落とし物箱

出会っちゃった人たちの話がしたい

「泣くロミオと怒るジュリエット」最高のロミジュリでした




今の世の中、普通じゃないことが起こりすぎて観劇おたくが住むには住みにくい世界になってるけどあと少しでまた幕が上がると信じてるから!!今は楽しかったお話がしたい。
いや、私の検索能力が拙すぎて色んな人の感想が漁りきれないのでどうせならちゃんと感想書いてから漁ろうと思いました。泣くロミオへの気持ちをどばどば吐き出します!!という意気込み。


※ネタバレありなので控えたい方は読まない方が良いです








そんなわけで「泣くロミオと怒るジュリエット」を見に行ってきました。

観に行ったのは公演中止になる前の最後の公演でした。評判が良くてずっと楽しみにしてたからほんとにギリギリで滑り込めて私はラッキーだったんだけど見れなかった人にもこれは観てほしい作品。だからなんとしてもまた再演なり振り替えなりしてほしいんだけど難しいのかな…と複雑な気持ち。関西弁の私たちの住む世界の等身大になったロミオとジュリエット、その他登場人物にいつもより親しみを持ってみることができたロミジュリでした。


この「泣くロミオと怒るジュリエット」ロミオとジュリエットに良い塩梅でウエストサイド物語が入ってきてるような感覚になってた。まあ簡単にいうと「ウエストサイド物語の設定でちゃんとロミジュリをする」もちろん設定以外にもウエストサイド物語を感じるシーンはあるけどまあこんな感じ。ロミオはもうモンタギュー辞めてるし、ティボルトはジュリエットのお兄ちゃんだしソフィア(乳母)はティボルトの妻(?)彼女(?)だしなんかこういう設定のロミジュリも良いなって思った。同じ人でも関係性が変わるとその人が意識する人が変化していってでも起こる事件は変わらなくて。面白かった。
そしてヴェローナの場所が燻んだ戦後の日本の田舎町で、ロミオとジュリエットが私たちと同じ等身大の男の子女の子になっているのがすごく良かったなって。関西弁なのも好きになれたひとつだろうなあ。関西弁を聞くだけでテンション上がるタイプの人間なのでずっと耳福だった。ロミジュリ、面白いけどどこか遠い存在の人たちの話だったのが身近になることでよりこの2人の愛の尊さを感じたんですよね。あと笑いを入れてくるセンスが結構好みだった。笑えて泣けてしんどくて、感情の入り乱れ方が依存性のあるようなジェットコースター乗ってるみたいだった。


私がこよなく愛しているロミジュリは東宝版「ミュージカル ロミオ&ジュリエット」なんですけど今回の「泣くロミオと怒るジュリエット」もめちゃくちゃ大好きなロミジュリになりました。そしてどこまでも各キャラクターの解釈だったり味付けをすることができる原作がすごいなって感じました。それでいてシェイクスピアロミオとジュリエットへのリスペクトも忘れていなくて。これからも色んな形のロミオとジュリエットが見たいなって思いました。




各キャラクターについて書ける範囲で書くぞ!
あと感想解釈雑多です、台詞とか細かい部分はニュアンスで。言葉覚えるの苦手なので初めて聞いた単語はだいたい覚えてません悪しからず。





ロミオ - 桐山照史

今回の物語の中でいちばん純粋で無垢なキャラクターでしたね!!!!!
だいたいジュリエットの方がロミオへの愛に純粋で突っ走ってでも届かなくて…みたいなすれ違いのイメージだったんですけど今回は間違いなく純粋さはロミオの圧勝だった。今までは友人がいちばんにきていたところがジュリエットに出会った瞬間、それを蔑ろにしてしまうくらいジュリエットがいちばんになってしまって。その対比というかジュリエットへの気持ちをいちばんに出してるのがすごく良かったな。恋愛に奥手で苦手だからこその愛の表現がほんとに可愛くて愛らしくて。最後、ジュリエットとの結婚式を2人だけで挙げるシーンは辛い中にも幸せに満ちていて、やっと2人でスタート地点に立てたのに終わるしか選択肢がなくて。終わるのがわかっていてジュリエットを追いかけるロミオの姿に色んな感情が渦巻き溢れていた。だって見てる方はさ、もうこの時点で生き残る決断ベンの苦悩も知ってるから、純粋にお祝いするにもどうにも複雑でね、、、
照史くんのお芝居はいくつか見てきたけどこんなにピュアでキラキラした目をしたのは初めて見たのですごく新鮮でした。こないだ家の片付けしてたら2012年あたりの映像が出てきて見てたけど照史くん良い意味でなんにも変わってなくて8年前にもこないだ見た照史ロミオがいたのかもしれないな、なんて思いました。




ジュリエット - 柄本時生

時生ジュリエットめちゃくちゃ可愛いかった〜〜〜〜
とにかく可愛い。ジュリエットが等身大の女の子になるだけですごく近い人に感じた。男に惚れやすく貢ぎ癖のある設定も面白いかった。時生ジュリエットはおたく気質。ロミジュリってロミオとジュリエットの一目惚れから2人の恋が始まるけどこれは一目惚れももちろんあるとは思うんだけど、それ以上にジュリエットがロミオとの恋に進んでいいのか迷ってるうちにロミオの押しの強さに気がついたらロミオのこと見てたって感じがした。容姿じゃなくて中身で選んでるのもこの2人の良いところなんだよなあ。ロミオがいちばん欲しかった言葉を何の気なしにジュリエットが呟いたからロミオの拠り所がジュリエットになった。ロミオの側には「希望がある」「明日はある」なんて言葉言ってくれる人いなかったんだろうな。
そしてここに出てくるジュリエットはとにかく気持ちに繋がりがあってとても好き。脈絡なく気持ちがシフトしてると冷めちゃうんだけどそれがなかったのが好きにだったひとつでした。ロミオのこと、好きになっちゃいけないのに、考えれば考えるほど気になるどうしよう!!みたいな迷いとか、それでもやっぱり抑えられないからロミオの舟に乗ってみようって思う瞬間とか、もう何が言いたいって時生ジュリエットとにかく可愛い!!!最後、ロミオが横たわってる姿を見て、隣にある希望が失われて自分にとっての希望をひとつずつ繰り上げて繰り上げて話をするの、あまりに辛すぎた。ロミオと出会ってすぐはジュリエットの隣にあった希望はロミオじゃなかったのに。気がついたらジュリエットの隣にある希望はロミオで満ち溢れていて満杯になって、私の希望がないならロミオの所にいくことを選ぶの。そこまでに達するくらい短い期間で揺れ動く心がまだ世間を知らない等身大の16歳のそれであって周りを知らないから完成する究極の愛の物語だなと感じたんです。時生ジュリエット、最高に可愛いジュリエットだった。さいこう!!!!!


このロミオとジュリエット、決闘前に2人だけの結婚式を挙げずに天国に行った2人が幸せそうにロミオは白のタキシード、ジュリエットはウエディングドレスに身を包んで周りから祝福されてるの、あまりにエモいというかロミジュリなのにバッドエンドなんだけどハッピーな気持ちにさせられるの、ほんと罪深いよなって…ね……(語彙力欠如) そしてジュリエットのウエディングドレスを持つのがティボルトとソフィアなんだよ〜〜〜 え、なにそれ!!!!!ロミオの後ろには誰1人いなくて、ジュリエットの後ろには家族2人がいるのもまたロミオの孤独さみたいなの感じちゃうじゃんね、隣にマキュとベンが並べばいいのにそれは許されないあの空間がめちゃくちゃしんどかったんだ…




ベンヴォーリオ - 橋本淳

ロミジュリの中でも特に味というか存在感が出にくいとされている役(私調べ)ベンヴォーリオ。泣くロミオも例に漏れずかと思いきやいちばん中毒性のあるヤバヤバのヤバなベンヴォーリオがここに誕生していました!!!!いや観劇前に話題に上がってていちばんベンがやばいのか… ベン… おい… って構えていたのにそんな盾存在しないくらいに殴られてしまった。
ベンヴォーリオのロミオへの友情とかもろもろの感情がデカすぎて!!!そんなん誰も受け止められないよ!!!!!
ベンヴォーリオ、いちばん食らったのはやはりローレンスとジュリエットの仕組んだヴェローナ脱獄作戦の内容を全部理解した上でベンヴォーリオはロミオに「ジュリエットが死んだ」と嘘をつくことですね。ロミオのことが大好きだけど許せなくてそれでも拒絶しきれないベンヴォーリオの取った行動なんだけどフォロワさんが言ってたけどほんとそのまま幼馴染クソデカ感情の拗らせでしかないんだよ。いやこんなのアリなの?って感じだけどアリなんですね、ロミジュリ、奥が深いです。
ロミオに親友以上の好意を抱いているという解釈するのってベンヴォーリオとマキューシオ、どちらかと言えばマキュのイメージの方が強かった(シェイクスピアの解説でもこんな説があるよって話聞いたことがあった)のでこの気持ちを持たせるのをベンにさせたのは新しかったしこれはこれで面白くなりすぎててありよりのありでした。私は好きだった。マキュに「お前はロミオのことどう思ってる?」って聞かれて「…ん?…しん…ゆう…??」みたいな含ませた答え方するの、ほんとにベン…って頭抱え始める。そしてダンスホールでジュリエットと話すロミオにティボが突っかかっていったのを一目散に止めにいくのはベンで。ベンはちゃんとロミオのことを見てロミオを守ろうとしてるんだね… さすがにロミオの手を取り踊りだそうとした時は驚いたぞ……
マキュに「俺が死んだら泣いてくれるか?」って本気で聞かれた時にはマキュが死ぬことになるなんて万が一にも思ってないだろうなら「悪友じゃん俺たち」って答えるけどちゃんと優しい心を持ったいちばんの親友思いな奴なのがベンヴォーリオなんだ。マキュが死んで一晩中涙を流し、そんな中ジュリエットの元に一目散で飛んで行ったロミオのことを責める。ベンヴォーリオは飄々としていて賢いからこそ見えない部分もあるけどめちゃくちゃ優しいし友達思いだしそれでいて決断力もある。だからロミオを責め、自暴自棄になってロミオにジュリエットが死んだことを伝え、毒薬を渡すんだ。これが決闘の時、何もできなかった自分への戒めのように。そして最後泣きながら"生きる"選択肢を選ぶベンヴォーリオが格好良く見えた。
このロミジュリのラストシーン、墓場でタキシードとウエディングドレスに身を包むロミオとジュリエットがいる傍らで白い服を着た人たちがみんな死んでいく中1人真っ黒の服、そして街に弾け飛ぶ火の粉血しぶきを交わすように黒の傘を差して表情もない真顔で出てくるベンヴォーリオを見て、この物語はバッドエンドなんだと教えられました。ロミオとジュリエットの死によりモンタギューとキャピュレットの戦いが終わったわけでもなく、地震の混乱でみんなが死んでいく。その様をベンヴォーリオがただただ見ている。この黒と白の対比もあるけど幸せそうなロミオとジュリエット、それを祝福するマキュとティボと対になるように現実を見続けるベンに同じ世界にいたはずなのに住む世界が変わっていることを突きつけられて本当に最後辛かった。
カテコの集合写真にはどんな意味があったんだろうって考えてるんだけど、ベンがめちゃくちゃ嬉しそうに笑ってるんですよここ。笑ってるの。もしかしたらみんなが天国で再会できた集合写真なのかなって思ってます。ベンに幸せな未来が来ますようにとただただ願うばかり。




マキューシオ - 元木聖也

ずっと自分の居場所を探しているマキューシオだったな。
喧嘩っ早いのもティボルトに向かってわーわー叫ぶのも全部自分はここにいるんだよ!誰か見て!って誇示しているようで辛かった。
モンタギューが孤独な少年の集まりだったからっていうのもあるし、ロミジュリの大公に位置するカラスはティボルトの叔父ということもありマキュがモンタギューにいられるのはロミオとベンヴォーリオと幼馴染だったからっていう理由だけなんだろうなっていうのをずっと感じてた。それでいてベンがロミオのことを見ているのをマキュはうすうす肌で感じていたからベンに本気で「俺が死んだら泣いてくれるか?」って聞くんだよね。ちゃんと自分のことも見てほしくて、ベンの世界にロミオの世界に自分がいるのかちゃんと知りたかったんだろうな。存在証明のために叫び飛び回っていちばん暴れることしかできなかったんだろうなあ。
決闘でも何にも知らないのはマキュだけで。ただただティボに売った喧嘩をしに行くのがマキュなんだよなあ。ロミオとジュリエットが結婚することも知らされてなくてティボの抱える闇も知らずにいつもの喧嘩に決着をつけにいく。ただそれだけ。親友のはずなのに知らないことに対しても今までの俯瞰したようにマキュを見ていたロミオにも怒りが募ってあんな最後のセリフになっちゃったんだろうな、もっと伝えたいことはあっただろうに。ロミオの中に"後悔"という感情としてマキュのこと残しておきたかったりしたのかな、知らんけど。人はプラスの感情よりマイナスの感情の方が深く刻みこまれたりもするから。それでもロミオが一目散に駆けていくのはジュリエットのところで。マキュの最後の望みは儚く散っていくのかなと思うとマキュほんと辛くてたまらん。「俺をダンスホールに連れてってくれ、明日」ってマキュはずっと明日を見ていたし未来を見ていて生きたかったんだろうなって考えさせられてしまう。
死んだ後の世界でマキュとティボが2人笑ってそしてロミオとジュリエットのことをお祝いできたのほんとに良かったな。お祝いができるマキュとお祝いができないベン、ここでも正反対の表現でまじでこのロミジュリ最後まで容赦がないな…




