会ってしまった、私は人生を狂わされた。だいたいはヒロティボのせい。


⊿3月

• ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」東京(2) 刈谷(2)
刈谷には知らないマキュがいた!刈谷には知らないマキュがいた!この辺からもうマキュティボを考えるだけでつらくてしんどくて仕方なくなっていってた気がする。


• 3LDK presents MUSICAL SHOWCASE 2nd (2)
平間くんが「僕こそ音楽」歌ったの、未だに奇跡だったんじゃないかなって思ってる、




• 偽義経冥界歌 大阪
生田斗真が最高すぎて叫んでた記憶しかない。あと十三おじさんのビジュアルが良すぎた。新感線みると日本語力が欠如するんだよな…


⊿4月

• ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」大阪(7)
強行突破で大阪増やした結果、振り返ったらいちばん大阪にいた。個人的に4/7がベストアクトだったな、大野ロミオとの組み合わせが観劇した中では少なかったから見るたびに衝撃が大きすぎた。あとめちゃくちゃ好きだった4/3の公演が映像に残ったのはガッツポーズだったなあ。




• 偽義経冥界歌 松本
ロミジュリの余韻を引きずりながら行ったせいでちゃんと見られなかったのが悔い。それでも生田斗真は輝いていた。東京公演は全力で楽しむぞ!という意気込み。


• 廣瀬友祐 Live 2019 〜THEATER H〜
ヒロティボに狂わされて行くの我慢するぞ…と思っていたけど気がついたら指が動いていた。ひたすら廣瀬友祐の良い男マイナスイオンを浴び続けた。で、even ifで落とされた。他の記憶はほとんどない。


⊿5月

石井一孝 ソロコンサート2019
叔父上の天然vs渡辺さんのツッコミ 面白すぎてずっと腹抱えて笑ってた。渡辺さんのいじられてるところ、見たいのに一向にお目にかかれなくて残念。また平間くんと共演してほしい役者さんの1人。石井さんと渡辺さんとエメが印象的なんだよな、すごく良かった。


⊿6月

• 黒白珠 東京(7)
改めて平間くんのお芝居が好きだなって感じた公演だった。ストプレだからミュージカルよりもっと真っ直ぐに感情も表情も台詞を聞く反応も新鮮で繊細でこれからもまたストプレしてほしいって思う。


• My friend Jekyll (2)
Oguriさんとshojiさんの朗読劇×ダンスのお芝居。個人的にはOguriさんアタスン回が好きだった。優しい顔をしながら滲み出るストーカー感が潜んでいるように感じた。アタスンの表に出してるだけじゃない裏の部分を照らしているようだった。アタスンずっと良い人なんだけどOguriさんからはそれだけでは終わらせない何かを感じたんだよな。WSS3めちゃくちゃ楽しみ!そしてMy friend Jekyllとにかく面白かったのでまたやってほしい。


⊿7月

エリザベート
少しずつ感じていた達成くんのお芝居の深さに完全にハマったエリザだった。歴史の知識が皆無すぎるので歴史が動いていけばいくほどわからなくなって勉強不足を悔やんだなあ。


• 黒白珠 久留米(2)


• けむりの軍団
古田新太池田成志が一緒に芝居をするともう誰にも踏み込めない空気が流れる意味を間近に感じた。河野さんのあの乱れ始めたシーン大好きだったな、目の焦点が合わなくなるのとにかく最高すぎた…


• 恋のヴェネチア狂騒曲
冒頭男装して出てきた羊さんみてこれだけで観に行った甲斐かあったな。久しぶりのコメディ作品、ずっと笑ってた楽しかった


⊿8月

エリザベート
7月の反省を活かしてウィキペディア先生とお勉強して臨んだエリザ、初見ではそんなにハマらなかったな、と思ってたのにまんまと落とされた音がした。エリザ楽しい。


• けむりの軍団


• ミュージカル「ドン・ジュアン」東京
今思い返すと作風が合わなかったんだろうなと思う。でも初めましての上口さんの透き通る歌声と寿美礼さんのどこにいても格好良い女さ、平間くんの隠せない優しさが好きだった。ずっと寿美礼さん格好良い!って言ってた気がする。あとひたすら愛について考えてた。私にはわからない愛がこの物語の中にはあったんだよな。


⊿9月

• ミュージカル「ドン・ジュアン」東京(5)

• 怪人と探偵
ここも愛の話でわからない!ってなっちゃったんだよな。櫻子めちゃくちゃ可愛かった。


⊿10月

• 恋を読むvol.2「逃げるは恥だが役に立つ
達成くんの朗読劇!ジキルで朗読劇は見ていたけどあれはちょっと特殊な感じもしたから、ちゃんとしたと言ったら語弊があるけど初めての朗読劇でした。少女漫画を生の台詞で聞くとこんなにドキドキさせられることにびっくりした、言葉の力ってすごいなあって思ったな。再放送で逃げ恥見て感じるのは達成くんの風見さん、思ってたよりドライだったなって。だからこそラストシーンの心の底から溢れてくる言葉に重みを感じた。


