落とし物箱

出会っちゃった人たちの話がしたい

剣劇「三國志演技〜孫呉〜」




三國志をやるよと聞いて行ったらシェイクスピアを見せられ、あれよあれよという間にチケットは増え、12日間で、健やかに死体になりました〜〜〜〜〜(ダブルピース)


ここ数年戦っている役者梅津瑞樹が荒牧慶彦プロデュース作品にお呼ばれしました。明治座三國志やるよ、W主演だよってだけで情報過多でのたうちまわってたらやけに豪華なキャストが揃ってるし、ハリセン叩いてもらうよ!味噌汁作ったよ!作品に出てくるよ!制作秘話もお話するよ!お渡し会もあるよ!と何がなんだかわからない状態で、始まる前から楽しかったな。
明治座ってそもそも催物が多くて(ご飯とかご飯とか)好きな劇場のひとつなのでそれだけでわくわくしてた。キャストの時点でわくわくしていた一方、正直そんなに期待はしていなかった。三國志に関してはちょうど剣劇が発表されたタイミングと別の三國志をテーマにしている作品を見る機会が重なったので三国志演義をぼちぼち読んでるくらいの知識。歴史自体が苦手なので他は何も知らず、脚本演出の末原拓馬はキャッテリアで見てたけど…ね。初日が終わるまで脚本がかが屋だったことを忘れていたのもあるので結果ほぼ末原拓馬初めましてになるのでした。知ってたら少しだけ防御態勢が取れていたのかもしれないが、そんなこと考えたってもう全て後の祭りなので考えないことにする。そんなわけで大きな期待をしないまま、楽しめたら良いな〜の気持ちと少しだけ何がお出しされるかわからない緊張感を持って明治座に向かった初日。結果は冒頭に書いたように見事にダメージだけ蓄積し、這いつくばりながら明治座に通う羽目になった。江東の小覇王の話読んでたけどまさか孫策が死ぬところ、狂ってくところまでやると思ってなくって!!!!悔しいです。全部私の負け。これやられたら嫌だなと思いながら読んでたこと思い出しました。色々あれどこの12日間は本当に充実していたし楽しかった。悔しかったけど。ありがとう明治座、ありがとうしゃちょー!


私は荒牧慶彦のことはほとんど知らず、三國志解説配信で初めて彼が三國志のオタクであることを知った。あの配信、見てるおたくを置いていきながら一生早口オタクしてて面白かった。例に漏れず途中から内容は全く入ってこなかったが、楽しそうで良かった。(薄っぺら感想)千秋楽の挨拶でそんな彼が今回の脚本、構成にガッツリ入っていたことが明らかになったことによりすごい気持ちになりながら話を聞くことになってしまった。プロデューサーってどこまで介入してる?結果として当てがきなのかそうじゃないのかはわからないことにしておきたいけど(当てがきな気がしているので)あの梅津瑞樹が爆誕してしまったのでもう何も言えない。私は毎公演1幕終わったあとに死体になっていたよ。2幕で取り戻せることもなかったので終わり。もうずっと知ってたし、これからもずっと知ってる事実なんだけど、だって、梅津瑞樹って芝居がべらぼうに上手いから!!!!!!!!!結局これが今回のサビになってしまう。ここ数年、何本か彼のお芝居を見てる中でも上手いなってずっと思ってたけど、改めて大声を上げたくなった。芝居が!!!!上手い!!!!!!!!!!
今回いちばん驚いたのは殺陣のお芝居だった。子供の頃、戦に出陣する時、狂ってる時、殺陣を見るだけでどんな状況なのかがわかるの単純にすごいなと思った。私はそこまで殺陣をみる力はないけどこの期間で上手くなったなと思ったし、そこに感情が乗るから殺陣に対する雑念が入ることもなかったの良かった。そして毎公演本当に楽しそうにお芝居をしていたのがすごく印象に残ってて。充実しているのが見ているだけで伝わってきていたので本当に良い現場に出会えて良かったね、の気持ちになっていた。それこそ千秋楽挨拶でもずっと楽しかったって言っていて、あんなに充足感に包まれている姿を見ることになるとは思わなかった。無事に最後まで完走できて良かった。千秋楽おめでとうございました!お疲れ様でした!!


シェイクスピア要素が盛り込まれた三國志。個人的に梅津のシェイクスピアは去年の8月にリーディングドラマ ロミオとジュリエットで見てたけどこの時は朗読劇で助かったな、お芝居としてやられたら死ぬな、と思いながらなんとか繋げていた命がそのまま今回は「マクベス」「ハムレット」の要素を交えつつ三國志のお話として提示されてしまった。こんなはずじゃ!なかった!!!!甘ったれてんじゃないよ!ちゃんと芝居をみろ!と殴られた気分だ。すみませんでした。そこまで多くの作品を見ている訳ではないけれど、シェイクスピアの詩的な台詞難しいなと感じることが多いのだが、梅津を通して聞いていると本人の中で咀嚼されて出てくるからその違和感がなかったのが驚いたことのひとつだった。これは廣野もそうで、末原拓馬の台詞回しがそのままできていたらしい。今回の作品に関してはシェイクスピアの様な台詞であってシェイクスピアでないことは確かなんだけど、この台詞を発している瞬間の馴染み方を見て今後シェイクスピアの作品見てみたいなの気持ちにさせられた。あと太史慈にお前らの軍はべらべら喋りながら戦うのがルールなのか?って聞かれたの、まあ、シェイクスピアなんで…さーせん!とは思っていました。