ティボルト - 高橋努

どうも、ティボルトのおたくです。
私、薄々感じてはいたんだけどやっぱりティボルト大好きでした。原作というか、シェイクスピアのティボルトは少しは肩の力抜いたら?って気持ちの方が強くなっちゃうのであんまり好きにはなれないんですけどティボのキャラ(バックボーン)設定が増し増しになればなるほど好きの気持ちが大きくなって結果ティボのおたくしてます。
高橋ティボ、冒頭はとにかく態度がデカくてガミガミ怒鳴ってちゃんと嫌いになれそう(褒めてる)だったんですよ。まあ左脚が義足だったから何かあるな…とは思っていたけど。想像していた以上に何かありました。簡単に説明すると戦場で左脚を失い、傷病兵を看護する方に回ったのだが戦争が終わりまだ生きてる傷病兵たちを連れて帰ることはできないので殺さないといけなくなった。そこで殺してしまった傷病兵の1人が身寄りのない小さな少年でティボに懐いていて、死ぬことがわかっていながら最後に微笑んでくれたことが頭から離れなくて。ティボは帰ってきてから毎晩魘されているっていう過去を決闘前にティボ自らが話をしてくれます。非常に辛いです。そして今までのティボの行動の全てが線になり決闘を迎えます。
何が辛いってまず戦場で殺してしまった少年がモンタギューにいるような少年だったからティボはロミオやベン他モンタギューの仲間そして何よりマキュをいちばんに重ねてみていること。マキュの笑顔=少年の笑顔だから、見ていられなかったんだろうな、だからわざと敵に回すような行動を取ったり暴言を吐いたり。優しくされるとより自分の罪を感じてしまうから。それかマキュの笑顔を見られないのは自分の宿命なのかもしれないと感じていかもしれないしなあ、知らんけど。だからモンタギューの敵に回る。定職に就か(け)ないのも負い目があったからかもしれないなって考えるとめちゃくちゃティボ辛すぎるな…
決闘前にソフィアに「(マキュのこと)少し傷つけてやるくらいだ」っていうの、ティボの本心だと思っていて。また同じ過ちを犯さないことだけがティボのできることだったから。ここの決闘、マキュもティボもお互いナイフ仕込んでないんだよ、白熱したキャピュレットの1人がティボにナイフを渡すの。そのまま抑えられなくてマキュのこと傷つけてしまって勢いで殺してしまうんだ。マキュを刺した瞬間のティボの目、あまりの動揺と混乱に手まで震え出して必死にマキュのこと起こそうとするの、辛すぎる。ティボはマキュに生きててほしかったしこれからもいがみ合っていたかった気持ちをひしひしと感じて。そんなことしてたらロミオがマキュを刺したナイフでティボのこと傷つけてるし。ただロミオも自分のとった行動に困惑してるから傷ついたティボを前に動けなくなってしまっていて。そしたらティボ、少し嬉しそうに、やっと解放されるような顔をしてロミオの手にあったナイフをそのまま自分に刺すんですよ……… え、あまりにしんどすぎてこの瞬間言葉が出なくなり、そのまま私の思考回路は停止した。ティボはモンタギューに殺されるなら文句はなかっただろうから天から巡ってきたチャンスとばかりにロミオの手にあるナイフにしがみついたの。ヤバヤバのヤバ。あまりに自分勝手ででも今まで縛られていたものからの解放の喜びみたいなのも感じておいティボルトそれはずるいだろ!!!!!と咀嚼すればするほど叫びたくなっている現状です。
ティボ… この人も過去におけるクソデカ感情を引っさげていたね、しんどいね、辛いです。好きです。

そうそう、あと今回見て感じたのはティボとジュリエットの関係、兄妹にすることによってよりジュリエットを守るようになるのかな?と思いきや私個人の印象としてジュリエットへの固執という感情は抱かなかった。それよりジュリエットに好意がある方がめちゃくちゃ固執するのでそれによって決闘の意味合いが変わってくるんだな、というのは新しい発見でした。ほんとにロミジュリは楽しいティボはしんどい。






吐き出したい気持ちを整理しながらまとめてたら予定通りに進めば今日が東京公演千秋楽の日でしたね。
他にも書きたい人いたんだよ〜ソフィアとかカラスとかロレンスとか。でも咀嚼しきれないのでここまで。


ほんとにとにかくとにかく「泣くロミオと怒るジュリエット」めちゃくちゃ面白いので予定通り大阪公演の幕が開く予定ならたくさんの人にみてもらいたい。そして感想を落としてください(ティボの感想待ってる!)私が喜びます。




フランケンシュタインをみにいってきました。(※ネタバレあり) 1/22追記




タイトルの通りです。
私のTLで話題になりまくって勝手に気になってたフランケンシュタイン、おたくが大好きなやつ!の言葉をよく目にしていたので気になってチケットを取って行ったらまんまとハマりました。で、文章書いてる。
初めての気持ちを残しておかないと!そんな気持ち。日本語は話せてません。ただの叫び。御慈悲をください。


私の初めてのフランケンのキャストは中川&小西の組み合わせでした。このあと柿澤&加藤も観る予定だよ。
特にキャスケは決めずに日程だけでそれぞれが見られれば良いかな、くらいの気持ちで取ったんだけどこんな軽い気持ちで見に行って良い作品じゃなかったね〜〜〜






終わった後はほんとにしんどくてしんどくてカテコ立てなかった、立つまでに時間がかかるくらい圧倒というか心身の疲れがすごかった。
帰るまでも身体は重かったし翌日友達とご飯に行くのもノリ気にならないくらいに引きずってた。連日フランケン観に行ってるおたく、つよい。でも連日通いたくなる気持ちすごく、わかる。


あっきーさんビクター、この人全然折れないしアンリを失っても後悔がない。なんなら怪物さんが目の前に現れて話をしてる姿みて嬉しそう。あっきーさん強い。そしてびっくりするくらい歌が上手い。どこからあんな声が出るのか、不思議だ。
エレンが死んでもジュリアが死んでもどこか「仕方ないな、」って思ってそう。知らんけど。
強いビクターに対して小心者のジャックの対比がめちゃくちゃ好き。ずっと肩すくめて何かに怯えてるんだけど虚勢をはるからすごく哀しい人にみえた。なんだろう、ジャックって孤独。誰かにしがみついていないと生きていけない子どものような顔を見せる。自分より弱いものにしか大きな顔ができない。怪物も見ていても辛いけどジャックも辛かった。だいたいフランケン、辛いって言ってる。クマ、オイシイ。

ラスト、怪物さんに「ビクター」と呼ばれはっとしてそしてビクターは"神"になった。全てを失って神になったビクターはその瞬間友人と共に夢を手にした。完全なるビクターの勝利だった。アンリは怪物になってもなおビクターを神にしたいと思っていたんだろうな… 知らんけど。




小西さん、今回拝見するのが2回目ましてで、前回はグレコメだったんだけどなんか合わないな〜と思ってたのでちょっと不安だったんだけど、そんなことなかった。1回だけで人を判断してはいけない。今回の学び。
手のひらを返すようにぐっさぐさに刺さったしどうして小西アンリは死なないといけないのかわからない!!!つらい!!!なんで!!死ぬの!!!!!って頭が真っ白になった。アンリの心がわからない。ずっとビクターの隣にいたいんでしょ!いようよ!!なのにビクターに無実を証明しようって言われても窘めるように笑うのなんで!死にたくないのに!!

そしてラストの友人を語る怪物さん、もうアンリだったじゃんね!!!記憶あるよね?え!?!?!?混乱錯乱状態。そんなアンリみたいな顔で笑わないで、辛いから。そしてあのラスト。殺す気?死にました。あんなに優しい目をして友人のビクターに復讐するアンリ…… あああ、救いがない。それでもビクターの夢を実現させるために、そしてこの苦しみを誰にも経験させないように研究室を壊して、それでも最後までビクターの友人であり続けたのかな、と思いました。ただその手段が復讐になったのがあまりにも哀しく救いがない。※2回め

救いがないといえばカトリーヌの裏切りも救いがなさすぎるよね… いちばん辛かったのここだった。怪物、どこでアンリの記憶を取り戻したんだろうと考えてて。カトリーヌからの愛を感じた時に少し戻り始めたのかな… 小西怪物、カトリーヌにちゃんと恋してた。あの瞬間すごく心が安らいだ。(そのあとすぐずったずたに壊されたけど。) 怪物さんの居場所がやっと見つかってやっと笑顔になれたのに。世の中そんなに甘くはないんだな。クマ、オイシイネ。


結果、小西怪物から透けるアンリがめちゃくちゃ刺さった!!!!!

点と点が多くて結びつかないな、と思っていた点が最後の怪物さんから透けるアンリで全部繋がったあの瞬間、驚きとそれがまた絶望の始まりで、でもアンリのずっと一貫していたビクターを支えたいという気持ちを感じてもうしんどかったんだ。もうみんな、幸せになってよ、、
約3年くらい?離れていたのにあの研究室でビクターからもらったジャケットを再会した時もボロボロになりながらずっと着てるのもなんか…アンリの気持ちすぎるよね。はーしんど。

実は2幕のカトリーヌに怪物さんが裏切られた時ピークでお手上げ状態だったんですよ。好み的にしんどいお話とか辛い話とか好きだったけどあまりに辛すぎた。ここまでする?ってなったけど最後のアンリの途切れていない友情に撃たれすぎてほんと叫びたくなった。叫んでる。おたく大好きなやつだったよ。






そんなわけで、いっそのこともうボロボロに私のことを殺してくれ…という気持ちと見ないといけないという使命感を感じ、まああとはだいたい小西アンリ/怪物のせいで柿澤小西回が増えました。また日生劇場行きます。










→1/22 追記


噂のかきこにを観てきました。


かきこに is 地獄


あきこにが初見の私、救いがないと言っていたけれど、かきこにには1mmも救いがなかった。なんならあきこにはハッピーエンドだった。こんなに救いのない物語ってある!?って頭が真っ白になった。かきビクとこにアンリ、どうして出会ってしまったのだろう。それはきっと、運命。




相変わらずカトリーヌの裏切りでもう死んでるのに更にラストシーンでずったずたに殺されて帰り道の足取りが重いのにもまだ慣れず。でもやっぱり楽しくってフランケンさいこー!ってなるのです。フランケンほんとヤバイ薬すぎて楽しいな、


さて、かっきーさんビクター。めちゃくちゃ人間だったね!?!?人間だったからこそほんとに辛かった。実験に失敗してやけ酒するのももう誰にも関わりたくないのも人間だったな、あきビクさんってこうやるとアンリは心配して友だちになってくれる、深くなれる、みたいな手段のひとつに感じられたんだよね、私あきビクさんのことなんだと思ってるんだろう…
かっきーさんビクターめちゃくちゃ人間で全ての行動に感情がついていて、だからこそ何かが起きた時の衝撃が大きくて弱っていくかきビク、観ているだけで地獄だ。と感じました。
人間の心をちゃんと持ってるかきビクに対してかっきーさんジャックは人間の心が全くなくて最高でしたね!!!
あの飄々と人(怪物)を傷つける姿とか、いたぶる姿とか普通に楽しそうだもんね。かきジャック人の心がないよ……
最後の最後、フェルナンドとチューバヤ殺すのだってきっと彼の予定だったんだろうなって感じる。目に狂気の色すら浮かべずに人を殺すかきジャックあまりに怖すぎるよ、かっきーさんジャック、好きです


ねー小西さんアンリほんとなんで死ぬの?気がついたら「俺が死ぬよ( ^ω^ )」ってやっぱりおかしくない??あんなに酒場で幸せそうだったのに??私が観た回なんかずっとニコニコビクターのために死にに行ってたんだけどどうしたの、そんなに優しい顔で笑わないでさ、ビクターと一緒に夢叶えようよ!ってやはり思いましたね。生きたい気持ちめちゃくちゃ伝わってくるしとにかくビクターの隣で彼の夢が叶う瞬間みたい顔してるんだもん、、、
あと今回は怪物からアンリがあんまり透けて見えなくてそれはそれで哀しいお話になっちゃった。アンリの記憶を取り戻したのはいつ?と思ってたけど全然アンリにならなくてもしかしたらずっと怪物:アンリが8:2くらいで怪物だったのかなと思う。カトリーヌに恋をした瞬間思い出したのはアンリの記憶じゃなくて"人間"としての記憶を取り戻したのかなって。そして怪物としてまたアンリとは別の人になるんだよな〜 あ〜しんどいよ〜楽しいよ〜〜〜


小西アンリ/怪物であっきーさんビクターとかっきーさんビクター観たけどビクターが変わるだけでエンディングの解釈がこんなに違うものになるとは思わなかった。
あっきーさんビクターとだとビクターを神にする物語でハッピーエンドだったんだけどかっきーさんビクターは友情が強くて友を二度失った男の物語だった。どっちにしろ、しんど。

あっきーさんビクターとアンリは同士!感が強い。同じ目的に向かってる一心同体のような存在で。"友"とお互いのことを呼んではいるけど友ではなくて"戦友"みたいな。そんな感じした。お互いが尊敬の上に成り立つ関係でそれより深くは入り込めない。アンリはずっとビクターを越えられないと思ってるし越えようとすら思ってない、遥か先をいく存在で命の恩人。でも彼の成し遂げる先にみえているものは一緒だから最後のピースになるんだろうなと思う。あきビク、アンリの首使いたいの顔に出てたもん。最後の「ビクター!」の叫びであきビクは神として認められ神になった。
かっきーさんビクターとアンリは真の友達って感じ。同じ目線で同じ立場で全部を話せる存在。仲が良くなる、結託する時は本当に波長が合うと時間なんて関係ないのをすごく感じる。一緒にお酒飲んで愚痴ってそして一緒に前を向いて夢を掴む。そんな2人なんだよな。エレンに「アンリの首が欲しいの?」って聞かれてはっとするビクターに、それ頭の片隅にあったかもしれないけど自覚してないやつなのでは!?って感じたの、あのエレンの言葉で自分の動けない理由はそうかもしれないと気がつく。無実を証明しようと動き出せない自分の行動を言語化してくれた言葉みたいなんだよな。アンリ/怪物が苦しむ度に後悔して自分を責めて自分が苦しくなって、でもそれすら自分を責めてる。最後の「ビクター!」の叫びはビクターとアンリ、2人のあの時ちゃんとあった関係すら壊されたようだった。怪物によって全てを失うビクター。掌からぼろぼろと溢れて孤独になっていくビクターは最後信頼していた友すら失っちゃったんだよな…… ほんとかきこにって地獄。

そうそう、怪物の復讐によるビクターの沸点もあっきーさんビクターはジュリアが殺された時でかっきーさんビクターはエレンを失った時のようにみえたのも面白かったな、あっきーさんビクターはジュリアの言葉は入るけどエレンの言葉は全然入らないし、かっきーさんは逆でジュリアの言葉は入らないけどエレンの言葉は染みるように入っていたように思った、それも全然物語が変わってみえるから面白い。


かきこに、新しい地獄をまた知ってしまった………






2019年振り返り




あけましておめでとうございます!
どうしても年内に終わらせられない1年のまとめ、今年も年越してからでした。
2019年の観劇はスリルミーに始まり風博士で終わり、だいたいロミジュリに狂わされた1年でした。楽しかったー!!