• ミュージカル「ドン・ジュアン刈谷(3)




• アンクル・トム
訳の分からない迷路に迷い込んだような作品だった。真実はどこにあるのかわからなくて、現実の場所もわからなくなる、もう少し見たら現実と虚構の境が見えたりしたのかなあ…


⊿11月

• ミュージカル「ファントム」(6)
想像以上にはまって想像以上に大好きな作品になったファントム。城田エリックの子どもがそのまま大人になって癇癪が起きるタイミングが読めないエリックが大好きだった。そして晴香ちゃんのお芝居をゆっくり見れたのもこの作品で、歌綺麗だし可愛くてエリックを包み込むようなクリスティーヌ美しかったなあ。廣瀬シャンドンは「ヒロシャンドン、これは恋」だったし達成シャンドンは「君こそが最高のシャンパン」だった。感想まだ書けてないけど時間見つけて書くぞ!


• Indigo Tomato 札幌(2)
とにかく北海道で平間くんの作品が見られたのが嬉しかった!良い意味でめちゃくちゃ進化したトマト、やっぱりこの世界感が好きだな〜って見るたびに感じる。


カリギュラ
菅田将暉の存在の強さを感じた。ひたすら言霊のように「菅田将暉ってすごい、菅田将暉ってすごい、、」と呟いてた。言葉だけで人を操る、行動に恐怖や怯えがあるわけではなくその男から発せられる言葉に恐怖を覚えた。淡々と紡がれていく言葉たちについていくのが必死で、1つ言葉を発すると気がついたら100くらいの情報量が飛び込んでくるこの世界、新しくて頭使っても追いつかなくてこんな感覚になったの初めてだった。ほんとすごい世界だったな……


⊿12月

• ミュージカル「ファントム」


• Indigo Tomato 東京(5)


• 劇団朱雀 復活公演
東京公演千秋楽に入ったんだけどラストにバッコミとかいう初見には刺激が強すぎるものを見たせいで記憶がほとんどなくなった。覚えているのは青と紫の照明の中に扇子を加え右手に刀を担ぎ左手に棒を持ってステージ中央に立つ早乙女太一の姿だけ。3部の温かさに楽しかった空間とか初めての場所なのにどこか故郷みたいなものも感じて朱雀ってすごいなって思ったことも覚えてるな、楽しかったな、、

• 風博士
趣里ちゃんの表情の中の情報量の多さがすごかったな〜!!そして鶯姐さんに惚れ惚れしたな


• Foot loose 6th イベント
達成くんのイベント!1年を振り返られる場所があるのって貴重なことで良いなって思いながら裏話色々聞きました、2019年の達成くんのお芝居ロミジュリからスタートだったからほとんど見れてたからより楽しかったな〜。即興芝居はひたすら笑ってた、ピカチュウがママだったほっこりなお話。






今年は舞台65公演(19作品)*1の観劇でした!

想像以上に観劇してた1年だったな、だいたいロミジュリに狂わされた1年でしたね、新しい沼にも踏み入れてしまったことだし2020年はどうなるんだろう?って思ってます、私にもまだわからない。
2020年の始めは廣瀬さんのライブ!作品だとフランケンかな、今年はもう少し作品数増やしたいなと思ってるけど無理そうかもしれない。とりあえず1年ぶりにステアラに通うことは決まってます、ステアラ、まさか廣瀬さんと達成くんで帰ることになるとはな、、

そして今はRENTのキャスト解禁を全力で待ってます。




*1:イベント、ライブはカウントしてません

世界がカラフルに見えた 〜 Coloring Musical「Indigo Tomato」再演






小さな空間にたくさんのきらきらと大きな温もりがあってまたその中には大事なメッセージが詰めこまれてる宝箱。1つずつ丁寧に中身を確認してそのメッセージを伝えてくれる。Indigo Tomatoはそんなお話だった。





Indigo Tomato、再演が発表された4/14。大阪にいた。トマト初演の時からまた再演してほしいなって思ってたけどまさかこんな早いスパンで決まるなんて思ってもいなかったので驚きしかなかった。Twitterを開いてびっくりしすぎてHEPエスカレーターにスーツケースをバンバン当てながら少しずつ事実を飲み込んでいった日のこと忘れない。

最初はトマト再演ってどうなんだろう…と思ってた。私の経験値として同じ作品の再演を見ることがほぼほぼ初めてだったので未知の体験だったし、初演がすごく良かったからこそ、それを超えられるのかな…みたいな心配もした。
結果としては初演の良かった温もりはそのままに、リアリティが増してより良い作品になってたってこと。全然心配なんていらなかった。平間くんも言っていたけど「わかっている分、深く」を体現しているなってずっと感じていた。それは平間くんだけじゃなくて他のキャストにも言えることだったしみんなが同じ思いなのはちゃんと伝わった。そして新しい空気を持ってきてくれた新キャストの2人も合わさってまた懐かしい気持ちにもなりながら新しいIndigo Tomatoになったんじゃないかなあって感じてる。