一国の主になった策(強い部分)を全面に出しながらも絶妙な加減で本当の策(弱い部分)が見えてくるの圧巻のお芝居だった。周瑜の前にいると自覚している時は強くて優しい姿しか見せないようにしているの、見ているだけで苦しくなってしまう。躁と鬱の塩梅が絶妙で私の心をずっと抉られてくるようなお芝居に頭を上げることができなくなっていた。そもそも私の性質として断金に反応できる才能がないので、この2人の関係性は親友ということ以外上手に汲み取れてない。ただ最後に孫策が選んだのは周瑜ということだけはわかる。悲しいくらいに断金わからないをしてて自分でもちょっと面白い。周瑜孫策が笑い合う瞬間の表情が良く見えた日があって、あまりにも幸せそうに安心させるように周瑜に笑いかけていて、この表情は周瑜にしか見せない顔なんだろうというのを感じてこの2人って何か爆発的な何かがあるのかもしれない…というのだけ少し汲み取って終わってしまった。

断金に沸く才能がない私は孫策が父離れして周瑜の隣を選ぶ話だと思いながら見てた。父親に認められたい一心で子どもの頃から時間が止まってしまっていた孫策。認められたいから強くなって、認められたいから大きくなる。父親の大きすぎる存在と強くなれという呪いが彼をあの世界に引っ張り込んでしまった大きな理由に思える。孫策の目指していたゴールは父親に認めてもらえるくらい大きくなることだったから、強くなりたかった訳ではない。そんな孫策の隣に周瑜が現れて、周瑜がいるから強くなれた、そんな孫策だった。
孫策の部屋で周瑜が泣いていることに気がついた瞬間に狂っていたのが一気にマトモになって昔話を始めるのあの瞬間、周瑜を泣かせてしまった罪悪感と一緒に気を紛らわせるのうな話し方をするの、怖いけどそれが孫策が自覚しているあるべき周瑜の前での姿なんだろうな、この男を守ると決めた日を見せられた感覚に近いのかもしれない。周瑜が泣いていることが孫策を鬱から引っ張り上げるトリガーなのがわかってしまう。見ているこっちはそんな孫策に対して恐怖心が強くなる一方で昔話を周瑜が笑ってくれるように話す舞台上と客席の温度感が交差していく瞬間、余計にこの男の怖さを感じていた。この話の終わり、最初の頃はあくびしてから「眠くなってきた」って言ってたんだけど後半あくびがなくなったのでより恐怖感が増した。孫策の目に入っているのは父親だけな事実に震えるしかない。

程普が周瑜孫策の昔話をすることで孫策の弱さが伝わり全てのピースがハマっていくわけだが、あの程普の「頑張らせてあげてくださいよ」の一言で孫策のステージが出来上がる図が個人的に心の柔らかい部分を直接鷲掴みにされているようで苦しくなる。ラストの雪原のシーンは圧巻だった。広い広い舞台の上に白くピンと張ったシーツが敷かれ、そこにシンシンと振る雪と舞う赤い血。そして2人の男が小さく寄り添っている姿、こんなに画が美しいのに語られる言葉ひとつひとつは心に剣を突き立てられているような感覚にさせられるの、演劇でしか得られない体験だった。降っているのは雪なんだけど、桜が散っているような感覚にもさせられて、冷たいだけじゃなくて暖かい別れのようにも感じさせられる。本当に綺麗で一瞬の時間を永遠に感じる様なシーンだった。父の姿をした悪霊を周瑜と一緒に倒す。周瑜から怖いよって言葉を投げかけられて立ち上がる姿、空虚な場所に舞う剣がなんとも滑稽で。ただ2人で剣を振り回している姿は昔一緒に雪遊びをしていた頃を感じさせるそれもあって。いちばん忘れられなくて忘れたくないあの景色。これが孫策に用意された最後のステージだったの本当に残酷。「怖いものなんてないみたい、涙なんか流してるのみたことない」は周瑜から見えてた孫策の姿で、でも周瑜の今の本心とは違う。あそこでもうほぼ失神してるのに、その言葉で身体を起こすのはずっと周瑜の前にいた姿の孫策で。この最後の2人の時間、2人共本心を隠しているわけではないけど、ありのままの2人ではない状態なことが辛い。そしてみんなが駆けつけた最後に言葉を放つ孫策は、ずっと背中を見ていた孫策大将軍になっており、本当に格好良いなと思わされてしまう。梅津って、芝居が上手い………………

こんなに孫策に食らってるのって私は梅津のこと0番に立ちきれない男だと思っているところが大きくて。孫策の演説とかみんなの真ん中に立ってどしっと構えてる姿に惜しいな、あと懐の深さと抱きしめる力が足りないなと、これに関してはこの作品だけではなく他の作品でも思っていて。今回その感じで進むんだなと思いながら見ていたら頂上から転がり落ちていく姿を見せられ、ただただ恥ずかしい気持ちになりながら見てた。梅津瑞樹じゃないとできないキャラクターという説得力が増してしまうことも全部含めて手のひらの上で転がされすぎている。そんな孫策の跡を継ぐのが孫権、0番に立てる男廣野凌大である。あれだけ周りのみんなを巻き込んで0番に立てる男が兄から引き継いでこの国を率いていくの、そんな残酷なことある?梅津の立てない場所に廣野は立てるから。私個人的に廣野の0番ヂカラが好きなところもあるのでこの流れ、美しくもやはり残酷だった。そこにプラスして人徳にかけては孫権の足元にも及ばないは「そうですね!!!!!!」とヘドバン並みに頭を振ってしまう。孫策は強くなることを強いられた結果その矛先が父親に向けられ、周瑜が隣にいることで強さを獲得できた。初陣も人を斬ることも、全部自分の意思じゃなくて偶発的に遭遇してしまったから足りないものは覚悟だったのだろう。孫権は自分の弱さを自覚して、戦う理由を見つけ、自分で初陣の場所も決めて、覚悟を持って戦に出て強くなっていく。一つずつ丁寧に階段を登って呉の当主になっていく道が綺麗だった。孫権が強くなりたい理由が民を守るためなので結果どこまででも強くなれる男になったんだ。初めての戦で敵を刺すことに躊躇していたけど、覚悟を持って刺す瞬間本当に大好きだった。ここで孫権の人生の歯車がひとつ回ったなというのを感じさせられる。この兄弟が置かれた場所で必要なものを持っている弟と持っていない兄の図に私はいちばん食らっていた。孫権の演説を聞きながらこの男、こんなに小さいのにびかびか光って周りの人間に頼ることができて、頼られることもできて、次を担う主になれる懐の広さを感じて、孫権の成長を感じていた。というかさ、廣野もこれまたお芝居がめちゃくちゃ上手いんだよなー!!!!(知ってたけど) ぽちゃぽちゃの子どもからちゃんと一国の主になるまで成長していく過程がお見事だった。一国の主を横ラインで見た時に交差していく兄弟、物語としての面白さ綺麗さに加えてやっぱり残酷な感じがたまらなく響いて良かったです。