⊿1月

• スリル・ミー
当日券で勝ち取ったすりるみ、想像以上に引き込まれた100分間だった。でももう記憶が鮮明ではなくなってしまったのが悲しい、けど好きなタイプの作品だったからまた再演してほしい。見たいまた息つく暇もない100分を過ごしたい。


• S.A.K.E.B.U.-叫ぶ-
舞台作品とはまた違う気がするけどとにかくダンサーさんたちの強い意志と若さに殴られた。


• ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812
初めての芳雄さんの作品だった。客席からみてて舞台上に作られた座席に圧倒するばかりだったのと歌詞聞き取れなさすぎて結局内容理解できずだった…


• 音楽活劇「SHIRANAMI」
月髑髏以来の太一さんのお芝居でこの人のお芝居の仕方好きだなと改めて思ったな。


⊿2月

• 唐版 風の又三郎
得体の知れないものにぞわぞわと迫られるような、そんな感覚。気がついたら現実でも空想でもない場所に放り込まれたような空間にいた、気がする。窪田くんのお芝居生で浴びたくてチケットとったんだけど想像以上に圧倒されたな〜


• ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」東京(3)
人の人生を狂わすような作品に出会ってしまった、私は人生を狂わされた。だいたいはヒロティボのせい。


⊿3月

• ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」東京(2) 刈谷(2)
刈谷には知らないマキュがいた!刈谷には知らないマキュがいた!この辺からもうマキュティボを考えるだけでつらくてしんどくて仕方なくなっていってた気がする。


• 3LDK presents MUSICAL SHOWCASE 2nd (2)
平間くんが「僕こそ音楽」歌ったの、未だに奇跡だったんじゃないかなって思ってる、




• 偽義経冥界歌 大阪
生田斗真が最高すぎて叫んでた記憶しかない。あと十三おじさんのビジュアルが良すぎた。新感線みると日本語力が欠如するんだよな…


⊿4月

• ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」大阪(7)
強行突破で大阪増やした結果、振り返ったらいちばん大阪にいた。個人的に4/7がベストアクトだったな、大野ロミオとの組み合わせが観劇した中では少なかったから見るたびに衝撃が大きすぎた。あとめちゃくちゃ好きだった4/3の公演が映像に残ったのはガッツポーズだったなあ。




• 偽義経冥界歌 松本
ロミジュリの余韻を引きずりながら行ったせいでちゃんと見られなかったのが悔い。それでも生田斗真は輝いていた。東京公演は全力で楽しむぞ!という意気込み。


• 廣瀬友祐 Live 2019 〜THEATER H〜
ヒロティボに狂わされて行くの我慢するぞ…と思っていたけど気がついたら指が動いていた。ひたすら廣瀬友祐の良い男マイナスイオンを浴び続けた。で、even ifで落とされた。他の記憶はほとんどない。


⊿5月

石井一孝 ソロコンサート2019
叔父上の天然vs渡辺さんのツッコミ 面白すぎてずっと腹抱えて笑ってた。渡辺さんのいじられてるところ、見たいのに一向にお目にかかれなくて残念。また平間くんと共演してほしい役者さんの1人。石井さんと渡辺さんとエメが印象的なんだよな、すごく良かった。


⊿6月

• 黒白珠 東京(7)
改めて平間くんのお芝居が好きだなって感じた公演だった。ストプレだからミュージカルよりもっと真っ直ぐに感情も表情も台詞を聞く反応も新鮮で繊細でこれからもまたストプレしてほしいって思う。


• My friend Jekyll (2)
Oguriさんとshojiさんの朗読劇×ダンスのお芝居。個人的にはOguriさんアタスン回が好きだった。優しい顔をしながら滲み出るストーカー感が潜んでいるように感じた。アタスンの表に出してるだけじゃない裏の部分を照らしているようだった。アタスンずっと良い人なんだけどOguriさんからはそれだけでは終わらせない何かを感じたんだよな。WSS3めちゃくちゃ楽しみ!そしてMy friend Jekyllとにかく面白かったのでまたやってほしい。


⊿7月

エリザベート
少しずつ感じていた達成くんのお芝居の深さに完全にハマったエリザだった。歴史の知識が皆無すぎるので歴史が動いていけばいくほどわからなくなって勉強不足を悔やんだなあ。


• 黒白珠 久留米(2)


• けむりの軍団
古田新太池田成志が一緒に芝居をするともう誰にも踏み込めない空気が流れる意味を間近に感じた。河野さんのあの乱れ始めたシーン大好きだったな、目の焦点が合わなくなるのとにかく最高すぎた…


• 恋のヴェネチア狂騒曲
冒頭男装して出てきた羊さんみてこれだけで観に行った甲斐かあったな。久しぶりのコメディ作品、ずっと笑ってた楽しかった


⊿8月

エリザベート
7月の反省を活かしてウィキペディア先生とお勉強して臨んだエリザ、初見ではそんなにハマらなかったな、と思ってたのにまんまと落とされた音がした。エリザ楽しい。


• けむりの軍団


• ミュージカル「ドン・ジュアン」東京
今思い返すと作風が合わなかったんだろうなと思う。でも初めましての上口さんの透き通る歌声と寿美礼さんのどこにいても格好良い女さ、平間くんの隠せない優しさが好きだった。ずっと寿美礼さん格好良い!って言ってた気がする。あとひたすら愛について考えてた。私にはわからない愛がこの物語の中にはあったんだよな。


⊿9月

• ミュージカル「ドン・ジュアン」東京(5)

• 怪人と探偵
ここも愛の話でわからない!ってなっちゃったんだよな。櫻子めちゃくちゃ可愛かった。


⊿10月

• 恋を読むvol.2「逃げるは恥だが役に立つ
達成くんの朗読劇!ジキルで朗読劇は見ていたけどあれはちょっと特殊な感じもしたから、ちゃんとしたと言ったら語弊があるけど初めての朗読劇でした。少女漫画を生の台詞で聞くとこんなにドキドキさせられることにびっくりした、言葉の力ってすごいなあって思ったな。再放送で逃げ恥見て感じるのは達成くんの風見さん、思ってたよりドライだったなって。だからこそラストシーンの心の底から溢れてくる言葉に重みを感じた。


• ミュージカル「ドン・ジュアン刈谷(3)




• アンクル・トム
訳の分からない迷路に迷い込んだような作品だった。真実はどこにあるのかわからなくて、現実の場所もわからなくなる、もう少し見たら現実と虚構の境が見えたりしたのかなあ…


⊿11月

• ミュージカル「ファントム」(6)
想像以上にはまって想像以上に大好きな作品になったファントム。城田エリックの子どもがそのまま大人になって癇癪が起きるタイミングが読めないエリックが大好きだった。そして晴香ちゃんのお芝居をゆっくり見れたのもこの作品で、歌綺麗だし可愛くてエリックを包み込むようなクリスティーヌ美しかったなあ。廣瀬シャンドンは「ヒロシャンドン、これは恋」だったし達成シャンドンは「君こそが最高のシャンパン」だった。感想まだ書けてないけど時間見つけて書くぞ!


• Indigo Tomato 札幌(2)
とにかく北海道で平間くんの作品が見られたのが嬉しかった!良い意味でめちゃくちゃ進化したトマト、やっぱりこの世界感が好きだな〜って見るたびに感じる。


カリギュラ
菅田将暉の存在の強さを感じた。ひたすら言霊のように「菅田将暉ってすごい、菅田将暉ってすごい、、」と呟いてた。言葉だけで人を操る、行動に恐怖や怯えがあるわけではなくその男から発せられる言葉に恐怖を覚えた。淡々と紡がれていく言葉たちについていくのが必死で、1つ言葉を発すると気がついたら100くらいの情報量が飛び込んでくるこの世界、新しくて頭使っても追いつかなくてこんな感覚になったの初めてだった。ほんとすごい世界だったな……


⊿12月

• ミュージカル「ファントム」


• Indigo Tomato 東京(5)


• 劇団朱雀 復活公演
東京公演千秋楽に入ったんだけどラストにバッコミとかいう初見には刺激が強すぎるものを見たせいで記憶がほとんどなくなった。覚えているのは青と紫の照明の中に扇子を加え右手に刀を担ぎ左手に棒を持ってステージ中央に立つ早乙女太一の姿だけ。3部の温かさに楽しかった空間とか初めての場所なのにどこか故郷みたいなものも感じて朱雀ってすごいなって思ったことも覚えてるな、楽しかったな、、

• 風博士
趣里ちゃんの表情の中の情報量の多さがすごかったな〜!!そして鶯姐さんに惚れ惚れしたな


• Foot loose 6th イベント
達成くんのイベント!1年を振り返られる場所があるのって貴重なことで良いなって思いながら裏話色々聞きました、2019年の達成くんのお芝居ロミジュリからスタートだったからほとんど見れてたからより楽しかったな〜。即興芝居はひたすら笑ってた、ピカチュウがママだったほっこりなお話。






今年は舞台65公演(19作品)*1の観劇でした!

想像以上に観劇してた1年だったな、だいたいロミジュリに狂わされた1年でしたね、新しい沼にも踏み入れてしまったことだし2020年はどうなるんだろう?って思ってます、私にもまだわからない。
2020年の始めは廣瀬さんのライブ!作品だとフランケンかな、今年はもう少し作品数増やしたいなと思ってるけど無理そうかもしれない。とりあえず1年ぶりにステアラに通うことは決まってます、ステアラ、まさか廣瀬さんと達成くんで帰ることになるとはな、、

そして今はRENTのキャスト解禁を全力で待ってます。




*1:イベント、ライブはカウントしてません

世界がカラフルに見えた 〜 Coloring Musical「Indigo Tomato」再演






小さな空間にたくさんのきらきらと大きな温もりがあってまたその中には大事なメッセージが詰めこまれてる宝箱。1つずつ丁寧に中身を確認してそのメッセージを伝えてくれる。Indigo Tomatoはそんなお話だった。





Indigo Tomato、再演が発表された4/14。大阪にいた。トマト初演の時からまた再演してほしいなって思ってたけどまさかこんな早いスパンで決まるなんて思ってもいなかったので驚きしかなかった。Twitterを開いてびっくりしすぎてHEPエスカレーターにスーツケースをバンバン当てながら少しずつ事実を飲み込んでいった日のこと忘れない。

最初はトマト再演ってどうなんだろう…と思ってた。私の経験値として同じ作品の再演を見ることがほぼほぼ初めてだったので未知の体験だったし、初演がすごく良かったからこそ、それを超えられるのかな…みたいな心配もした。
結果としては初演の良かった温もりはそのままに、リアリティが増してより良い作品になってたってこと。全然心配なんていらなかった。平間くんも言っていたけど「わかっている分、深く」を体現しているなってずっと感じていた。それは平間くんだけじゃなくて他のキャストにも言えることだったしみんなが同じ思いなのはちゃんと伝わった。そして新しい空気を持ってきてくれた新キャストの2人も合わさってまた懐かしい気持ちにもなりながら新しいIndigo Tomatoになったんじゃないかなあって感じてる。


初演の時の衝撃は超えられないけれどそれ以上に得るものが多かった。そして改めて演劇って"生きてる"んだなって感じさせられた。毎回同じものなんじゃなくて1公演ずつ丁寧にみんなが演じているのを感じて、その時の気持ちをとても大切にしていて。こういうことができるのもIndigo Tomatoの強みでそういうのも含めてみんな違ってでもそれで成立する。この作品が伝えたいメッセージを1ヶ月の期間の中で様々な形に変えながら伝えてくれていたっていうのが率直な感想。


そして今回札幌公演と東京公演を観たんですけど単純に平間壮一主演の作品を平間くんの出身である北海道で観劇できたことが大きくて。なんだか感慨深いものがあったし、この2日間は吹雪で東京人の私からすると非日常の景色だったから、北海道で過ごす2日間は夢の世界にいるようだった。外は寒いけど作品は暖かいから終わった後に雪の中で遊んだりお散歩したり、そんな時間は寒くなんかなくてただただ楽しかったんだよなあ。トマトの余韻に浸りながらみる雪、なんて綺麗な景色なんだろう。