初演の時の衝撃は超えられないけれどそれ以上に得るものが多かった。そして改めて演劇って"生きてる"んだなって感じさせられた。毎回同じものなんじゃなくて1公演ずつ丁寧にみんなが演じているのを感じて、その時の気持ちをとても大切にしていて。こういうことができるのもIndigo Tomatoの強みでそういうのも含めてみんな違ってでもそれで成立する。この作品が伝えたいメッセージを1ヶ月の期間の中で様々な形に変えながら伝えてくれていたっていうのが率直な感想。


そして今回札幌公演と東京公演を観たんですけど単純に平間壮一主演の作品を平間くんの出身である北海道で観劇できたことが大きくて。なんだか感慨深いものがあったし、この2日間は吹雪で東京人の私からすると非日常の景色だったから、北海道で過ごす2日間は夢の世界にいるようだった。外は寒いけど作品は暖かいから終わった後に雪の中で遊んだりお散歩したり、そんな時間は寒くなんかなくてただただ楽しかったんだよなあ。トマトの余韻に浸りながらみる雪、なんて綺麗な景色なんだろう。


Indigo Tomatoを観る上で個人的にはマモルの存在がいちばん大事で。初演の時からタカシの気持ちに無意識的に感情移入できなくて。それができたのがマモルだったから「マモルから見たタカシの姿」に共感することが多くて。だからマモルにハマれるかハマれないかで楽しめるかの基準が大きく変わってくるんだけど、初演の溝さんマモルの兄貴のこと大好きなんだけど大嫌いな解釈が大好きで大好きでたまらなかったので純粋に今回のキャストに溝さんがいなかったのが残念だったしなんなら今でも溝さんマモルに会いたい気持ちは大きい。マモルもWだったら良かったのにな〜ってずっと言ってた。のでマモルのキャスト変更には怯えてました。
正直に白状すると初めてみた日は長江くんマモル刺さらなすぎて終わった後溝さんが恋しくなりました!
長江くんマモル、全てにおいて"諦め"ていたのがなんか噛み合わなくて。自分の人生にも兄貴にも夢も諦めていて、だから一周回ってタカシにあれだけ優しくいられるんだろうなって。「先生になるはずだった」って言われても「教員試験の受験勉強スタートに!」って言われてもなんだかピンとこなかった。夢にかける熱量が見えなかったのかもしれないな。
って寂しくなっていたのも束の間、東京で観劇してたある日めちゃくちゃマモルに身体震わされたの。ぼそっと言った「兄ちゃん、もう(母さんは)戻ってこないんだよ」って言葉にマモルは何も諦めていたんじゃなくて気持ちを全部内側に抑え込んでいたんだって気がついて、だから感情が爆発するんだってわかった時、私はマモルと共鳴した。これほんとに意味がわからなかったんだけど共鳴したの、私はこれを待ってたんだって、マモルの篭った感情が前に出てくるのを待ってたんだ。
それからはマモルから目が離せなくなって長江くんがめきめき成長していってタカシを思う気持ちが大きくなってあった結果マモル好きだ〜〜〜〜って叫んでた。おたくの奥義、稲妻よりも速い掌返し。長江くん、ほんとごめん、そしてありがとう。
マモルがタカシに外の世界に出て行けよと勧める時、マモルは知らない世界に飛び込むわくわく感をタカシに示すんだ。外の世界は怖くないよ、良いところだよって。笑顔を向けて勧めるマモルに胸が締め付けられた。そしてTVに出ないと発作を起こすタカシを鎮めて「兄ちゃん!」って叫びそっと笑顔を向けるマモルはいつでもタカシの前を歩く。彼の道標でいないといけない、そして離れられない存在なのを突きつけられる。事実そうなんだけどそれは無自覚として捉えているわけではなくて自分に課してもいる、だから辛い。タカシの近くにいる人は彼の道標にならないといけないって自分に負荷をかけてしまう。しっかりしないと、って気持ちと似たようなもので、だから自分の感情を外に向けることができなくなる。「お前が普通じゃないからだ!」とタカシを咎めた後に悔しそうなこんな言葉投げかけたくないのにっていう哀しそうな顔をタカシに向けるマモル、第二夜のテーマが決まったことを聞いて懐疑的な表情を浮かべるマモルがユーゴからの「いつでも夜空の星に祈るだけじゃ変わらないさ」の言葉に一瞬で覚悟を決めるその表情に、マモルはタカシの心の安静をいちばんに考えていて、もうこれ以上タカシが苦しむ姿は見たくないような気持ちがストレートに伝わってきて、タカシの気持ちにいちばん近くでずっと寄り添っている存在なんだって教えてくれた。
長江くんマモルは慈愛に満ちていて、兄貴のことが大好きで守りたい気持ちで溢れてる青年だった。
長江くん、表情からの情報量が多すぎてお芝居が上手になってほんとに驚きが隠せない。存在感を感じなかった初日からのこの圧倒的存在感にまで成長した長江くんマモル、最後は大好きになったんだ。千秋楽の日、平間くんも言ってたけどほんとにめきめきと成長していって、まさかこんなにマモル!!!!ってなるとは思わなかったんだ〜