書いてて感じる、私ってほんとに孫策しか見えてなかったのかもしれない(かもしれない)。全員分書いてたら終わらないのとその前に力尽きそうなので好きなところぽつぽつ

自分が抱いていた憎しみを抱かれる側になった時のあの取り乱す黄祖。圧巻の玉城オンステージの長台詞は毎回見応えがあって人斬りだった彼と愚かな繰り返しだと気がついて劉表様に助けを乞う姿までめちゃくちゃ良かった。この黄祖の展開も想像とは違ったけれどこれはまた良い玉城裕規を見れたなと思ってる。
太史慈をやる早乙女友貴、私は彼のことを劇団☆新感線でしか見たことがないのでこのキャラクターすごく新鮮だった。無口で人を寄せ付けないのに人望が集まってる、帰ってきた時の肝の据わり方は迫力あったな。太史慈誘ってどうしたら良いか迷ってる孫権との関係性も絶妙だった。
程普の肝心なことは何も言わないけど、いちばん孫策のことを思っている姿が周瑜とのシーンと最後孫策と対面した時に出ていて見るたびに胸がギュッッッとなっていました。
あと韓当おじさんの夜逃げのシーンはすごく好きだったな。平和な世の中を作るために戦争をしている、そのために力を貸す、今の戦争のない場所で過ごしているからこそ響く言葉だったな。最後孫堅演説前の周瑜の「今までの孫策の行いは〜」のところで誇らしそうに聞いている姿、すごく好きだった。

すごく見やすい形で作られてた作品だったなと思ってる。丁寧で無駄なところがなくて。欲をいえばこれを3時間2部構成の作品でも見てみたいそしたらもう私の命はなかっただろうからまだ、救われているのかもしれないな。


そして権力がもたらしたスーパーご褒美タイム2部〜〜〜〜〜〜

1部で大体座席に埋もれて死んでいたので2部はちょっと放心状態で見ていることが多かったんですけどハリセンばちばち叩くのは楽しかった。1部で吐き出せない気持ちを全部ハリセンに込めてばちばちしてた、ハリセンって良いな。
後半みんな楽しそうに殺陣してたの良かったねえ楽しいねえの気持ち、体力面のことはもう知らん。
断金殺陣も2人で遊ぶ様に剣を交えていたの可愛かったししゃちょーがゆっくんを神輿に乗せ扇子だの槍だの刀だの全部を詰め込んでやってたの全てを放棄してやりたい放題で気持ちが良かったです。権力を持つということはこういうこと。扇子の踊り、廣野の身体の動かし方天才本当に綺麗って褒めちぎってたところでゆっくんみたら比にならないくらい綺麗で(当たり前体操)ずっとやっているとはこういうこと…を学びました。でも廣野の手の形から腕の動かし方は脳を溶けさせるので大満足。孫権太史慈殺陣、廣野の運動能力が追いつくのプラス仲良しな2人が楽しそうにやってたの良かった。本編では見せない黄祖のキャラクター大好きだった。かわいい。全員かかってこいはあの人数がわらわらステージ上にいるだけで見応えがあった中で孫策劉表様がダチョウ倶楽部して2人が戦っているのを下から嬉しそうに見ている黄祖の図が大好きでした。センターで韓当おじさんがエアギターしたり孫権は頭振ってたり、終わりで下手でちょこんとヤンキー座りしてる孫権黄祖はただのかわいいかわいい生き物だった。




色々あったし色々思うことはもちろんあれど、今思い返すと楽しかったな〜〜の気持ちで明治座に通えてたの、ほんとに良い期間でした。毎回ボロボロに泣いて死体になって這いつくばるように帰っていたけど。思わぬタイミングでこんな梅津をご提示されるとは思っていなかったので一生こんなはずじゃなかったんです!!!!って叫び続けるけど!全部全部濃い思い出としてこれからも忘れられない作品になった。良かった。まだまだ梅津との戦いは終わらなさそうだが、この男のお芝居は好きみたいなので、これからも見続けることになりそう。
明治座ありがとうございました!!!!!やっと書き終わったし配信見よ〜!