Indigo Tomatoを観る上で個人的にはマモルの存在がいちばん大事で。初演の時からタカシの気持ちに無意識的に感情移入できなくて。それができたのがマモルだったから「マモルから見たタカシの姿」に共感することが多くて。だからマモルにハマれるかハマれないかで楽しめるかの基準が大きく変わってくるんだけど、初演の溝さんマモルの兄貴のこと大好きなんだけど大嫌いな解釈が大好きで大好きでたまらなかったので純粋に今回のキャストに溝さんがいなかったのが残念だったしなんなら今でも溝さんマモルに会いたい気持ちは大きい。マモルもWだったら良かったのにな〜ってずっと言ってた。のでマモルのキャスト変更には怯えてました。
正直に白状すると初めてみた日は長江くんマモル刺さらなすぎて終わった後溝さんが恋しくなりました!
長江くんマモル、全てにおいて"諦め"ていたのがなんか噛み合わなくて。自分の人生にも兄貴にも夢も諦めていて、だから一周回ってタカシにあれだけ優しくいられるんだろうなって。「先生になるはずだった」って言われても「教員試験の受験勉強スタートに!」って言われてもなんだかピンとこなかった。夢にかける熱量が見えなかったのかもしれないな。
って寂しくなっていたのも束の間、東京で観劇してたある日めちゃくちゃマモルに身体震わされたの。ぼそっと言った「兄ちゃん、もう(母さんは)戻ってこないんだよ」って言葉にマモルは何も諦めていたんじゃなくて気持ちを全部内側に抑え込んでいたんだって気がついて、だから感情が爆発するんだってわかった時、私はマモルと共鳴した。これほんとに意味がわからなかったんだけど共鳴したの、私はこれを待ってたんだって、マモルの篭った感情が前に出てくるのを待ってたんだ。
それからはマモルから目が離せなくなって長江くんがめきめき成長していってタカシを思う気持ちが大きくなってあった結果マモル好きだ〜〜〜〜って叫んでた。おたくの奥義、稲妻よりも速い掌返し。長江くん、ほんとごめん、そしてありがとう。
マモルがタカシに外の世界に出て行けよと勧める時、マモルは知らない世界に飛び込むわくわく感をタカシに示すんだ。外の世界は怖くないよ、良いところだよって。笑顔を向けて勧めるマモルに胸が締め付けられた。そしてTVに出ないと発作を起こすタカシを鎮めて「兄ちゃん!」って叫びそっと笑顔を向けるマモルはいつでもタカシの前を歩く。彼の道標でいないといけない、そして離れられない存在なのを突きつけられる。事実そうなんだけどそれは無自覚として捉えているわけではなくて自分に課してもいる、だから辛い。タカシの近くにいる人は彼の道標にならないといけないって自分に負荷をかけてしまう。しっかりしないと、って気持ちと似たようなもので、だから自分の感情を外に向けることができなくなる。「お前が普通じゃないからだ!」とタカシを咎めた後に悔しそうなこんな言葉投げかけたくないのにっていう哀しそうな顔をタカシに向けるマモル、第二夜のテーマが決まったことを聞いて懐疑的な表情を浮かべるマモルがユーゴからの「いつでも夜空の星に祈るだけじゃ変わらないさ」の言葉に一瞬で覚悟を決めるその表情に、マモルはタカシの心の安静をいちばんに考えていて、もうこれ以上タカシが苦しむ姿は見たくないような気持ちがストレートに伝わってきて、タカシの気持ちにいちばん近くでずっと寄り添っている存在なんだって教えてくれた。
長江くんマモルは慈愛に満ちていて、兄貴のことが大好きで守りたい気持ちで溢れてる青年だった。
長江くん、表情からの情報量が多すぎてお芝居が上手になってほんとに驚きが隠せない。存在感を感じなかった初日からのこの圧倒的存在感にまで成長した長江くんマモル、最後は大好きになったんだ。千秋楽の日、平間くんも言ってたけどほんとにめきめきと成長していって、まさかこんなにマモル!!!!ってなるとは思わなかったんだ〜


そしてそんなマモルに「翼のないイカロスでも飛んで行った雲の上まで」って言葉をかけるユーゴが大好き。あんなに野心に燃えていて、人の上に昇って行きたい人からの言葉だとは思えないような格好良さで。やり方は不器用だけどみんなを巻き込んで新しい世界に連れ出すユーゴはこれからも上だけしか見ないで生きていくんだろうな〜って思う。
川久保さんユーゴ、野心に燃えすぎて周りが全然見えていないユーゴだったな。こんなにユーゴ嫌なやつー!って思ったのは初めてだった。(褒めてます)
どこかで、Mr.Brain Manのシーンで「2人は幼い頃から手を取り合って生きてきました。それはいつから?」ってマモルに聞こうとした日があって。人の心があまりにもないなって感じたんですよね。誰でもどこでも良い、人のこと踏み台にして自分はのし上がっていくんだって気持ちがすごく見えて。でもそれは居場所のなかった自分への当てつけのようにも見えて。自分の居場所を見つけるためには這い上がらないといけなかったんだろうな。そんな自分に向けたプレッシャーみたいなのに押し潰されそうだな、みたいなことも感じてた。だから円周率の暗唱をするタカシに向かって「なんだか負けたような気がする」って言葉がより響く。この言葉を口に出せる強さも持ってるんだよな、ユーゴって。こういう解釈もできるんだ!って発見がたくさんあったユーゴ、川久保さんの表の顔と裏の顔の使い分けがめちゃくちゃ好きだしやっぱり嫌なヤツには変わりなかった。(褒めてる) 千秋楽、タカシにハグされた時、びっくりしたけどでも嬉しそうな笑顔忘れない。
そしてまさーしーさんユーゴ待ってたよー!!!!って東京始まって叫んだ。「太ってよく笑う6」役のって言ってたけど初演のタカシの後ろからキャラクターみたいに笑って歩くあの演出が好きだったので今回握手に変わっちゃったのが寂しかったです。私の好みの話です。
まさーしーさんユーゴのMr.Brain Manにかける情熱が変わらなくて、でも自分のことを"異星人"だと口にするユーゴの居場所のなさはより濃くはっきり出ているような印象があった。目指している場所はこの番組を大きくしていくことにあって。居場所のなかったユーゴにできたことはひたすら勉強して勉強して誰よりも頭が良くなることで周りに認めてもらえると思っていただろうし、賢くなれば居場所がもらえると思っていたユーゴはそこに達しても居場所がなくて誰かに自分を見てほしいという思いが強い。
M5 BRAIN MANの音、ユーゴの勢いが前面に溢れ出てるのにどこか全体を通して寂しく感じるのはどこか戸惑いだったり迷いの表れだったりするのかな… あれだけ態度が大きいのも、少しでも立場が低い人に対しての嫌悪感が強いのも自分を守るためなんだよなって感じてた。その態度に周りも最初はついていけないし突き放してしまうんだろうけど、ユーゴは気がついてないけどみんな認めて居場所ができてるんだよな。


ユーゴに居場所があるなって感じさせてくれるのも最後の「Mr.Brain Man Season2はなし。それでも野心に燃えているユーゴ・オブライエンに!」って明るく言い放つアヤさんのお陰なんだよ〜!!
アヤさん、誰のことも否定せず、ちゃんと目を見て話を聞いて背中を押せるとにかく理想的な人。見習いたくなるような優しさと懐の深さとちょっと変わってるところと元気なところにタカシもマモルもそしてユーゴも、みんな救われてるんだよ。
アヤさんが聖さんで良かった!った心の底から思ってる。再演が決まってアヤさんだけは…頼むから続投を…!と願っていたので本当に嬉しかった。誰にでも分け隔てなく接することができて、多分それが昔から普通でそれでいて天才的に空気の読める人だなって感じてる。必要なことを相手にとって必要で響く言葉で優しく届けることができる。M10 昔々あるところに毒リンゴが大好きでずっと歌ってた。すごく大きなメッセージが含まれているのにこの曲単体だけで聞くととっても変わった曲っていう絶妙さ加減がめちゃくちゃ好き。ずーっと口ずさんでいたい気持ち良い曲だし私はトマトって元気もらえる。再演の悪い王妃の似顔絵も可愛くて好き。タカシとマモルもそうだけど、見ている客もアヤさんにたくさん元気と勇気をもらっていたんだ。1人になったタカシに「私たちは星座になれるんだよ、他人でも誰かと一緒に光って大きな星座に」と言葉をかけるけど、この言葉個人的にめちゃくちゃ響いてて。飛び込める誰かがいてくれることの大切さとか大きさを感じた。聞けば聞くほど色んな意味が含まれているのが感じられて、普段過ごしていて自分の感情に押しつぶされそうになるときもアヤさんの言葉に1人じゃないんだよ、って救われた。アヤさんの存在の大きさが改めて染みた。アヤさんありがとう〜〜


タカシのそばで色んな人生を教えてくれる女性たち。つるちゃん(剣幸さん)とふーちゃん(彩吹真央さん)。 タカシの障害を理解してるからできる距離の取り方をする高野先生、自分の人生を美しく生きていくローズ、現実をストレートに突きつけてくる関西のおばちゃん、タカシの悩みを紐解くような魔法の言葉をくれる優しいおばあさん、そして母さん。全く違う人を演じている中に、1人の人が演じる意味がちゃんとある、この作品の深さとタカシの障害の特徴を良く掴んでて、そしてまた剣さんと彩吹さんでまた違うキャラクターで作品の色が変わる。それは雰囲気みたいなものもあるけど受け取る感情の色のようなものも変化して。剣さんがいることによって原色に近い色になったり、彩吹さんがいるとパステルカラーのような色になる。こういう曖昧に受け取る感じもトマトらしくて好きなんだよな。
個人的に今回めちゃくちゃ刺さったのがローズだった。ローズの孤独さとタカシの孤独さって違うようで似ていて、そう感じるのは外からみているからで。それも全てわかった上で「普通の幸せ"私たち"にはこない」とタカシに言葉をかける。2人の間にしか理解できないものがそこにはあって、タカシとローズの間には私には見えない別の世界が見えた。ローズは自分の人生を大きく生きていて今もなお薔薇を咲かせてる。最後、タカシの掌に薔薇の花びらが乗ったようにみえて。これはタカシにとって大事な時間であり、言葉にしてはいないけど自分に自信をくれる花びらだったんじゃないかなってそう感じてた。ローズ、女性が演じてるのに男性にも見えて男役さんのすごさ感じたし何より綺麗!男性の綺麗さと女性の綺麗さ合わせ持っててそれでいて強いの!ローズ、初演の5割増しくらいにキャラクターが剣さんも彩吹さんも濃くなっててより普通とは違う世界の演出で好きでした。
そして剣さんの母さん、スカートシワだらけなんだよね。タカシを殴りそうになって必死に堪えて椅子を叩いてスカートを握りしめるの、こうやってタカシに手をあげないように必死に耐えた数があのスカートのシワの数になったのかなって思うともう限界だったのが言葉だけじゃなく伝わるのが辛かったなあ。日本人って曖昧な表現が多い文化だからこそ、全てにおいて断定的な数字で答えてって酷なんだよな。"ちょっと"とか"だいたい"とかそういう概念がないの。それだけではないけれど、それも母さんが壊れていってしまったひとつの原因なことがよりはっきり伝わってしまって。もしタカシが日本に生まれていなければもう少し長く母さんといれたのかもしれないな、とか考えた。手話を習ってる人の話を聞いて、手話の世界でも曖昧な表現ってないんだって、ちゃんと数字で表さないと伝わらないっていうのを聞いて会話するだけでも精神的に気を使うことが多いんだろうなって思った。生まれてからずっとその生活ならなんてことないんだけど、曖昧な表現が許されている中でいきなり目に見える、わかる数字で答えてって世界に来たら疲れるもんな。そんなことを青い木立の中を降ってくる正六角形の雪の結晶を眺めてるタカシを見ながら考えてました。
あと個人的に大好きだったのはユーゴの強火おたくのつるちゃん。空笑いするADを睨んでたの忘れない。最高、好き。


そして最後にタカシ。
初演のときよりドライで、マモルが変わったからタカシも変わったんだろうなって感じたし再演をやる意味を感じたタカシでもあった。
世間に対して完全に"諦め"ているのを感じていたからスタート地点がマイナスからのスタートで、だからこそより機敏に心の動きが見えたし最後の笑顔の終着点までの成長が手に取るように感じられて平間くんってすごいな、と純粋に感じた。そして改めて平間くんのお芝居が好きだなとも思った。今まで平間くんの作品を見ながら今日も違うなって思いながら見ることが多くて、それこそが舞台の面白いところであり、楽しいところであるのは十分わかっているんだけど、それとはまた違う意味でIndigo Tomatoは全公演全然違う公演になってた。それをリアルに肌で感じながら観劇できたことがすごく良い経験になった。これが平間壮一が作りたかった『Indigo Tomato』の世界なんだろうなって感じてた。
それぞれのキャラクターとの絡みとか心のちょっとした動きが毎回違ってだからこそ面白くて、特にマモルとの呼応はすごかった。マモルの表に出す感情が公演を重ねるごとに前に前に出てきてたし、それを表に出させていたのはタカシの言葉の言い方とか仕草とかだったりしたから、2人のシーンはほんとに見応えがあった。素直で思ったことをそのまま口にするタカシだからこそできることであり、今までずっとずっと心の中で我慢してしまってきた出しきれない感情をあそこまで前に出させたのは平間くんのタカシのおかげだった。簡単な言葉になってしまうけど、本当にすごかった。圧巻だった。 Indigo Tomatoのタカシに関しては"平間くんの演じるタカシ""平間くんだからこそのタカシ"とかではなくて純粋に"タカシ"としての存在になる。色々書いたけど根本的にはこの思いは初演から変わらない。最初にピンスポットを浴びて円周率を唱える姿はどこか平間壮一にも見えるしタカシにも見えるんだけど、数字と手を取れなくなった瞬間に誰でもないタカシになるの。だからここにいたのは平間くんではなくタカシなんだよな。だから円周率の暗記すごいなとかじゃなくてタカシにしか見えない道を辿ってる姿でその世界にはたくさんの壁があるけど全部を乗り越えて見えた先にあるもこは光なの。円周率の暗唱、タカシにとっては人生みたいなもので、今まで暗闇でしかなかったところからだんだん光が射してきて光に手が伸びた時、周りには自分を認めてくれる人がいて、隣にマモルがいることも知って、笑顔になれるのかな。物語の中では何も解決してないんだけど、タカシが前を向けたことで劇場を出たとき少しだけ外の世界がカラフルに見えるのはタカシくんの魔法なのかな。
タカシが笑顔になるだけで世界ってきらきら輝いて見えるんだ〜〜ってくらい、笑顔って素敵なものなんだって気づかせてくれた。 ほんとここまでタカシ!!って思わせてくれる平間くんってやっぱりすごいんだな。




Indigo Tomato再演、見ていて得るものがたくさんあったし再演する意味をすごく感じた公演だった。

個人的には平間くんの出身地である北海道で平間くん主演の作品を見れたこと、本当に大きくて嬉しくて大切にしたい思い出になった。

Indigo Tomato、初演の時は平間くんのことを好きになってから初めて最初からちゃんと触れるお芝居でもあったので思い入れは強いなって感じた。これからもどんな形であれ続いていく作品になるといいなあ。






寒くなってくる冬、心を温めに「Indigo Tomato」を観に行きませんか?