そしてそんなマモルに「翼のないイカロスでも飛んで行った雲の上まで」って言葉をかけるユーゴが大好き。あんなに野心に燃えていて、人の上に昇って行きたい人からの言葉だとは思えないような格好良さで。やり方は不器用だけどみんなを巻き込んで新しい世界に連れ出すユーゴはこれからも上だけしか見ないで生きていくんだろうな〜って思う。
川久保さんユーゴ、野心に燃えすぎて周りが全然見えていないユーゴだったな。こんなにユーゴ嫌なやつー!って思ったのは初めてだった。(褒めてます)
どこかで、Mr.Brain Manのシーンで「2人は幼い頃から手を取り合って生きてきました。それはいつから?」ってマモルに聞こうとした日があって。人の心があまりにもないなって感じたんですよね。誰でもどこでも良い、人のこと踏み台にして自分はのし上がっていくんだって気持ちがすごく見えて。でもそれは居場所のなかった自分への当てつけのようにも見えて。自分の居場所を見つけるためには這い上がらないといけなかったんだろうな。そんな自分に向けたプレッシャーみたいなのに押し潰されそうだな、みたいなことも感じてた。だから円周率の暗唱をするタカシに向かって「なんだか負けたような気がする」って言葉がより響く。この言葉を口に出せる強さも持ってるんだよな、ユーゴって。こういう解釈もできるんだ!って発見がたくさんあったユーゴ、川久保さんの表の顔と裏の顔の使い分けがめちゃくちゃ好きだしやっぱり嫌なヤツには変わりなかった。(褒めてる) 千秋楽、タカシにハグされた時、びっくりしたけどでも嬉しそうな笑顔忘れない。
そしてまさーしーさんユーゴ待ってたよー!!!!って東京始まって叫んだ。「太ってよく笑う6」役のって言ってたけど初演のタカシの後ろからキャラクターみたいに笑って歩くあの演出が好きだったので今回握手に変わっちゃったのが寂しかったです。私の好みの話です。
まさーしーさんユーゴのMr.Brain Manにかける情熱が変わらなくて、でも自分のことを"異星人"だと口にするユーゴの居場所のなさはより濃くはっきり出ているような印象があった。目指している場所はこの番組を大きくしていくことにあって。居場所のなかったユーゴにできたことはひたすら勉強して勉強して誰よりも頭が良くなることで周りに認めてもらえると思っていただろうし、賢くなれば居場所がもらえると思っていたユーゴはそこに達しても居場所がなくて誰かに自分を見てほしいという思いが強い。
M5 BRAIN MANの音、ユーゴの勢いが前面に溢れ出てるのにどこか全体を通して寂しく感じるのはどこか戸惑いだったり迷いの表れだったりするのかな… あれだけ態度が大きいのも、少しでも立場が低い人に対しての嫌悪感が強いのも自分を守るためなんだよなって感じてた。その態度に周りも最初はついていけないし突き放してしまうんだろうけど、ユーゴは気がついてないけどみんな認めて居場所ができてるんだよな。


ユーゴに居場所があるなって感じさせてくれるのも最後の「Mr.Brain Man Season2はなし。それでも野心に燃えているユーゴ・オブライエンに!」って明るく言い放つアヤさんのお陰なんだよ〜!!
アヤさん、誰のことも否定せず、ちゃんと目を見て話を聞いて背中を押せるとにかく理想的な人。見習いたくなるような優しさと懐の深さとちょっと変わってるところと元気なところにタカシもマモルもそしてユーゴも、みんな救われてるんだよ。
アヤさんが聖さんで良かった!った心の底から思ってる。再演が決まってアヤさんだけは…頼むから続投を…!と願っていたので本当に嬉しかった。誰にでも分け隔てなく接することができて、多分それが昔から普通でそれでいて天才的に空気の読める人だなって感じてる。必要なことを相手にとって必要で響く言葉で優しく届けることができる。M10 昔々あるところに毒リンゴが大好きでずっと歌ってた。すごく大きなメッセージが含まれているのにこの曲単体だけで聞くととっても変わった曲っていう絶妙さ加減がめちゃくちゃ好き。ずーっと口ずさんでいたい気持ち良い曲だし私はトマトって元気もらえる。再演の悪い王妃の似顔絵も可愛くて好き。タカシとマモルもそうだけど、見ている客もアヤさんにたくさん元気と勇気をもらっていたんだ。1人になったタカシに「私たちは星座になれるんだよ、他人でも誰かと一緒に光って大きな星座に」と言葉をかけるけど、この言葉個人的にめちゃくちゃ響いてて。飛び込める誰かがいてくれることの大切さとか大きさを感じた。聞けば聞くほど色んな意味が含まれているのが感じられて、普段過ごしていて自分の感情に押しつぶされそうになるときもアヤさんの言葉に1人じゃないんだよ、って救われた。アヤさんの存在の大きさが改めて染みた。アヤさんありがとう〜〜