リーディングドラマ ロミオとジュリエット




新しいロミジュリに触れてしまったと言ったら良いのか、今までの解釈がひっくり返されてしまったと言うのが正解か。軽い気持ちでチケット取ったらすごい勢いで殴られてしまった。どうせ長々と吐き出すならここだよなの気持ちで勢いで書き始めている。ちゃんと長くなったよ。


ロミジュリ、数としてはそこまで見ていないんだけどそれぞれの作品で毎回食らっては溜め息をつき頭を抱えながら帰るハメにされ続けている戯曲だったりしている。正確にいうと脚色されたロミオとジュリエットに。今回の朗読劇松岡和子版原作準拠でいくんだろうなとたかを括っていったら思っていた以上に脚色があってびっくりしたのと同時にあまりにも私向けのロミジュリだったので頭を抱えてしまっている。こんな予定では!!!!なかった!!!!!!


うめつが朗読劇でロミジュリをやると聞いて、さすがにこれは観に行かなきゃだよなと思いチケット取っていたし万が一何かがあったときの保険の気持ちで2日とも取っておいたの、今回ばかりは自分を褒めたくなった。あれをまた明日見るのか?はさすがに初日入って思いはしたけど今回も例にもれずほぼ記憶がなくなってしまったんだから、まあ見るしかないの結論にしか辿りつかなくなってしまう。そしてうめつロミオしか見れなかった後悔というか完全に亜種だったので村井良太か小西詠斗のロミオ見ておいた方が良かった気持ちしか今はもうない。今後ロミジュリやることはないだろうし~的なことを言っていたのもあったしほんとに軽い気持ちで行ったのにロミオのイメージがガラッと変わってこんな解釈があるんだな!?というのを見せつけられてしまいぼろぼろ。


ということでちょっと話していきたいんだけど現段階で清書前の箇条書きが5000字を超えている、おかしい。ここにして良かったね、好きなだけ書いていいみたい。ありがたい。書きます。


ロミジュリ本編の話をする前に今回両日ともビジュアルがすごすぎた、というか美しすぎた。なんで白?なんで黒???初日の白ロミオ、頭10分強というか肉眼で見るたび双眼鏡でみるたびなんで白なんだろう、というかビジュアルすごくない??????真っ白のトップスと黒のパンツ、黒髪の対比があまりにも綺麗で照明との陰影まで絵に描いたようだった…… 照明が当たっている時顔は綺麗でグギギとなるし、スポットライトから外れた時には薄明かりの中目元が影になっているのも綺麗だったし、黒の日は前髪の影が顔にかかっているの、本当に綺麗だった。綺麗しか言ってないおかしい、綺麗すぎた、バグか!?!???黒は黒でも生地感はラフなもののちょっとかっちりしてそうなイメージを持たされてしまうのはあの形かな、わたしの原点ロミジュリは2018年の東宝版ロミジュリなのでデニムはいててそれだけでダメになってしまった。モンタギューのイメージはデニム地だからと思ってたんだけど全身写真みたらあれデニムじゃなさそうだったな?まあデニムと思ってしまった時点でもう私の負けなのかもしれない…………


もうビジュアルの話したって仕方がないので本編の話。
マキューシオと話をしているロミオが自然体なの好きだった。ロミオは自分のことで精一杯でマキューシオに対して少し面倒くさそうにしていた印象が今まであったので、ちゃんと真正面から話ができているの良かったな。今回ベンヴォーリオがいなかったこともあってその役割をマキューシオが担っていたのもあったかもしれないけどそれでもモンタギューの関係性って大切だと思っているから、町田さんのマキューシオとうめつのロミオ、良い関係性だった。冗談を言い合えるような仲というか、お互い何を話ししているのかわからずぶっ飛んでいてもそれを笑い合えるような仲、ちゃんと友達じゃん。


ロザラインに首ったけのロミオ、それだけでやっとんなあという感じだったのでなるほど今回はその方向性と思ったらジュリエットに出会った瞬間輝きが変わってそんな予定ではなかったのですが!?!?!?で私の困惑が始まる時間となってしまった。ジュリエット、木村美月ちゃんは素朴で純粋な田舎娘って感じのジュリエットで大西桃香ちゃんは世間知らずで反抗期っぽい女の子って感じしたな。2人とも可愛くてロミオに夢中になってからのちょっと面倒な女っぷりも良かった。木村美月ちゃん虚構の人だったからかなんだか伸び伸びやっているな〜は思った。
おしとやかで口数少なそうなのにロミオに一切話す時間を与えないの色々通り越してわくわくしちゃった。ひとつひとつの言葉に対して反応しようとしてできないロミオを見ていたからかもしれないけど、それもお互い様だったので。おしゃべりなジュリエットだしおしゃべりなロミオだった。この辺14歳の女の子と16歳の男の子に2人とも一気に戻っていくの、子どもなんだよなと思い出す時間があったりしてた。
割と全編通してらしいなとは思っていたんだけどジュリエットとパーティーで出会った時のロミオはよりただのうめつだったんだよな、コント?の気持ちになったけどもう手癖みたいなもんだし、と思っていた私はラストでめちゃめちゃに殴られるんですこの時はそんなこと全く思っていなかった……… 一目ぼれの瞬間こんなにわかりやすくて、だんだん早口になっていき、はやる気持ちを抑えられておらずこんなうきうきした姿を見るとはな… でうきうきするとロミオは内股になる、楽しくて幸せな気持ちをなんとか消化するために膝を擦り合わせていた、なんでそういうことを…する………???ジュリエットに出会ってからのデレがすごかったのでこの男にロミオってこうやって見えてるんだなって気持ちになっていた。
テンションが上がった時に声のボリュームが上がるのは良いんだけどあまりにも突然投げられる声量すぎて花火の特効並みにびっくりしてしまう、そろそろ慣れたい気持ちあるんだけど、何回見ても新鮮に反応してしまう。し「薔薇という名の花は名前を変えても美しさはそのまま変わらないから、ロミオもその名前を捨てて」を聞いてこの美しさだけが残るのかってさすがにグギギしてしまった。梅津瑞樹の美しさ、すごいけどこれも全然見れるものにならない。 ただ残された美しさは間違いなく美しいものだったからもうなにも反論ができない、完敗すぎる。