3.1415926535897932384626433832795028841971693993751058209749445923078......


円周率、私は3.1415までしか知らなかった。円周率ってどこまでも続いていて、終わりがなくて不思議な数字なんだよな〜。Coloring Musical「Indigo Tomato」を見て円周率が少しだけ身近に感じてそれでいてどこか遠く感じて。何が言いたいかってとにかく良いお話なので私は色んな人にこのColoring Musical「Indigo Tomato」という作品を見てもらいたい。これは、そんなおたくの「Indigo Tomato」の紹介文です。刺さる人、刺さらない人いると思うしここがしんどくて最高ポイント!みたいな特筆するべき感情のジェットコースターみたいなことはないけどこの作品の温もりが大好きなのでそれが少しでも伝わるといいな…とない語彙力を振り絞って文章にしてみました。



最初に円周率の話をしたけどこのお話、円周率はきっかけの1つであって、ただストレートに人と人との物語であり人って温かい存在で必ず自分の周りには誰かがいるんだよ。っていう当たり前のことを教えてくれるお話です。


自閉症」「サヴァン症候群」「障害」「数学」「円周率」とかストーリーを話す上でやっぱりキーワードになってくるのはこの言葉で。障害を抱えている人のお涙頂戴的なお話でしょ?数学苦手だしわかるかな?とあらすじを読むとそんな印象を持つだろうし、例に倣って私も初演の時はそう思ってました。でも、これはやっぱりキーワードの1つにすぎなくて、このお話が伝えてくれるのは日常にあるごく当たり前の感情のこと。見終わった後に笑顔が出てきて優しい気持ちになれてちょっと日常がハッピーになる。そんなミュージカルだった。




初演時に少しずつ口コミで広がっていって千秋楽になるにつれて劇場に入る人が増えていって。キャストもおたくもみんな再演してほしい!と願いつつも再演って大変だったり実現が難しいことを聞いていたからいずれ上演するにしても1年半というこんなに短いスパンで再演が決まるなんて夢にも思っていなかった。なので再演が決まった時は本当にびっくりしたしおめでとう!という気持ちでいっぱいで。それだけ好評だったんだっていう証でもあったと思うからめちゃくちゃ嬉しかった。


再演ってまずできることがすごいけどそれ以上に初演を超えられるか、みたいなところもどうしても付いて回ってしまうことだと思う。なんですけど!この作品が持ってる優しさ、温かさはそのままにそれぞれのキャラクターの個性が一層濃くなって、また新しいIndigo Tomatoになってました!これはほとんど演出が変わっていないことがひとつ。そしてキャストがほとんど*1続投なのも大きいと思う。だからこそ深めないといけないところをキャスト、スタッフ、このIndigo Tomatoチームみんながわかってることを感じるし、わかりやすく観た人をこの世界に招いてくれる。初演が好きな人を置いていくことなくみんなを包み込んでくれる世界。心配無用!!むしろ進化してるすごい!!!再演ってすごい!!!!(語彙力欠如)


「Indigo Tomato」のあらすじとかキャストとか。

▼物語

サヴァン症候群で“共感覚”をもつ青年タカシ(平間壮一)は、数字や記憶に突出した能力を発揮するも、コミュニケーションが苦手でもっと外の世界と関わるようにと言われている。そんな兄のために様々なことを諦め、働きながら生活を支える弟マモル(長江崚行)。タカシは毎日10時01分に植物公園のカフェの店員あや(安藤 聖)が作るトマトジュースを飲むことが日課になっていた。あやとの交流によって外の世界を知り始めるタカシ。
ある日人気クイズ番組の司会者ユーゴ・オブライエン(大山真志川久保拓司)が脳科学者の先生(剣 幸・彩吹真央)を伴ってやってくる。タカシは才能を見いだされクイズ番組への出演を持ちかけられる。
最初は拒むタカシだが……。
(HPより)


Coloring Musicalと言っているのでもちろんミュージカルです。キャッチーな楽曲で彩られて紡がれていく物語に観終わった後この楽曲を口ずさみながら帰りたくなる帰り道にトマトジュースが飲みたくなる。トマトジュース、私苦手なんですけどほんとに美味しそうなんだ*2。 そして後ろに少しずつ書かれていく数式。最初は空白なのがだんだんと埋まってきて最後にはタカシの頭の中にある景色が視覚として見られる。タカシの見えている世界に案内してもらった気分になれるし、この埋まっていく数式たちをみる気分は放課後に残ってるみんなで黒板に落書きするあのわくわく感。誰もが経験したことのある気持ちだからより温かみが増すんだ。またColoringとついているだけあって、とってもきらきらしてる。私この作品の話をするってなると"きらきらしてて!"って必ず言いたくなるくらいとにかくきらきらしてるんです!!照明がカラフルなのはもちろん、楽曲の中から聞こえる音もきらきらしてるのでとにかく子どもの頃のわくわく感とかウキウキな気持ちがやってくる。突然4拍子だったのが3拍子に変わったり、音楽の世界とタカシの世界が共存していて楽しい。この気持ち、子どもの頃から時間が経った今だからこそ貴重なものだとわかるから大事な宝物をもらった気分になれるよ!ちなみに生演奏なんですけどたった3人でこの作品の楽曲を演奏されています。3人だとは思えないくらい色んな音が聴こえて楽しいよ。




▼キャラクター

タカシ - 平間壮一

サヴァン症候群共感覚を持つ青年。
平間くん演じるタカシなんですけど、もう舞台の上にいるのは"平間くん演じるタカシ"ではなく"タカシという1人の青年"なんです。初演の時よりも世間をちゃんとわかっていて、だからこそ「僕は異星人だ」と言い切ってしまっているのが切なく感じてしまう。
平間くん、私の推し俳優さんなので贔屓をしてしまうことはやっぱりあるのですが、そういうの抜きにしてすごい。この私が感じている凄さがフラットなものなのか自信がなかったけど、色んな人の感想をみてやっぱりすごいって確信に変わりました。平間壮一の新境地と言われている作品。だけど平間くんを見るというよりはタカシに会いにきて欲しい。


マモル - 長江崚行

タカシの弟のマモル。中学を出てからずっと兄を支えるために働いている。兄思いの優しい弟。
初演では溝口琢矢さんが演じていたマモル、今回は新キャストとして長江くんがマモルを演じています。長江くんのマモルはお兄ちゃんのそばでずっと優しく接して、当たり前に"隣にいる"という存在ということをすごく感じる。障害がある兄という普通とは違うからこその悩みとか葛藤もあるけれど、やっぱり根幹にはお兄ちゃんが大好きな感情が見える。
長江くんのつくるマモルだからこその化学変化が起きていて素敵になってます。
あと平間くんと声が似てるので兄弟感がめちゃくちゃ強い。


アヤ - 安藤聖

タカシとマモルがいつも行くPARK DINERの店員。
タカシとマモルを時には真正面から、時には陰から優しく支えてくれる良きお姉さん。
アヤさんの心の広さと優しさには本当に尊敬できるところがたくさんある。何事にもポジティブなところも見習わないといけないよなあ。誰にもバリアを貼らずに平等に接することのできる人ってあんまり今はいないなって改めてアヤさん見てると感じる。
聖さん、初演の時よりも顔つきが変わったのでより安心感が増してて改めて見てもアヤさん大好き!!!って気持ちでいっぱいになれる。


ユーゴ・オブライエン - 大山真志/川久保拓司

Mr.Brain man というクイズ番組の司会者。タカシをこのクイズ番組に出ないかと誘う野心に燃えている男。
初演から続投されている大山真志さんと今回初参加の川久保拓司さんのWキャスト。私はまだ今回の大山さんのユーゴは見てないけど川久保さんのユーゴがまた新しい姿だったのでこの2人だけでも全然違うものが見られます。
上に上にと野心に燃える男、その目指してる、見えている先が大山さんは近くにあって川久保さんは遠くにある。そんなイメージ。だからこそユーゴのソロの表現とか変わってくるだろうし見比べても楽しいと思うしそれぞれでもユーゴはめちゃくちゃキャラクターの濃い役なので好きになること間違いなし!
ユーゴのソロ曲、前を見ているはずなのにどこか哀しさがあって聞き応え抜群です。私はあの曲聞くと悲しくなってしまうところがある…
聞き方は人によってそれぞれなのでこの楽曲の楽しみ方もそれぞれですね!


高野先生 他5人の女性たち - 剣幸/彩吹真央

脳科学者の先生。他タカシに影響を与えていく5人の女性たち。
それぞれの女性に思うところがあって、考えることも感じることも違うからやっぱり同じ人なんていないんだなっていうのが1人の人が演じているからこそより感じます。
剣さん(通称・つるちゃん)と彩吹さん(通称・ふーちゃん)の2人も初演からの続投で、5人もキャラクターを作らないといけないことから本当に難しい役だと思うんですけどより濃く!深く!なっていてどの女性も大好きになってしまう。
この5人の女性に共通しているのは"声についている色"なのでそこに注目してもらえるとより楽しめるんじゃないかなと私は思います。
タカシに外の世界を教える、感情をひとつずつあげているようで時には辛く鋭く感じることもあるけれど、それがより現実味を帯びていて。受け取るタカシが無防備だからこそその鋭さが増すんだけどそのどれもが良い影響になっているんだと思う。
タカシを一歩ずつ成長させていく大事な女性たち。それぞれの楽曲も素敵なので酔いしれます。


メガネをかけた人たち

覚えておいて欲しいです!このお芝居、ここで紹介したキャラクターたちが突然黒縁眼鏡をかけて全然違う人になるんですけど、この眼鏡がそのスイッチになってます!
時にはタカシの頭の中の数字になってみたり、時には通行人になってみたり、TV番組のADになったり、、とマモル、アヤ、ユーゴ、高野先生以外にもみんな色んな人になってます。それをわかってみるだけでこのお芝居分かりやすくなると思うしキャラクターも可愛いのでメガネかけたキャストさんにも注目を!みんな癖アリで面白いよ!!








作品の雰囲気みたいなのはこちらのレポを見てください!写真もあるしインタビューもある!すごい!*3


平間くんと長江くんのインタビューもどうぞ!




まあ大体この辺に目を通してもらえればトマトの雰囲気とかわかると思います、エンタステージさんの記事ばっかり貼ってるけど回し者ではありません( ^ω^ ) 結局最後は人頼み( ^ω^ )


初演が良すぎたばっかりにやっぱり個人的にここを超えられるかな…楽しめるかな…って心配しかなかったんですけど、札幌公演をみて無事にチケットが増えました。今回は地方公演も充実しているし、東京公演は会場が広くなった分よりたくさんの人が見られるチャンスがあるってことだから、このブログに辿り着いたってことは興味があるってことだと思うから、その興味を信じてぜひ見に行ってください!!


ちなみにこの作品、上演時間が1時間55分腰とお尻と集中力に優しい上演時間。重すぎないけれどこの2時間弱にたくさんのメッセージが込められてる。サクッとわくわくしにいこう!



地方公演、福島、札幌は終わってしまったけどこの後大阪、福岡、石川があるよ!最後12月が東京です!

▼上演日程(※2019/12/2 現在)

<福島県>
いわきアリオス小劇場 : 2019/11/10〜2019/11/11 上演終了

<北海道>
札幌市教育文化会館大ホール : 2019/11/14〜2019/11/15 上演終了

<大阪府>
東大阪市文化創造館小ホール : 2019/11/19〜2019/11/21 上演終了

<福岡県>
福岡ももちパレスホール : 2019/11/26 上演終了

<石川県>
北國新聞赤羽ホール : 2019/11/29 上演終了

<東京都>
東京グローブ座 : 2019/12/04〜2019/12/10 上演終了

2019年12月10日で全公演終了しましたお疲れ様でした!!