タカシのそばで色んな人生を教えてくれる女性たち。つるちゃん(剣幸さん)とふーちゃん(彩吹真央さん)。 タカシの障害を理解してるからできる距離の取り方をする高野先生、自分の人生を美しく生きていくローズ、現実をストレートに突きつけてくる関西のおばちゃん、タカシの悩みを紐解くような魔法の言葉をくれる優しいおばあさん、そして母さん。全く違う人を演じている中に、1人の人が演じる意味がちゃんとある、この作品の深さとタカシの障害の特徴を良く掴んでて、そしてまた剣さんと彩吹さんでまた違うキャラクターで作品の色が変わる。それは雰囲気みたいなものもあるけど受け取る感情の色のようなものも変化して。剣さんがいることによって原色に近い色になったり、彩吹さんがいるとパステルカラーのような色になる。こういう曖昧に受け取る感じもトマトらしくて好きなんだよな。
個人的に今回めちゃくちゃ刺さったのがローズだった。ローズの孤独さとタカシの孤独さって違うようで似ていて、そう感じるのは外からみているからで。それも全てわかった上で「普通の幸せ"私たち"にはこない」とタカシに言葉をかける。2人の間にしか理解できないものがそこにはあって、タカシとローズの間には私には見えない別の世界が見えた。ローズは自分の人生を大きく生きていて今もなお薔薇を咲かせてる。最後、タカシの掌に薔薇の花びらが乗ったようにみえて。これはタカシにとって大事な時間であり、言葉にしてはいないけど自分に自信をくれる花びらだったんじゃないかなってそう感じてた。ローズ、女性が演じてるのに男性にも見えて男役さんのすごさ感じたし何より綺麗!男性の綺麗さと女性の綺麗さ合わせ持っててそれでいて強いの!ローズ、初演の5割増しくらいにキャラクターが剣さんも彩吹さんも濃くなっててより普通とは違う世界の演出で好きでした。
そして剣さんの母さん、スカートシワだらけなんだよね。タカシを殴りそうになって必死に堪えて椅子を叩いてスカートを握りしめるの、こうやってタカシに手をあげないように必死に耐えた数があのスカートのシワの数になったのかなって思うともう限界だったのが言葉だけじゃなく伝わるのが辛かったなあ。日本人って曖昧な表現が多い文化だからこそ、全てにおいて断定的な数字で答えてって酷なんだよな。"ちょっと"とか"だいたい"とかそういう概念がないの。それだけではないけれど、それも母さんが壊れていってしまったひとつの原因なことがよりはっきり伝わってしまって。もしタカシが日本に生まれていなければもう少し長く母さんといれたのかもしれないな、とか考えた。手話を習ってる人の話を聞いて、手話の世界でも曖昧な表現ってないんだって、ちゃんと数字で表さないと伝わらないっていうのを聞いて会話するだけでも精神的に気を使うことが多いんだろうなって思った。生まれてからずっとその生活ならなんてことないんだけど、曖昧な表現が許されている中でいきなり目に見える、わかる数字で答えてって世界に来たら疲れるもんな。そんなことを青い木立の中を降ってくる正六角形の雪の結晶を眺めてるタカシを見ながら考えてました。
あと個人的に大好きだったのはユーゴの強火おたくのつるちゃん。空笑いするADを睨んでたの忘れない。最高、好き。