ロレンス神父にジュリエットとのことを話して聞かせるロミオは完全にオタク特有の早口であった。ロミオ、陰キャまでいかないけどその節を感じさせるようなオタクっぽさはずっとあった。のめり込む対象がいるとちょっと気持ち悪さみたいなダサさがあった。


底に秘めてる自分でも見えているかわからない感情が垣間見えては消えを繰り返していたものがマキューシオが死んでロミオの中にはっきり見えるようになっていた。マキューシオとの関係性が対等に感じたからこそティボルトへの復讐心も綺麗に繋がっていたし、ここで自分の取った行動に対して後悔していることがなかったの好きなポイントだった。ジュリエットとのこれからに関してはこの時は全く頭になかったんだと思う、この時にはこれから待っているのは死刑だと思っていたからこそできたのすら感じてしまっていた。そして言い渡されたのが追放だったから取り乱して床に転がり嘆くしかできないロミオ、このシーンみながら朗読劇で助かった〜の気持ちでいっぱいだった。床に転がって暴れられてるのなんて見ていられるか。「ハエには許されて僕には許されない」が響いたの初めてだったし「ヴェローナの外に世界なんてない!」って叫ぶロミオ、全てを与えてもらっている状況でジュリエットを手にした今全部を手放さないといけない現実に完全に八方ふさがりになっており、小さな世界しか知らないのを見せつけられて頭を抱えてしまった。世界は広いのに…ロミオの世界は小さい…………… それをやっているのが梅津瑞樹なんだもん、良くなさすぎる。
なんとか説得されロレンス神父との別れを惜しむことができて挨拶ができるのもそうだしマキューシオだったりティボルトにも全員に感情のベクトルが向いているロミオみたの初めてだった。この辺りでガラッと印象が変わったんだよ。それができるだけでちょっとした疑問点が浮かんでこなくなるの単純にすごいんだよな、芝居が上手い。そう思うと今まではその辺のいろいろが気になってしまったからこそロミオ苦手だったのかもしれないな、などという気づきを得るなどしていたりもした。うめつロミオ、盲目なんだけど視野は広いという矛盾があるけど全部綺麗なんですよ。


2日目ジュリエットの部屋で過ごす2人に歌があったなんて知らなくてびっっっっっくりした、突然の歌、幸せの時間を感じさせるような詞だった。そして朝の別れのシーンもめちゃくちゃ良かった。「雲雀ではない」というジュリエット、「そしたら離れたくないからここにいよう、そして僕は殺される」「違う、これは雲雀よ!」のやりとりすごかった。そんな別れあってたまるか。ロミオは自分が死ぬことに関しては何の気持ちもないんだろうなというのを感じてしまっていた。ほんとに呆気ないほど「ここにいよう」が幸せそうでそして軽かったんだよ。梅津瑞樹の芝居ってなんなんだろう。


パリス伯爵との婚約を勧められたタイミングで乳母の主張が変わる流れが腑に落ちたことがなかったんだけど、今回綺麗に描かれていた。描かれていたというかマリーさんの芝居ヂカラだった。ジュリエットのことを第一に考えたときにその答えしか乳母は言えなかったんだよなというのを感じてこの瞬間に浮足立ってしまった。すごかった。思案して、ジュリエットの幸せをいちばんに考えるとその答えしか出てこないのはわかるんだけど、あまりにも唐突だったのが思案してなんとかこの答えになったの、解像度が上がった。そして乳母に対して一瞬で態度を変えられるジュリエット良かったし、乳母の言葉に対して聞こえるか聞こえないかのような声で「そうなりますように」をいうジュリエットはいつ見ても好きなシーンだな。


マントヴァでみた不思議な夢、ロミオは死んでいてジュリエットのキスで命を吹き込んでくれる話、これをラストどうなるかわかっているのにこんなところで入れられるのさすがに死ぬんだよ私が!!!夢はマブの女王が仕組んだもの、全ては幻(ニュアンス)みたいな話をジュリエットと出会う前にマキューシオと話をしていたの、シェイクスピアの脚色として好きだった。いや、夢、正夢かもしれないのに。これって原作にあったかもしれないけどちょっと覚えてない。
ジュリエットの死の報告を聞いて一気に変わる感情の轟き方。感情の露出が特効すぎる、何回みてもダメなものはダメ。そこから薬屋を見かけたことを思い出し、底から振り絞って出たような妙案に少し心を躍らせつつも本当の死に向かって歩を早めているロミオ。薬屋に毒薬を売ってもらうための理詰めが向かう先はひとつなことを感じさせられていた。「君の貧乏からこの毒薬を買ったのではない、僕が売ったのだ」の台詞に死の道に進むのは自分だけで十分な気持ちを感じていた。
パリスと霊廟の外で会って刀を交わらせたあの時ですらロミオが負ける気がしない迫力があり、障害物にすらこのロミオにすらならない。その気なら売られた喧嘩買うけどその時の殺意100%なんだよ。ロミオはパリスと認識していないけど、それがパリスと知ったとき、悲劇の話の登場人物に名を連ねることになるな(ニュアンス)をいうロミオの冷静さと残酷さ、そして彼に見えている結末はひとつしかないとしても、だとしてもこれから起きることを想像して頭を抱えてしまった。
ジュリエットの姿をみたとき美しさに惚れ直すロミオ。ほんと…これだけのために生きていたの思い出させられてしまったし変わり果てたジュリエットの姿に悔しさがいっぱいだった。今までみていたロミジュリってどんなに変わり果てた姿でも会えたこととすぐにジュリエットのもとにいける嬉しさの方が大きい印象があったから、こんなに悔しさと哀しさでいっぱいで、死ぬことがというよりジュリエットの隣で死ぬことが嫌そうなロミオを見るの初めてだった。ロミオが望んでいたのはジュリエットが生きていることで、願わくば一緒にこれからも過ごすことで、すぐにジュリエットの元に行けるからってその場所が死後の世界だなんて少なくともロミオは願っていなかった。そっち側にいくとすれば自分の方が先にいくと信じて疑っていなかったからこそジュリエットの亡骸をみたときのやりきれなさもあって。毒薬を飲む瞬間解き放たれたようでもあったし今世に後悔を残しているのは確かで、ジュリエットに最後触れながらではあったけど薬の効き目を感じている途中でスッと声が途切れて死んだ瞬間の後味の悪さ、こんなに感じたことなかったよ????やり残したことがいっぱいで死にたくない気持ちを感じながらみるロミジュリは初めてだった。ということに気が付いたのも2日目をみてからなので1日目はほんとに何が起きたのかすらわからなかった、もう嫌だこんなになるなんて思ってもみなかったよう…………………