公演詳細は公式HPや公式Twitterをチェック!

→公式HP

→公式Twitter










春の終わりに見るトマトも良いけど冬に見るトマト、作品がきらきらしてるからクリスマスプレゼントをもらったみたいな気分になれて素敵だよ。(私談)






*1:マモルはキャスト変更があったのと、ユーゴはWキャストになりました

*2:初演の時美味しそうすぎて帰りに飲んだけど克服はできませんでした

*3:こんなにトマトに福利厚生があるなんて思ってなかった

幻を目撃した日々 〜 ミュージカル ドン・ジュアン






颯爽と姿を現したと思ったら幻のように姿を消し、瞬く間に過ぎ去っていったミュージカル ドン・ジュアン
今でも幻だったのかもしれない、と感じてしまうくらい一瞬の出来事だった。それもこれも全部ドンジュアンらしいなってたまには彼のこと思い出してしまうんだろうな。


藤ヶ谷太輔初主演初ミュージカル作品を上演すると発表された2019年4月。藤ヶ谷くん歌上手いから特にミュージカルをやることに対して心配することもなく、すごいな、ちょっと気になるな、見たいけどきっと行かずに終わるんだろうなあくらいにしか考えてなかった。
この作品があるのを忘れかけてた2019年6月11日。なんとまあ、推しである平間くんの出演が発表された。驚いたわ、色々と。それからは瞬く間に時間が過ぎていって、前情報が全くなくて*1、それでも遠くの方で稽古の始まっている足音がかすかに聞こえて*2、けど一向に赤坂ACTシアターにはポスターが1枚どころかその姿すら見えなくて、仮チラシも本チラシもGETできないまま*3本当にドンジュアン上演するの?もしかして私の幻覚なのでは?と思ってしまうくらい不安なまま初日の幕が開きました。
平間くんがこの作品に出演するのが決まってから宝塚版のドンジュアンを見て、こんな、男尊女卑な平間くんが見れるの!?と意気揚々としてたらラファエル像が全く違って作られててびっくりしたけど平間くんらしいラファエルくんになってたんじゃないかなって思った。日本では宝塚版が先にあったからそれに捉われてしまうことだってあっただろうに、ガラッと新しいラファエルを届けてくれたことが嬉しかった。きっとまたたくさん悩んで悩んで作ってくれたんだろうなあっていうのも同時に感じてた。




では本題。安定の前置き長すぎ芸人( ^ω^ )
今回ブログ書こうかなどうしようかなってずっと迷ってたんだけど今回はあんまり呟くこともしてなかったから感想と個人的な解釈を見返せるように残しておきたくて書きました、完全自己満ブログ。ほんとに終わった今もドンジュアンは幻だったんじゃないかと思うくらいなんかこう、現実味がなかったから、まだ記憶が鮮明にある内に書き残しておきたい。



ドン・ジュアン - 藤ヶ谷太輔

藤ヶ谷くん初ミュージカルっていうのを聞いて最初に思ったのが「まだやったことなかったんだなあ」っていうほんとそんな感想だった。それくらい全然歌に対して不安はなかったし、お芝居もそんなに心配してなかった。なんでもソツなくこなすイメージがあったからきっと藤ヶ谷くんらしいドンジュアンになるんだろうなって思ってた。宝塚版みたらもう男性が演じるなら藤ヶ谷くんしかいないんじゃない!?とすら思ったもん。幕が開いて見たらやっぱりちゃんとドンジュアンだった。
最初に藤ヶ谷くんのドンジュアンを見たときなんかさっぱりしてるな、みたいな物足りなさを感じたんですけどこれはドンジュアンの感情が全部モノクロみたいだったからかもしれないなって。彼はたまたまお金を持っていて、たまたま容姿が良くて、たまたま名誉があって。たまたま周りが欲しがるものを全部持っていたから彼自身、不便を感じるようなものはなにもないから何かに熱中することがなかったんだろうな。全ての世界に対して諦めていて、見放しているような感じがした。たまたま全部持っていた彼の選んだ娯楽が女と酒だった。娯楽だけど本当に楽しんでいるわけではなくて、暇つぶしみたいな、することないし、程度の遊びのようだったんだよな。
ずっとドンジュアンがどうしてこんなに剣の腕が立つのか、女が絶えず近くにいるのか、考えていたんだけどその答えって多分ラストの亡霊が教えてくれていると思っていて。「お前は人間ではなかった。」彼は人間じゃなくて、きっと人の形をした魔物だったのかもしれないなあと考えるようになった。だから誰にも負けない力を持っているし、誰をも魅了する力を持っている。それは男や女に限らず。簡単にいうとヴァンパイアみたいな、人の姿をした吸血鬼はどこか人間離れしていて周りの人を惹きつけるじゃないですか。ドンジュアンってそんな存在だったのかもしれないなあって。愛を知るまでは。
その愛を教えてくれたのは亡霊。亡霊は"愛"という感情と一緒に今までドンジュアンの中でモノクロだった感情に色をつけた。それが 11場/石の像 でマリアが一度だけ空に向かって杭を打った時。亡霊もその杭を打つ仕草に合わせてドンジュアンに何かを打ち込む。それが愛だったのかなって。打たれたドンジュアンを見たときにパッと色が灯ったように見えたの。この表現すごいなって感じた。花が咲いたようだった。これで彼は(亡霊に芽生えさせられた)マリアとの愛を知って"人間"になる。けれど周りは彼が"人間になる"ことを許さなかったんだろうな。それを知ったからドンジュアンは"人(間)であるために死ぬ"ことを決める。きっとこのままマリアと生き続けていたらまた人間のままではいられなくなってしまうから。
ドンジュアンにとっての勝利は"人間になる"ことだったのかもしれないなあ。それを思うとドンジュアンの一人勝ちになるのかもしれない。この物語、勝ち負けを決めるものではないけれど、決闘でのドンジュアンの勝利が印象に強く残っているからこういう風に考えてしまうのかもしれない。
藤ヶ谷くん、これからもミュージカルに挑戦してほしいし声の伸びがとっても綺麗だからビブラートを操れるようになったり歌の技術面を上げていったらきっとそこに表現力がくっついてくると思うからすごい人になれる気がしてるんだよ。外部がウエメセみたいな言い方になってしまったけれど、それでも今回で終わりにしてしまうのはもったいないなあって感じたから、またいつかチャレンジしてほしいなって思う。




マリア - 蓮佛美沙子

蓮佛さんのお芝居いつか生で見たいなって思ってたから念願叶って嬉しかった!映像で見てて可愛いなって思ってたけど本物はもっともっと可愛かった……
今回はラファエルがすごく優しい人にシフトしちゃった分マリアがほんとに酷な女に振り切ってしまったのが残念だったなって思うけどこの作品、誰かは必ず酷な人間にならないと成立しない物語だと思うから(宝塚版はラファエルが酷な男だったしね)その一手を担ってくれてありがとうという気持ち。
あまりにも身勝手な女なんだけどまあだいたい亡霊のせい(あとで詳しく書きます)だから仕方ない。
それでもやっぱり… ラファエルのおたくとしてはもう少しラファエルのことも見てあげて…という気持ちがあったけど仕方ない、だって亡霊が悪いんだもんっっ
きっとマリア自身は何も悪くなくて、亡霊の巧みな操りによってドンジュアンと恋に落ちざるを得なかったんだろうな。それでもマリアほんと酷い女…ってずっと思っててごめん、カテコでたくさん構ってくれてありがとうございました!!!平間くん、すごく嬉しそうだった!




ドン・ルイ・テノリオ - 鶴見辰吾

いや〜すっごいパパだった……
鶴見さん、ミュージカルで拝見するのは初めてだったのですが歌の表現力と迫力にずっと圧倒されていた… ほんとすごい、鶴見さん。
2幕2場/ドン・ルイとエルヴィラの諍い での迫力、私も毎回エルヴィラと一緒に肩を竦めてたよ…
エルヴィラの気持ちもラファエルの気持ちももちろんドンジュアンの気持ちも全部汲み取って最後は大きな包容力で包み込んでくれるのはきっとそれだけたくさんの人生経験を積んできているからだろうなあ。
最後ラファエルを許してあげるドンルイテノリオは息子を人間にしてくれてありがとうという気持ちとラファエルが1人で背追い込みすぎないようにしてくれる魔法みたいだったな。あそこの演出、ほんとに大好きで、決闘の最中からラファエルのことも気にかけてくれるドンルイテノリオはもしかしたらこの結末が見えていたのかもしれないな。
それにしても、ラファエルくんと絡むシーンはここだけなのにいちばん頭に残って離れないのほんとにすごい。お芝居のぶつかり合いを見るのが大好きな私は2人の気持ちが痛いほど伝わってきていたよ…
ドンルイテノリオ、鶴見さんで良かったな。




ラファエル - 平間壮一

平間くんラファエル、平間くんらしくて優しくて、その優しさが仇となって迷いが生じて、ずっとずっとマリアのために迷って足掻いてた。
幕開く前に生田さんのインタビューでラファエルはのび太くんの成長物語みたいにしたいって言ってたって聞いて、あの、ラファエルをのび太くん…?ってずっとクエスチョンマークつけながらみてたんですけどここも生田さんの言ってることがすとんと落ちたなあ。初日は生田さんのお声を聞いたことがないのに頭の中でずっと生田さんボイスで「のび太くん…のび太くん…」と囁きが聞こえてた。
そして初日見てのび太くんもそうなんだけど何かが物足りなくて、ずっともやもやがうずうずしてたんですよ。もちろん宝塚版みたいなラファエルが見られるかも…みたいな期待をしていた分優しさのベクトルが強くなっててそういう方向性!?ってびっくりしたのもあったんですけど、2回目に見てわかった。これ結局初日だけだったんですけど2幕、ラファエルくんずっと手袋していたんですよ。ああ、今回の衣装はずっと手を見せてくれないんだなって、寂しくなったの。今回のドンジュアンで知れたのは思っていた以上に平間くんの手のお芝居が好きなんだなってことだった。綺麗なお指がみられることはもちろんなんだけど、平間くんのお芝居って"手"に意味を持たせることが多いから。表情だけでは出しきれない感情が伝わってくるあのお芝居がすごく好き。
ドンジュアンの公演に際して宝塚版といちばんキャラクターが変わったのは言わずもがなラファエルでした。ここまでラファエルが優しくてずっとマリアを大きな心で受け止めようとしていたからこそマリアの酷い女さが浮き彫りになってしまったんだろうなと思う。ラファエルってこの物語の中で唯一ドンジュアンの魔力に惹かれなかった人間だった。だからドンジュアンを人間にする役割を与えられたんだと思っていて。剣の腕だけだったらラファエルはドンジュアンを殺せないこともわかっていて、そもそもラファエルは人を殺すことができないんだろうなあ。それでも戦わないといけなかったのはもしかしたら自分の居場所を見つけるためだったりしたのかな。「私のために人が死ぬなんて絶対に嫌」と言ってその場を離れるマリアを追いかけるラファエルの気持ちよ… あまりに苦しすぎて毎回追いかけなくていいんだよ…と思ってた。
ラファエルくんがいちばん"可哀想"という言葉が似合ってしまうのがまた悲しくてね。何も悪くないのになあ。ただマリアを愛して戦地に向かって仲間を失って戻ったら唯一の拠り所だったマリアに昔の恋だったのよって言われて。こんな可哀想な男いるか!?それでも貫くマリアへの愛、格好良かったな。
最後、ドンジュアンを刺してしまってから自分が人を殺めてしまったという動揺があまりに人間味がありすぎて、ドンジュアンとの対比がすごく良かったんだよな。決闘には勝てたのに、結局敗北してしまうラファエルくん。ドンジュアンの息の根を止めてもマリアが自分の方を向くことはなくて、すごく切なかった。2幕11場/愛のために、俺は死ぬ で刺されたドンジュアンがラファエルの近くに来た時、ラファエルは膝立ちしてドンジュアンのこと睨むの。そこまではラファエルは負けたって思っていないんだよな。身体はボロボロなのにいつでもドンジュアンに立ち向かえる気持ちがあるの。そしてドンジュアンの「彼女の心で生き続けるために」って聞いた瞬間彼の中の点と点が全部繋がって敗北を知る。ラファエルにとってこの決闘って罪を選ぶか罰を選ぶかの2択しか残されていなくて。ドンジュアンに殺されたらそれは彼にとっては罰なんだろうし、ドンジュアンを殺してしまったらそれは罪になる。
2幕12場/ドン・ジュアンの死 で「誰のことも恨まない」とドンルイテノリオが口にするけれど、ラファエルは誰かに攻めてもらった方が楽になれただろうし、ドンジュアン殺しのラファエルと言われた方がまだ良かったのかもしれない。結果周りから肯定される殺しになってしまったの、ラファエルにとってはいちばん辛い結末になってしまった。知らんけど。あの、決闘の場から立ち去ろうとするタイミングってもちろん周りのドンジュアンへかける言葉を聞いていられないっていうこともあるけど、彼が動き出すのはマリアが言葉を出した瞬間なんだよね。もう居ても立っても居られなかったんだと思う。決闘で勝利を手にしたのに、結局負けて。もうプライドとかそういうのとかどうでもよくて、負けた事実(負けてもマリアは彼の元に帰ってこないこないからね)の方が辛くて。決闘の場から立ち去る彼を引き止めるドンルイテノリオドンルイテノリオによって閉じこもってしまいそうになったラファエルは解放された。どんなに周りにこの結果を肯定されたとしてもラファエルにとっては超えてはいけない一線を超えてしまったことに変わりはないから。それをみんなの中に導いてくれたのはドンルイテノリオなんだよなあ。ほんと、あそこのお芝居がいちばん好きだった。ちゃんと居場所を見つけることができた。これからどこか遠い国で1人そっと過ごせてるといいなと思うよ。
平間くんの大好きなお芝居たくさん見ることができて、ラファエルくんの姿を見せてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。最後にちゃんとちぐはぐだなと思ってたところまで解決させてくれる平間くんにはもう頭が上がらないしとにかく繊細で緻密につくられた平間くんのお芝居が好きだ。あと、今回は肌で感じられるくらいにお歌が上達しすぎててびっくりしたんだよ。いつの間にこんなに上達していたの… この作品、オーディションだったって聞いて、ちゃんと作品を選んで出演してるのがわかって嬉しかった。自分に必要なものの取捨選択ができているの、本当に信頼が厚い。お芝居はもちろんなんだけど、そういう仕事との向き合い方にも絶対的信頼があるから、また今後の新しい作品へのチャレンジが楽しみで仕方ない。