そして最後にタカシ。
初演のときよりドライで、マモルが変わったからタカシも変わったんだろうなって感じたし再演をやる意味を感じたタカシでもあった。
世間に対して完全に"諦め"ているのを感じていたからスタート地点がマイナスからのスタートで、だからこそより機敏に心の動きが見えたし最後の笑顔の終着点までの成長が手に取るように感じられて平間くんってすごいな、と純粋に感じた。そして改めて平間くんのお芝居が好きだなとも思った。今まで平間くんの作品を見ながら今日も違うなって思いながら見ることが多くて、それこそが舞台の面白いところであり、楽しいところであるのは十分わかっているんだけど、それとはまた違う意味でIndigo Tomatoは全公演全然違う公演になってた。それをリアルに肌で感じながら観劇できたことがすごく良い経験になった。これが平間壮一が作りたかった『Indigo Tomato』の世界なんだろうなって感じてた。
それぞれのキャラクターとの絡みとか心のちょっとした動きが毎回違ってだからこそ面白くて、特にマモルとの呼応はすごかった。マモルの表に出す感情が公演を重ねるごとに前に前に出てきてたし、それを表に出させていたのはタカシの言葉の言い方とか仕草とかだったりしたから、2人のシーンはほんとに見応えがあった。素直で思ったことをそのまま口にするタカシだからこそできることであり、今までずっとずっと心の中で我慢してしまってきた出しきれない感情をあそこまで前に出させたのは平間くんのタカシのおかげだった。簡単な言葉になってしまうけど、本当にすごかった。圧巻だった。 Indigo Tomatoのタカシに関しては"平間くんの演じるタカシ""平間くんだからこそのタカシ"とかではなくて純粋に"タカシ"としての存在になる。色々書いたけど根本的にはこの思いは初演から変わらない。最初にピンスポットを浴びて円周率を唱える姿はどこか平間壮一にも見えるしタカシにも見えるんだけど、数字と手を取れなくなった瞬間に誰でもないタカシになるの。だからここにいたのは平間くんではなくタカシなんだよな。だから円周率の暗記すごいなとかじゃなくてタカシにしか見えない道を辿ってる姿でその世界にはたくさんの壁があるけど全部を乗り越えて見えた先にあるもこは光なの。円周率の暗唱、タカシにとっては人生みたいなもので、今まで暗闇でしかなかったところからだんだん光が射してきて光に手が伸びた時、周りには自分を認めてくれる人がいて、隣にマモルがいることも知って、笑顔になれるのかな。物語の中では何も解決してないんだけど、タカシが前を向けたことで劇場を出たとき少しだけ外の世界がカラフルに見えるのはタカシくんの魔法なのかな。
タカシが笑顔になるだけで世界ってきらきら輝いて見えるんだ〜〜ってくらい、笑顔って素敵なものなんだって気づかせてくれた。 ほんとここまでタカシ!!って思わせてくれる平間くんってやっぱりすごいんだな。




Indigo Tomato再演、見ていて得るものがたくさんあったし再演する意味をすごく感じた公演だった。

個人的には平間くんの出身地である北海道で平間くん主演の作品を見れたこと、本当に大きくて嬉しくて大切にしたい思い出になった。

Indigo Tomato、初演の時は平間くんのことを好きになってから初めて最初からちゃんと触れるお芝居でもあったので思い入れは強いなって感じた。これからもどんな形であれ続いていく作品になるといいなあ。






寒くなってくる冬、心を温めに「Indigo Tomato」を観に行きませんか?






3.1415926535897932384626433832795028841971693993751058209749445923078......


円周率、私は3.1415までしか知らなかった。円周率ってどこまでも続いていて、終わりがなくて不思議な数字なんだよな〜。Coloring Musical「Indigo Tomato」を見て円周率が少しだけ身近に感じてそれでいてどこか遠く感じて。何が言いたいかってとにかく良いお話なので私は色んな人にこのColoring Musical「Indigo Tomato」という作品を見てもらいたい。これは、そんなおたくの「Indigo Tomato」の紹介文です。刺さる人、刺さらない人いると思うしここがしんどくて最高ポイント!みたいな特筆するべき感情のジェットコースターみたいなことはないけどこの作品の温もりが大好きなのでそれが少しでも伝わるといいな…とない語彙力を振り絞って文章にしてみました。



最初に円周率の話をしたけどこのお話、円周率はきっかけの1つであって、ただストレートに人と人との物語であり人って温かい存在で必ず自分の周りには誰かがいるんだよ。っていう当たり前のことを教えてくれるお話です。


自閉症」「サヴァン症候群」「障害」「数学」「円周率」とかストーリーを話す上でやっぱりキーワードになってくるのはこの言葉で。障害を抱えている人のお涙頂戴的なお話でしょ?数学苦手だしわかるかな?とあらすじを読むとそんな印象を持つだろうし、例に倣って私も初演の時はそう思ってました。でも、これはやっぱりキーワードの1つにすぎなくて、このお話が伝えてくれるのは日常にあるごく当たり前の感情のこと。見終わった後に笑顔が出てきて優しい気持ちになれてちょっと日常がハッピーになる。そんなミュージカルだった。




初演時に少しずつ口コミで広がっていって千秋楽になるにつれて劇場に入る人が増えていって。キャストもおたくもみんな再演してほしい!と願いつつも再演って大変だったり実現が難しいことを聞いていたからいずれ上演するにしても1年半というこんなに短いスパンで再演が決まるなんて夢にも思っていなかった。なので再演が決まった時は本当にびっくりしたしおめでとう!という気持ちでいっぱいで。それだけ好評だったんだっていう証でもあったと思うからめちゃくちゃ嬉しかった。


再演ってまずできることがすごいけどそれ以上に初演を超えられるか、みたいなところもどうしても付いて回ってしまうことだと思う。なんですけど!この作品が持ってる優しさ、温かさはそのままにそれぞれのキャラクターの個性が一層濃くなって、また新しいIndigo Tomatoになってました!これはほとんど演出が変わっていないことがひとつ。そしてキャストがほとんど*1続投なのも大きいと思う。だからこそ深めないといけないところをキャスト、スタッフ、このIndigo Tomatoチームみんながわかってることを感じるし、わかりやすく観た人をこの世界に招いてくれる。初演が好きな人を置いていくことなくみんなを包み込んでくれる世界。心配無用!!むしろ進化してるすごい!!!再演ってすごい!!!!(語彙力欠如)