そう、霊廟でティボルトの亡骸?をみながら死んでいく描写があるの好きだったんだよな、そこでティボルトにかける「君の敵は僕が自分の手で葬る(ニュアンス)」の言葉の悲観しきった感じと自分のことを第三者的に話ができているのすごかった。そしてジュリエットもそんなようなことを夢か薬を飲む前かに話していたのでジュリエットの正夢をロミオが体現しているかのようだった。マントヴァでみた正夢の逆。全部が綺麗で全部がずるい。
今回ベンヴォ―リオが出てこないロミジュリだったからこれはこれで誰も若者が残らないヴェローナ、次に生まれてくる新しい命はこの憎み合いの感情を抱くことなく育っていき、その子たちにロミオとジュリエットの話が語り継がれていくんだなと思うと次に生まれてくる子供たちにとっては綺麗な恋愛の話になるのかもしれないと思ってまたそれも残酷で。ラストは戯曲通りの「数ある悲恋の中でもロミオとジュリエットの物語ほど痛ましいものはない。」で締め括られる。この言葉をこんなに言葉通りに受け取るロミオとジュリエットなんて存在するんだな、なんて感じていた。


とにかくここまでロミオの解像度が上がると思ってなかった。そもそも私はロミオをやるタイプの人間を好きになったことがないのでどうしたってロミオを真ん中においてこの作品を見れてこなかったんだろうなとは思う。これが正解のロミオか?と聞かれると違うのはわかるし私はこのロミオを亜種だと主張しながらも結局は暫く引き摺り続けるよ。数ある悲恋の中でもロミオとジュリエットの物語ほど痛ましいものはないが体現されてしまったので。


はぁ〜〜〜それにしてもめちゃくちゃ芝居の上手いロミジュリを目撃して、しまったな……… ロミジュリだから若い人間がやることがほとんどというかそういう作品なので、このタイミングでこんな技術で殴られる時間があるとは思わなかった………… 楽しかったかはわからないけど良いものは、見れたと………思ってるよ………………






ちょっと今から仕事やめてくる




なんかもう全部がダメだったのでなんとか形に残すことでこの作品に終止符を打ちたい気持ち。


ネタバレに関しては特に核心をつくことは言ってないけどそれっぽい内容には触れてるので避けたい方は避けてください




原作は読んだことがなくて、映画は公開したタイミングだったか配信だったかで見た記憶。なんとなくのストーリーというか隆の前からヤマモトが姿を消すのは覚えていたけどそれ以降覚えてなかったくらいで見た。からラストの展開にそんなことあったっけ!?の繰り返しで打ちのめされてしまい本編の記憶がほぼない。公演後にうめつの上げた写真の衣装の記憶がないくらいにはダメだった。あの衣装着てなかったもん!って友達に言い張って2回目みたらちゃんと着てた、笑われた、泣いちゃった。
そもそも私情によりうめつの作品に関して初見で覚えていられることがほとんどないのはいつものことなんですけど、今回はキャラクターしかり作品しかりで割と大丈夫だとたかを括っていた。自業自得。


隆の世界が視覚と聴覚を上手に使って立体的に感じられる演出だったのに対してヤマモトは隆の見えている世界にしかいなくてどこか現実離れをしている不透明さがあるこの対比面白かった。そんなヤマモトを演じているのが梅津瑞樹だったの上手な配役だったなと改めて感じてる。だからこそはっきりせず手が届きそうで届かない不安定な彼の実態が後半怒涛の勢いで鮮明になっていく流れでもう手も足も出せなくなってしまった。


ヤマモトと出会ったことで人生がガラリと変わった隆に対してヤマモトは5年間トラウマから克服できずにずっと自分を責め続けながら生きていて、あの日から一歩も先に進めず足踏みしていたことをラスト5分でマジックの種明かしかのように独り語りとしてお出しされる。それを見ながら雷に打たれたように座席で固まってしまった。座席という動けない場所に縛られていたから最後まで見ていられたもののそんな状態じゃなかったら暴れ出していた。頭の血管ブチ切れそうだった。なんであんなことになってしまったんだろう。久しぶりに我を忘れて暗転する舞台をぼーっと眺めていたら気が付いた時にはカーテンコールが始まっていた。