ドン・カルロ - 上口耕平

上口さん今回の作品で初めましてでした。
透き通った歌声に毎回感動してた。そして隠しきれないダンスの上手さよ…
今回、私がずっとイザベル定点してたっていうのもあってカルロがいちばんよくわからなかった。けどカルロもドンジュアンの魔力に惹かれた1人なんだろうなっていうこと。ドンジュアンと同性だからっていうのを理由に"友人"と名乗ってはいたものの、すごくドンジュアンに執着していたし、ただ単純にドンジュアンのことが好きなんだろうなっていうのを感じてた。もしカルロが女だったらエルヴィラみたいになっていたのなもしれないな、だから彼はエルヴィラに惹かれた。エルヴィラを通して自分の本当の気持ちをドンジュアンにぶつけているようにも感じてた。
ラスト、彼がラファエルにドンジュアンを殺めたラファエルの剣を渡すのが結局最後までわからなくて。その渡し方も初日近辺はラファエルを突き放すように投げ渡していたけど割とすぐに優しく背中を抑えながら渡すようになっていて。カルロにとってこの剣をラファエルに渡すことが彼がラファエルの行動を肯定したことになったりするのかな… うーんわからん… けど許したんだろうな、とは思う。カルロがいちばん心の居場所がわからなくて、それでも対等にドンジュアンと話すことができたのも、ちゃんと言葉をかけてくれるのもカルロだけだったからドンジュアン、カルロにもう少し優しくしてやれ、って思ってたよ。
エルヴィラとの会話で「彼(ドンジュアン)は友人だと思ってくれてるからはわからないけどね」と言いながら笑い合う2人をみて、もしかしたらカルロがちゃんとエルヴィラを意識したのはここなのかも… カルロがこの作品の中で最初で最後に見せてくれる素の笑顔。すごく素敵だったなあ。
2幕1場/呪い での上口さんの重力を全く感じずに指先から足先までの綺麗なダンスに魅了され続けてたので来年はもっと上口さんのダンス見たいなあって思ってる。ヘアスプレーでもよろしくお願いしますね!




エルヴィラ - 恒松祐里

いや〜可愛いエルヴィラだったな……
恒松ちゃん、ごじくじのさとみの妹ってイメージしかなかったのでお芝居のうまさにびっくりした。
1幕8場/望むならば がとにかく大好きだった。周りに獣たちを従えて本意じゃない表情で歩くエルヴィラ、その姿が哀れで心がぐちゃぐちゃひなって、それでも堂々としているのが格好良くて報われてほしいなっていつも思ってた。あの場面のエルヴィラの辛さが痛いほどに伝わってきてた。「似合わないことはするもんじゃない」ってカルロじゃなくても言葉をかけたくなってしまう。
ドンジュアンへの愛が深くて、それでも伝わらなくて。2幕2場/ドン・ルイとエルヴィラの諍い でのエルヴィラの見せた女の怖さ、闇が深すぎてめちゃくちゃ好きだった。でもここも無理してるようなのがまた伝わってきて、ほんとにエルヴィラって切ない、愛してはいけない男を愛してしまったんだなって感じてたよ。
恒松ちゃんすごくお芝居が細かくて繊細だなという印象。ちゃんと気持ちの繋がりがわかるの。私がラファエルのおたくなので決闘中のエルヴィラを見れなかったのが今とても悔しい。どんな表情で、どんな気持ちであの決闘を見守っていたんだろう。いつか恒松さんからエルヴィラのお話聞いてみたいな。




騎士団長/亡霊 - 吉野圭吾

だいたい亡霊が全部悪い!!!
私がドンジュアンに通い続けてずっと思ってたしずっと感じていたことでした。今回のミュージカル ドン・ジュアンは全部全部亡霊の策略によるものだったなっていうのが私の結論。きっと誰よりもドンジュアンに執着しているのは騎士団長で騎士団長がいちばんドンジュアンのことを愛していたのかなあとも思った。ま、そんなこと騎士団長は絶対認めないだろうけどね。
ドンジュアンに復讐したいなら愛じゃなくてもっと別の呪いでもかけて簡単に復讐できそうなのに、本当の愛を教えてやろうという気持ちがあるのはやっぱり騎士団長の優しさだったりするのかな。この物語の根幹である"愛"がまだよくわかっていなくて。未だにどうして愛の呪いで復讐するんだろうと思ってる自分もいる。まあここを責め始めたら終わりが見えないから考えないようにしてました、おそらくぐるぐる回って迷宮入りしてしまう。
ドンジュアンと騎士団長の決闘前、娘にお前は何もしなくていい。そこで待っていなさい。と言っているような首を2回横に振るのが大好きだった。あとは生き絶えてから手を伸ばして娘が間に合わないのも好きだった。 吉野さん今回の作品で実際に見るのは初めましてでした。(後で吉野さんのこと調べてたらバイオにも出演されてた、映像でしか見てないけど拝見はしてたみたい。) キャラクターも相まってだとは思うんだけど、そこに立っただけで成立する存在感にすごいな…と感じた。ほとんど特殊メイクみたいなメイクだったからちゃんとお顔が拝見できるのはドンジュアンとの決闘のシーンだけだったのが寂しかったな。あと単純にお歌もっと聞きたかったなあ。




イザベル - 春野寿美礼

すみれさんかっこいいー!!!って毎回幕間と終わりに叫んでました。すみれさんはかっこいい。
すみれさん、ロミジュリ以来だったのですが完全に虜になってしまった… 最速ラファエルが出ていないときはイザベル定点してた、エルヴィラを嘲笑ったり、酒場のマスターといちゃいちゃしたり、ドンジュアンの周りの女たちに嫉妬したり、本当に色んな表情を見せてくれてた。このセビリアの街で誰よりも色んなことを経験してきているから、笑って流せる包容力のあるイザベルだったな。
ドンジュアンへの愛は変わらず持っていて。叶わない愛、それでも愛することがやめられなくてセビリアの街を離れられないんだなっていうのを感じたし、笑って周りを見守っているようだけど隙があれば必ずドンジュアンにアピールするの、ほんとうに可愛いくて健気だった。
1幕3場/俺の名は でドンジュアンが話始めるとセビリアの女たちみんな酔いしれていくように動き出すけどいちばん最初に動き出すのはイザベルだったし、ドンジュアンを囲む女の輪から離れていても彼の声を聞くだけで勝手に身体が動いてしまうように踊り出すイザベルにもう理屈じゃどうしようもならないものすら感じてた。遠くで女とイチャつくドンジュアンのことを一瞬も目を離さないで見ていたり、その事実に傷ついて、でもそんな素ぶりすら見せずにすぐ笑顔に変えるの。ほんととにかく格好良い女なんだよなあ。
イザベル、自分の気持ちも現実も全部わかっているからこその「友人?馬鹿いわないで。」「ただの女。」「愛しているの。」って言葉、自分自信にも聞かせているようでそれでいてそんな自分を馬鹿みたいと思ってる自分もいる。なんだかそれがすごく切なくて、でもそれすら乗り越えたイザベルは凛々しくて格好よくて、でもどんなに格好よくてもやっぱり"ドンジュアンを愛する女の1人"って存在にしかなれていないのが切なかった。
すみれさん、ほんとに素敵なお芝居して可愛いって感じる瞬間もたくさんあって、でも凛々しさとか格好良さも備わっててもちろんもちろんお歌が素敵すぎてほんとうに魅了されすぎた…… こんな格好良くて切ないイザベルいないよ…… ロミジュリからしばらく会えないのかなあと思ってたけどこんなに早く会えるなんて思ってませんでした!ほんと嬉しかった!またすみれさんのお芝居みられますように!








ミュージカル ドン・ジュアンを見るのにあたってさっきも書いたけど宝塚版のドン・ジュアンも見て、比較ってわけではないけれど、ミュージカルの方見てからまた宝塚版を見たら私の中でもやもやしていたものが一気にすとんと落とし込めたからちょっと宝塚版のお話も入ってきます。


今回のドンジュアンは亡霊(騎士団長)のところでもお話したけど、彼が全てを握っているんだなっていうのが全体を通して見ていた印象だった。宝塚版は亡霊はただのきっかけにすぎなくて、人と人との出会いとか運命みたいなもの、それぞれの心の動きや流れからドンジュアンとマリアは惹かれ合ってしまうのがわかった。それが今回はどうしてもドンジュアンとマリアが惹かれあう理由がわからなくて。だからと言って、理屈じゃない何かも存在しないようだった。ただそこに亡霊の存在が浮き出るように、一際目立つ存在に意味があるのが見えてきた。ああ、これは全部亡霊の仕業で全部亡霊が仕組んだことだったんだなって。
騎士団長がドンジュアンに決闘で負けてしまうのもそれすら騎士団長の策略だったんじゃないかなって。考えれば考えるほどだいたい騎士団長のせいだなあ!騎士団長がドンジュアンに愛の呪いをかけたその日からドンジュアンの未来は決まってしまっていた。騎士団長はマリアに対して「彼(ドンジュアン)は君を選んだんだ」というけど、選んだのは間違いなくドンジュアンではなく騎士団長なんだよ。だって愛(と感情)を確実にドンジュアンの中に芽生えさせるように打ち込むんだもん。その相手がたまたまマリアだった。そして騎士団長の掌の上で転がされるように彼の駒になっていく。ラファエルがいたからマリアが選ばれたのだとしたらマリアもラファエルもあまりに悲劇。それでも選ばれてしまったのだからもうこの運命に従うしかないんだ。
ラファエルたち兵士が戦地の状況として目立った戦闘も起きていない、遊びに行くようなもんだって言葉。これ本当だと考えてて。騎士団長の思うまま駒を進めようとした時、戦地を悲惨なものにしてラファエルの復讐心を増長させた。悲惨な状況の中ラファエルが生きて帰ってこられたのも騎士団長の作るページの1つに欠かせないことだった。戦場のシーンの前、彼らを呼び出すのは騎士団長。それがよりドンジュアンを決まった未来へ導くために戦地を悲惨なものにしたんじゃないかと思わされてしまう。
2幕1場/変わる でドンジュアンに周りの人たちが自分とマリアとの愛を祝福してくれる笑顔を見せたり、2幕1場/呪い では逆に周りの人の憎しみのような誰も祝福していない顔を見せるのも亡霊なんだよな。亡霊が彼を操っているようにすら見える。宝塚版の 呪い ってマリアが少しだけ微笑むんだけど、今回のは一切笑わない。それが"亡霊がマリアを連れてきた存在"を際立たせてやっぱりお前のせいか〜ってなる。
考えれば考えるほど、やっぱりだいたい亡霊が悪い。

でも亡霊もドンジュアンに固執してしまっているから、結果みんな彼の魅力に惹きつけられてしまっている。ドンジュアンという男はそういう男。男も女も、心がある人はみんなドンジュアンの魅力という名の魔力に惹きつけられて離れられなくなるんだろうな。カルロだってドンジュアンに惹かれた1人の人だった。それが街で「悪魔のような男」と例えられた理由。唯一彼の魔力にかからなかったのがラファエルだった。だからラファエルにはドンジュアンを人間に戻す役割を与えられたのかなあと考えてる。
悪魔に捉われなかった人間は悪魔を人間に戻せるんだ。だからその役割を担えたのはラファエルだけだった。結局亡霊もドンジュアンの魔力にかかってしまった男だから、ドンジュアンを人間にさせるために彼の人生に手を差し伸べてるみたいだったな。ラファエル良く仕事した。もう肩の荷を降ろしてゆっくり休むんだよ。誰も自分のことを知らない遠い地でのびのびと暮らしてほしいな……






ミュージカル ドン・ジュアン、色々書いたけど私の感性的にやっぱり理解ができないというかわからないところが多々あったから、その点について考えるともう理解の及ぶ範疇を超えてしまって無理!ってなるのでわからないところは無視することにしてた。きっとその根幹であるこの物語の愛すらよくわからなくて、どうして愛のために死ななければいけないんだろう?という疑問はずっとあったけど、最終的にはいちばんはドンジュアンは人間になりたかったのかな、というところで落とし所を見つけました。
この作品に平間くんの出演が決まってから宝塚版を見てしまったから、宝塚版みたいなマリアのことも考えてるけどどこか物のように扱うラファエルも見たいなという気持ちは最後まで捨て切れませんでした。やっぱりいつかサイコっぽい、人外みたいな役平間くんで見たいな。目の前が真っ暗になったときの目きっと最高にしんどいと思うんだよ… だから刈谷公演で1幕のお芝居に怒りの気持ちを出してきてくれたのすごく嬉しかった。少しだけ見たかった姿を見せてくれた気がして。
こんな風には言ってるけど平間くんのお芝居の好きだなって思えるところがたくさん詰まってて、改めて平間くんの表現が好きだなって思ったし、これからもお芝居を見続けていきたいな、と思わせてくれた公演でした。


ほんとは大天使ラファエルと聖母マリアのお話もしたかったんだけど体力の限界だからまた気が向いたら追記するね!