「Indigo Tomato」のあらすじとかキャストとか。

▼物語

サヴァン症候群で“共感覚”をもつ青年タカシ(平間壮一)は、数字や記憶に突出した能力を発揮するも、コミュニケーションが苦手でもっと外の世界と関わるようにと言われている。そんな兄のために様々なことを諦め、働きながら生活を支える弟マモル(長江崚行)。タカシは毎日10時01分に植物公園のカフェの店員あや(安藤 聖)が作るトマトジュースを飲むことが日課になっていた。あやとの交流によって外の世界を知り始めるタカシ。
ある日人気クイズ番組の司会者ユーゴ・オブライエン(大山真志川久保拓司)が脳科学者の先生(剣 幸・彩吹真央)を伴ってやってくる。タカシは才能を見いだされクイズ番組への出演を持ちかけられる。
最初は拒むタカシだが……。
(HPより)


Coloring Musicalと言っているのでもちろんミュージカルです。キャッチーな楽曲で彩られて紡がれていく物語に観終わった後この楽曲を口ずさみながら帰りたくなる帰り道にトマトジュースが飲みたくなる。トマトジュース、私苦手なんですけどほんとに美味しそうなんだ*2。 そして後ろに少しずつ書かれていく数式。最初は空白なのがだんだんと埋まってきて最後にはタカシの頭の中にある景色が視覚として見られる。タカシの見えている世界に案内してもらった気分になれるし、この埋まっていく数式たちをみる気分は放課後に残ってるみんなで黒板に落書きするあのわくわく感。誰もが経験したことのある気持ちだからより温かみが増すんだ。またColoringとついているだけあって、とってもきらきらしてる。私この作品の話をするってなると"きらきらしてて!"って必ず言いたくなるくらいとにかくきらきらしてるんです!!照明がカラフルなのはもちろん、楽曲の中から聞こえる音もきらきらしてるのでとにかく子どもの頃のわくわく感とかウキウキな気持ちがやってくる。突然4拍子だったのが3拍子に変わったり、音楽の世界とタカシの世界が共存していて楽しい。この気持ち、子どもの頃から時間が経った今だからこそ貴重なものだとわかるから大事な宝物をもらった気分になれるよ!ちなみに生演奏なんですけどたった3人でこの作品の楽曲を演奏されています。3人だとは思えないくらい色んな音が聴こえて楽しいよ。




▼キャラクター

タカシ - 平間壮一

サヴァン症候群共感覚を持つ青年。
平間くん演じるタカシなんですけど、もう舞台の上にいるのは"平間くん演じるタカシ"ではなく"タカシという1人の青年"なんです。初演の時よりも世間をちゃんとわかっていて、だからこそ「僕は異星人だ」と言い切ってしまっているのが切なく感じてしまう。
平間くん、私の推し俳優さんなので贔屓をしてしまうことはやっぱりあるのですが、そういうの抜きにしてすごい。この私が感じている凄さがフラットなものなのか自信がなかったけど、色んな人の感想をみてやっぱりすごいって確信に変わりました。平間壮一の新境地と言われている作品。だけど平間くんを見るというよりはタカシに会いにきて欲しい。


マモル - 長江崚行

タカシの弟のマモル。中学を出てからずっと兄を支えるために働いている。兄思いの優しい弟。
初演では溝口琢矢さんが演じていたマモル、今回は新キャストとして長江くんがマモルを演じています。長江くんのマモルはお兄ちゃんのそばでずっと優しく接して、当たり前に"隣にいる"という存在ということをすごく感じる。障害がある兄という普通とは違うからこその悩みとか葛藤もあるけれど、やっぱり根幹にはお兄ちゃんが大好きな感情が見える。
長江くんのつくるマモルだからこその化学変化が起きていて素敵になってます。
あと平間くんと声が似てるので兄弟感がめちゃくちゃ強い。


アヤ - 安藤聖

タカシとマモルがいつも行くPARK DINERの店員。
タカシとマモルを時には真正面から、時には陰から優しく支えてくれる良きお姉さん。
アヤさんの心の広さと優しさには本当に尊敬できるところがたくさんある。何事にもポジティブなところも見習わないといけないよなあ。誰にもバリアを貼らずに平等に接することのできる人ってあんまり今はいないなって改めてアヤさん見てると感じる。
聖さん、初演の時よりも顔つきが変わったのでより安心感が増してて改めて見てもアヤさん大好き!!!って気持ちでいっぱいになれる。