3年前のあの日からヤマモトは周りにいる人間や親はもちろん自分に対しても気を使って生きていて、そんな彼の目の前に突然現れたのがあの日の彼と同じ顔をした隆で。いてもたってもいられずに手を差し伸べた時、ヤマモトは陽気な関西の男として出会うわけで。それが咄嗟の行動だったのか自然と出たものなのか、どこまでが彼の計算であるのか私にはわからなかったけれど、あの調子で話し始める梅津瑞樹の顔をした男はどこか見せかけの姿なようにも写った。気遣いが邪魔をしてストレートに言葉を投げられないからこそ伝えたいことがそのまま伝わらないことだって日常の中では結構あるわけで。それが方言になるとその言葉を真っ直ぐに投げても嫌な気持ちにならない不思議な魔法みたいなものがかかっているように感じた。だからこそ彼は関西人というキャラクターを選んだのかもしれないし、普通に素が出たのかもしれない。それが結果的に隆にぐいぐい入り込んでいく手段として良く作用したんだよな。初めて会って、話をして、話を聞いて、最初から仕事をやめる選択肢を隆に提示しなかったのこの作品の好きなところ。ヤマモトに出会ってアドバイスを聞きながら仕事へのモチベーションを上げて右肩上がりになっていく隆がきらきらしていて見ていてわくわくもした。人間が煌めいていくのを見守るのは楽しい。
そんな状態がまあ長くは続かないので、だんだん仕事が上手くいかなくなるんだけどそんな状態で隆から遠ざけられていてもヤマモトはコンスタントに連絡を取り続ける。隆の前では明るい顔をするけど、メールのやりとりや電話で隆の様子がおかしいと感じるとスッと冷静に対峙するの、頭をフル回転させながら次の言葉と取るべき行動を選んでいたんだろうその姿に自分の過去を重ねながら今回こそ救いたいという願いがみえて。飲みたい気分じゃないと断られた時にカフェに連れていく起点の利き方にまた押しつぶされそうになった。どんなにひとりになりたいと言われようとも強引にでも一緒にいられる場所をつくる。隆を救うことによって少しだけ自分の気持ちも軽くなると思ったのかもしれない。隆の話を聞くヤマモトの表情と相槌はすごく優しいもので、良い物だった。私情によりずっと眉間に皺は寄ってたけど。ふざけながらも隆の話を聞いた帰り道ふっと小首を傾げながら「隆にとって会社をやめることより、何が簡単なの?」って聞くあの表情。必死さを抑えつつ大事な話としての説得力を持たせながら優しく聞くヤマモト、照明と相まって綺麗すぎたな。

隆が屋上から飛び降りるのをヤマモトが止めに入る時、2人の背中しかみえない演出に信頼を感じていた。受け取る情報量が少ないからこそこっちも必死で手繰り寄せるように息を殺しながら見ている時間はあの瞬間に自分まで立ち会っているかのようで。ヤマモトの手を取った時の安堵感とそして隆の背中を支えながらも屋上の扉をそっと閉めにいくタイミングまで隙がなかった。隆だけではなくヤマモトの誰も内側に入れない雰囲気は作品を通してずっと感じていたけれど、ここで隆は自分のことでいっぱいいっぱいだから相手の表情が見えていないのもまたヤマモトの独りを浮き彫りにさせてしまう。こんな時ですらそんなふうに感じていた。そうなるように彼が接しているのもあるのかキャラクターがそうさせているのか、隆には見えなかった涙を拭いながら安心してひとつひとつ丁寧に、でも畏まらずに声をかけることができる上手さに抗えなくなってしまう。どうしてこう、こんなにも梅津瑞樹は芝居が上手いのか。


ヤマモト、隆も気がついたり気がつかなかったりのちょっとした違和感が作品を通してずっとある存在で。それこそ情報量は多いのにこちらへの情報がほとんどない。でも心を許してしまう懐の深さがあるの不思議な気持ちにさせられた。
種明かしされてわかったのはこの男の抱えているものがあまりにも大きすぎて、そしてそのトラウマを全て理解した上で前に進むことを諦めてしまっていること。まず自分の顔に恐怖心を覚えている男が梅津瑞樹の顔しているの良くない。し、相手を思い出しながら花束を持つ手がずっと震えていたのは乗り越えられていなかったからなんだよな。ひとつの命を分け合ったって表現しているところで2人でひとつなことを強調されてしまって。同じ姿をしているからこそ恐怖心を覚えてしまうの、理解はできるけどわかりたくない。
隆の前から姿を消して2年、フリーランス臨床心理士という肩書きを手に入れた時身につけているのは隆と一緒に買ったネクタイで。その姿を見た時に一定の距離は保っていたものの本心としてずっと友達でいたかった気持ちが痛いほど伝わってきてしまった。あんなに人の話を聞くのは得意なのに自分のことを伝えるのが下手くそすぎる。何も言わずに姿を消すのだってそういうことなんじゃん。そんな姿を突然お出しされてもじっとしていられるわけがない。そんな彼の前に突然隆が姿を表して。崩れ落ちるのを耐えるかのように白衣の裾をギュッと握りしめながらも隆に対してあの時姿を消した理由を「嘘で始まった出会いでずっと嘘ついていたから、これ以上人間不信になられたら困る」ってあたかも自分を正当化するように拒む。でも本当にまた会えたことが嬉しそうで、ネクタイ見ながら元気かなって思い出していた彼は隆を救ったことにより少しだけ前に進めていたのかもしれないなあ。
隆の「友達っていうのは!音信不通じゃなくて!〜」の言葉がストレートに、直接ヤマモトの中に響いていって握りしめている白衣がもっとぐちゃぐちゃになって、上手に感情表現までできないのがあまりにもヤマモトの不器用なところをさらけ出していて。そんな彼から出てくる言葉が「患者はここで出会うから」なのさすがに頭の血管が切れそうになってしまった。やめてくれ。
2年ぶりに再開した時には完全に隆とヤマモトの立場が入れ替わっていて、初めてヤマモトが隆と出会った時、かけた言葉そっくりそのまま隆がヤマモトにかけるの、結果自分にもその言葉が必要だったことを最後の最後で突きつけられてしまった。2人ともそれぞれに助けが必要で1人では生きていけないのに頼れる人間もいないから、自ら相手に頼られる存在にならないとっていう人間の面倒臭さまで伝えられてしまった。