ほんとにドンジュアン期間色々あったけど結果楽しんでたと思う!こんな長々とまとめてみたけどやっぱり終わった感じはしないから、どこか知らない土地でまだドンジュアンは続いているのかもしれないなあ……




*1:最近の作品では雑誌やネット媒体でのインタビューが出ることが多いので

*2:アンサンブルさんたちのSNSでにわかに聞こえてました

*3:ドンジュアン前に赤坂ACTでやってた公演けむりの軍団を見に行ったんだけど置いてなかった…

辺境の地で霧丸を語る






髑髏城の七人 Season月 上弦の月 ゲキシネがついに東京でも公開されましたわーいわーい!!
おめでとうございますおめでとうございます!!
これが…おれたちが愛した上弦…… と言わんばかりに上弦の魅力がめちゃくちゃ詰まってるゲキシネ… 編集が神がかっててる… ありがとう上弦、ありがとうゲキシネ、、
都内での公開がひと段落して、レイトしか今はないけどこの先も公開が続くから、ステマっていうよりは霧ちゃん刺さった人に霧ちゃん可愛いよね…って言いたいだけの記録。あとは激動の上弦をちゃんと残しておきたかった。ここでは書いてなかったからね。たくさん回って私は霧ちゃんのおたくになりました。




もう2年前になっちゃうんだなあ…と楽しかった2017→2018の月髑髏に思いを馳せてる。
確実に人生を狂わせた作品であり、私が平間くんのファンになった作品でもあって、髑髏城の七人 Season月 上弦の月は特別な作品。

改めてゲキシネを見るってなって気がついたのは平間くんのファンになって見る初めての月髑髏なんだってこと。月髑髏が終わってから何作品かで平間くんのお芝居をみて、平間くんの表現に触れてまた感じたことがたくさんあって、やっぱり上弦って最高…… と唸らずにはいられなかったからその気持ちを残しておきたい。
改まる必要もないけど、上弦ってとにかく最高でしんどくて辛くて生きる希望がみえて元気になってハイになって気がついたらまた荒野にいての繰り返しなの。合法麻薬とはよく言ったもの、人は上弦を摂取すると元気になる。インフルの予防接種よりインフルにならない薬なんじゃないか、その効果は多分あの時期足繁く豊洲にある関東荒野に通ってた人たちが証明してる。みんな異常なまでに元気だった。上弦ってそういう力というか効果がある。そして情緒が掻き乱される。何回みてもお腹いっぱいにならない作品、それが上弦の月だ。




とにかく捨霧が尊い

公演期間中から捨霧は尊かったんですけど、平間くんのお芝居のアプローチを経験した上でみる捨霧の尊さに私は今、震えてる。そして上弦のほんとうの姿を霧丸を通してちゃんと見ることができるようになったんじゃないかな、とすら感じてる。あの頃の私は今以上にぽんこつで、何にも知らなくて何も見えてなかったんだなと悔やんでる。


上弦の月は今まで使ってなかった感性というか、舞台の面白さを学んだ作品でもあったんです。だから人生が狂った。(n回目)


初めての髑髏が花髑髏で、ムチ打たれたように身体中に激震が走ってこんなに面白いエンターテイメントがあっていいのか!?と衝撃だけが残って放心状態になった私と髑髏との出会い。気がついたらまた次のチケットを探し始めて気がついたら豊洲に通う身体になってた。この頃って戯曲の面白さしか見えてなかったんだろうなあと思う。髑髏城の七人がおたくの心に刺さるのはその空白の多さもひとつあるけどその空白がまだ見えてなかった。
かずきの書く台詞を浴びる気持ち良さがあって、展開の早さに置いていかれることなく乗っていられる楽しさで通ってたなあって今は思う。この空白が見えるようになった瞬間に舞台の面白さを感じたの。それをね、ダイレクトに感じられたのが上弦の月だった。
あ〜私、気がつくのも見えるのも遅すぎ。
それでもこの感性が少しずつ少しずつ顔を出して後半のしんどさに楽しくてたまらなくなって終わったんです。

このね、空白をいちばん最初に感じさせてくれたのがひらきりちゃんだったんですよ……
あの小さい手にたくさん熊木衆の仲間との想いと思い出とそれを全部手の中に込めて1人生き残って戦う。熊木の仲間に愛されて、仲間を愛して、仲間が家族になって熊木で笑いながら仕事してる霧丸が見えた時にああ、役者さんってすごいなって単純に思った。こんなに後ろにある物語が透けて見えたことが初めてだったからなんかこう、世界が変わったみたいだった。大げさかもしれないけど、私にはそれくらい大きいものだったんだよな。
「血塗れの手も三途の河で流せばいい」って太夫の言葉に自分の手を見つめながら聞く霧丸の込み上がる感情に無界での出会い、捨との出会いが大きく霧丸の中に刻まれていて。この先どうしようっていう不安とか迷いとか、仲間を失った悲しみ、霧丸にとっての血塗れの手は復讐に燃えてしまったことなのかな、あれだけ仲間のことを思って行動していたのにって霧ちゃん強いけど弱い姿も見えて気がついたらもう好きだった。
こんなに繊細に作り込んで、どこを切り取られてもずっとその役でいられる彼に魅了されたしなにより新しい霧丸(沙霧)像だったんだ。もう好きになるのは決まっていたような、天に導かれるように惹かれていったのかもしれないなあ。板の上に立つからにはずっとその役でいることなんて当たり前なんだけど、細かいところまで緻密に作り込まれた霧丸の姿に目が離せなくなってた。


前置きが長くなったけど、改めて平間くんのファンになってから上弦みたらもう捨霧がたまらなく愛おしくて尊くてたまらなくなったんですよ。
お互いがお互いを輝かせるような2人なんだよなあ捨霧って。
個としての輝きはもちろんそれぞれにあるけれど、それ以上に2人が揃ったら考えられないくらい光輝くの。粒子が放たれる。その輝きはお互いを高め合うような、そんな存在なんだよ。捨には霧ちゃんが必要だし霧ちゃんにも捨が必要なんだよね。なんかやっと腑に落ちた。
復讐に燃える霧丸の目に光を灯すのは捨之介で、生と死の境すらわからなくなって目の前が真っ暗になってしまった捨之介の目に光を灯すのは捨之介自身が救った霧丸なのめちゃくちゃ最高じゃありません?
暗闇の中を叫びながら暴れてしまう捨の道しるべになる霧丸…… 暗闇の中から一筋の光の道を照らしてくれたんだね…… この2人、出会うべくして出会ったと思うし最後捨之介が生き延びれたのは確実に霧ちゃんがいたからだと思わせてくれるのがすごく、良い。この捨之介の道標になった光は最初に捨之介が放ってたのとおんなじ光なの、その光を受け取った捨之介に「生きてこの城から抜け出して、また会うぞ!」って言わせることができる。目から出る光が希望に満ちていて救えるって信じているの。そして「わかった!」って叫ぶ霧丸のなんと美しいことよ……


霧丸は熊木衆で仲間に愛されて、仲間を愛して育ったんだなっていうのが至るところに散りばめられているのが好き。復讐をするのも"仲間のため"だしこれから生きていこうと決意できたのも"仲間のため"。今までは必ず隣に誰かがいて、霧丸にとってはそれが当たり前だったから、1人になるとどうしたらいいのかわからなくなっちゃうんだろうな。髑髏城内では人を信じる信じないの騙し討ちに熊木衆が負けてしまったわけで。もう誰も信じないと決めて髑髏城から飛び出してきたけど1人だと不安でいっぱいだし進むべき道がわからなくなって選んだ道が仲間の復讐だった。誰かのために生きてきた霧丸だったから自分のことなんて考えていなくて、そんな周りも見えなくなってしまってる霧丸にもう一度人を信じること、熊木の血を残せるのは霧丸しかいないことを教えてくれるのが捨之介と太夫、そして無界の人たちなんだよな。
誰も信じられない霧丸に真正面から目を見てしっかり話をしてくれる人がいたから霧丸は前を向けたんだよなあ。人を信じることができる、仲間ができた霧丸から発せられる輝きは比にならないくらいきらきらしていて。舞台の上で本当に"面付き"が変わる平間霧丸ほんとうに天才。仲間がいることによって人を強くさせて大きくさせることをちゃんと教えてくれた。
そして、きっと初めて自分の意思でこの人のために城を作ると決めた最初の城は捨之介のためのでっかい傘なんだろうな〜






ここで霧丸の中の人、平間壮一さんのお話を少し。
公演が終わってから髑髏城の七人をやるにあたって、平間くんが大切にしていたことが「自然体でいること」とお話されていました。
この"自然体でいる"っていう言葉通り、1回1回を新鮮な気持ちでちゃんとセリフを聞いてその時の感情で自分の気持ちを、セリフを繋いでいったんじゃないかなって。公演期間中におたくを驚かせた平間くんの天才的な台詞変更の数々… 思い返しただけで鳥肌が立つくらいすごかった。物語から逸脱せずにここまで言葉を変えることができるのかって、これが私が感じたいちばんの自然体を表現していた平間くんなのかなあって思ってる。
ゲキシネの中にも剣布にトドメを刺されそうになるあの台詞「そうやって俺たちの仲間も、家族も殺したのか!」のこの家族もこの日のアドリブなんだよ、おたくがざわついた"家族"ってワード。平間くんだからこそ出たし一気にしんどさを持たせるパワーワード。これを残してくれたのほんとに感謝してる…
最後の兵庫のプロポーズ後のゲキシネだけは声だけ残ってる「兵庫、格好良かったぞ!」もあったりなかったりのガチャだったし。
映像班に混ざってる舞台班の1人だったからライビュの日はどうなるかな…って少しだけ心配してたけどそんな心配吹き飛ばすくらい爆弾たくさん置いていってくれたのほんとうに嬉しいありがとう平間くん!!
いつか平間くんの口から霧丸をやってた時のお話を聞くのが今の私の夢です!苦しかっただろうけど楽しい思い出になっているといいなあ……


自分のやりたいようにのびのびと仕事させてもらって周りから愛されて育った霧丸、周りのことよく見えてて賢いんだけどそれだけじゃなくて可愛い一面もたくさんあるんだよってこと最後にちょこっと書きますね!!

  • 巷で話題になってる色里霧ちゃん。「無界の里?あれはこの街1の色里と聞いたが?」に「いろざとぉ?」ってなる霧丸。公演中は色里を知ってて嫌がったり色里にデレデレしたり、色里知らない霧ちゃんもいたんですよ〜!ゲキシネは確証ないけど多分色里知らない霧ちゃん。諦めて「行くなら早く行け〜」って連れられて叫んでるのはちゃんと音入ってて身体もめちゃくちゃ力抜けてるの可愛いからよかったら見て!そこから繋がる無界に入る時の霧丸、色里知らなくてどんなところかわからない怖さからなのか捨之介の着物の袖持ちながら入ってくるんだよ… これは私もゲキシネ見て気がついた。ほんとに可愛いね、霧ちゃん……
  • 水車小屋の渡京に捕まる時、「遠近法を無視したこんなやり方に〜」でちゃんと後ろの絵みながら遠近法確認してるんだよ。
  • 月見の宴で自分の手を見る→楽しそうな笑顔で踊ってるみんなを見る→蘭兵衛を見つけるって流れなんですけど、引きなんだけど楽しそうに柵にもたれながら笑う霧丸に本当の姿を見たような感じになれるよ。霧丸は笑顔がよく似合う。
  • ボコられ霧ちゃん!!2幕、後ろの蘭兵衛もいいけど天魔王にボコられる霧ちゃんも見て!あの、喧嘩のプロ2人による最高に贅沢タイム!!!天魔王の殴り方も霧丸のふっ飛ばされ方も全てが調和しておる。(贋鉄斎ボイス) ちなみに途中で気を失う霧ちゃんは途中から入った演出です!初めて見たときはびっくりしたよ…… ビンタして起こす天魔王様、殴る前にブルブルする天魔王様、とんでもヤラれ役の霧ちゃん。こんなハイレベルの喧嘩見たことないから目に焼き付けて損ないと思うよ…
  • 兵庫に飛び蹴りする霧ちゃんの美しさ
  • 「百万点満点だっ!」っていう贋鉄斎の言葉に指折り何点か数える霧ちゃんもいたんだよ
  • 大阪城の絵図面の鍵を握る暗号を要求される時にそっと逃げようとする霧ちゃん
  • 金500枚持ってきた鉄騎兵に「すげぇ!」って喜ぶ霧ちゃん。これ日によって鉄騎兵に「ありがとう!」ってフライングありがとうしちゃってたり、「金500枚ってこんな重いのか!?」ってびっくりしてたり可愛い霧ちゃんが増産されてました
  • 泣いてる捨之介を指さして「何泣いてんだよ〜」ってやり取りしてる

気がついたら可愛いだけじゃない霧ちゃんも書いてしまったけどゲキシネ写ってたり写ってなかったりするので何回か見て余裕でてきたら見てほしいな〜って箇所ばっかり!天蘭も良いけど捨霧もぜひよろしくお願いしますね。




これからも色んなところで上弦の月公開続くと思うのでまた時間見つけて見に行かなきゃ!ゲキシネもちゃんと劇薬だから見たら元気になれるよ!また、気がついたら関東荒野にいるんだろうなあ…