ユーゴ・オブライエン - 大山真志/川久保拓司

Mr.Brain man というクイズ番組の司会者。タカシをこのクイズ番組に出ないかと誘う野心に燃えている男。
初演から続投されている大山真志さんと今回初参加の川久保拓司さんのWキャスト。私はまだ今回の大山さんのユーゴは見てないけど川久保さんのユーゴがまた新しい姿だったのでこの2人だけでも全然違うものが見られます。
上に上にと野心に燃える男、その目指してる、見えている先が大山さんは近くにあって川久保さんは遠くにある。そんなイメージ。だからこそユーゴのソロの表現とか変わってくるだろうし見比べても楽しいと思うしそれぞれでもユーゴはめちゃくちゃキャラクターの濃い役なので好きになること間違いなし!
ユーゴのソロ曲、前を見ているはずなのにどこか哀しさがあって聞き応え抜群です。私はあの曲聞くと悲しくなってしまうところがある…
聞き方は人によってそれぞれなのでこの楽曲の楽しみ方もそれぞれですね!


高野先生 他5人の女性たち - 剣幸/彩吹真央

脳科学者の先生。他タカシに影響を与えていく5人の女性たち。
それぞれの女性に思うところがあって、考えることも感じることも違うからやっぱり同じ人なんていないんだなっていうのが1人の人が演じているからこそより感じます。
剣さん(通称・つるちゃん)と彩吹さん(通称・ふーちゃん)の2人も初演からの続投で、5人もキャラクターを作らないといけないことから本当に難しい役だと思うんですけどより濃く!深く!なっていてどの女性も大好きになってしまう。
この5人の女性に共通しているのは"声についている色"なのでそこに注目してもらえるとより楽しめるんじゃないかなと私は思います。
タカシに外の世界を教える、感情をひとつずつあげているようで時には辛く鋭く感じることもあるけれど、それがより現実味を帯びていて。受け取るタカシが無防備だからこそその鋭さが増すんだけどそのどれもが良い影響になっているんだと思う。
タカシを一歩ずつ成長させていく大事な女性たち。それぞれの楽曲も素敵なので酔いしれます。


メガネをかけた人たち

覚えておいて欲しいです!このお芝居、ここで紹介したキャラクターたちが突然黒縁眼鏡をかけて全然違う人になるんですけど、この眼鏡がそのスイッチになってます!
時にはタカシの頭の中の数字になってみたり、時には通行人になってみたり、TV番組のADになったり、、とマモル、アヤ、ユーゴ、高野先生以外にもみんな色んな人になってます。それをわかってみるだけでこのお芝居分かりやすくなると思うしキャラクターも可愛いのでメガネかけたキャストさんにも注目を!みんな癖アリで面白いよ!!








作品の雰囲気みたいなのはこちらのレポを見てください!写真もあるしインタビューもある!すごい!*3


平間くんと長江くんのインタビューもどうぞ!




まあ大体この辺に目を通してもらえればトマトの雰囲気とかわかると思います、エンタステージさんの記事ばっかり貼ってるけど回し者ではありません( ^ω^ ) 結局最後は人頼み( ^ω^ )


初演が良すぎたばっかりにやっぱり個人的にここを超えられるかな…楽しめるかな…って心配しかなかったんですけど、札幌公演をみて無事にチケットが増えました。今回は地方公演も充実しているし、東京公演は会場が広くなった分よりたくさんの人が見られるチャンスがあるってことだから、このブログに辿り着いたってことは興味があるってことだと思うから、その興味を信じてぜひ見に行ってください!!


ちなみにこの作品、上演時間が1時間55分腰とお尻と集中力に優しい上演時間。重すぎないけれどこの2時間弱にたくさんのメッセージが込められてる。サクッとわくわくしにいこう!



地方公演、福島、札幌は終わってしまったけどこの後大阪、福岡、石川があるよ!最後12月が東京です!

▼上演日程(※2019/12/2 現在)

<福島県>
いわきアリオス小劇場 : 2019/11/10〜2019/11/11 上演終了

<北海道>
札幌市教育文化会館大ホール : 2019/11/14〜2019/11/15 上演終了

<大阪府>
東大阪市文化創造館小ホール : 2019/11/19〜2019/11/21 上演終了

<福岡県>
福岡ももちパレスホール : 2019/11/26 上演終了

<石川県>
北國新聞赤羽ホール : 2019/11/29 上演終了

<東京都>
東京グローブ座 : 2019/12/04〜2019/12/10 上演終了

2019年12月10日で全公演終了しましたお疲れ様でした!!


公演詳細は公式HPや公式Twitterをチェック!

→公式HP

→公式Twitter










春の終わりに見るトマトも良いけど冬に見るトマト、作品がきらきらしてるからクリスマスプレゼントをもらったみたいな気分になれて素敵だよ。(私談)






*1:マモルはキャスト変更があったのと、ユーゴはWキャストになりました

*2:初演の時美味しそうすぎて帰りに飲んだけど克服はできませんでした

*3:こんなにトマトに福利厚生があるなんて思ってなかった