しごやめくん、良かったかどうかも判断できないままヤマモトがグサグサ刺さってしまい、私情×ヤマモトヂカラ×私情×私情のせいでめちゃくちゃ疲れた。俺の私情がいけない。それはそう。うめつの顔をまともに見れないんだ俺は………




とりあえず原作買ったので円盤が届くまでには読む。また打ちのめされてしまうんだろうけど。


それにしても橋本祥平と梅津瑞樹って芝居が上手いしわたしはこんな予定じゃなかったくらい梅津瑞樹の芝居に喰らってしまった。ほんとうに、ほんとうに、こんな予定じゃなかったのになあ。




2022年振り返り




今年も何も感想文を書かないまま年末を迎えてしまい、年が明けてしまいましたが振り返りだけはちゃんとしようと思いました。\思いました/


1月
◎INTO THE WOODS
手帳開いたらここから今年始まっててびっくりした。すごい昔の感じがする。
久しぶりに廣瀬友祐と渡辺大輔がみたい!ちょっと気になってる古川琴音ちゃんも出る!舞台のイメージない役者ちゃこちょこいるけどまあ大丈夫っしょ!という軽い気持ちでチケット取った結果当時ありふれた感想よろしくしんどい3時間弱を過ごしました。歌は下手でも芝居が下手だと見てられないという学び。あと廣瀬友祐の良い男を浴びたかった。そんなびっくり箱からでてきたのはなんと!オオカミ!あれは良い男だった。あとはよくわからねえ双子みたいな男たちwww だいたい記憶から葬ってるところもあるな。それにしても廣瀬友祐と渡辺大輔歌うますぎるんよ!!!!!!!!!



◎Japan Musical Festival 2022
晴香ちゃんのシシィとはじめましてした瞬間。やっぱり晴香ちゃんのシシィ見たいよ〜〜〜〜っていつまでも叫んでしまう。かわいくて天使みたいな笑顔でいるだけでにこにこ。これからもっと羽ばたいていってくれ〜〜〜〜〜〜
そしてこの頃はまだ何も知らなかったモリミュ。ほーーーんこんな世界もあるんだな( ˘ω˘ )くらいに見ていたのがすごい勢いで転がり落ちるなんてこの時は夢にも思ってなかったわね。モリミュ履修後にTV放送見てたらすずきしょうごくんとウィリアムのちょうど間くらいの状態で歌われるI hope / I willの威力が凄まじかった。ウィリアムを俯瞰でみているすずきしょうごくんの葛藤なんか、コンサートでしか見れないやつ………………… まさかこれを見ていた、なんてね………………
この日の私のメインは後出しゲストのびゅーあっぷチームでした。カンパニーで来てるしゲストなんだからと言われたら何も言い返せなくなるけど、それでもRENTのターンにいなかったのは寂しい気持ちになりました。ミュージカル界隈と付かず離れずの距離感面白いな〜とは思ってるけどまだステージ上に上がってないRENTの人間いますよ!?出してよ!!!って叫んでいた。びゅーあっぷチームくんたちみんなわちゃわちゃしてて楽しそうで良かったな〜〜〜〜〜〜 これも後日改めてTV放送見返すとわかったことだけどここがきっとパラダイスを笑顔で平間くんが歌ってるの見るとギュってなる。ウェスとラウンジのみんなが一緒にいて楽しく歌ってるのがいちばん俺たちが見たかった世界なんだよな!!!!!!まさか開幕前にそんな景色見せてくれてたなんて!!!


2月
◎The View Upstairs
びゅーあっぷの季節です!!!!
公式サイトのあらすじだけ入れて向かった初日。終わった瞬間に走り回りたくなるくらい気持ちが溢れまくってチケットがあれよあれよという間に増えていきました。
平間くんの誕生日当日が公演初日被ったの、おたくとしてはめちゃくちゃ嬉しかったんだよな~。記憶違いでなければ上弦以来だったはずなんですよ、公演と誕生日が被るの。とにかく平間壮一のビジュアルが優勝していた。どこかで燻らせていたこんな平間くんがみたいな〜を詰め合わせにして出してくれた感じ。なんやかんやでエンジェルを見れていない人間なのでドラァグクイーンではないけどゲイで女の子してる平間くんはみたかったので。可愛かった〜〜〜〜〜〜
小関裕太の良い女っぷりもたまらなく好きでめろめろになっていた。平間くんとの身長差がちょうどよくて綺麗な景色だったな。見えないものすら見せてくれていた。河川敷に星が無数に浮かんでて石垣に座っている2人。誰もいない世界がきらきらしてた。そんな世界にできる強さ!!!痺れたな〜
岡さんのソロが全編セリフなのも良い意味で贅沢だったよなあ。ウィリー綺麗で良い女だったわよ。当たり前体操なんだけど歌上手すぎて歌い始めるたびにちょっと面白くなってごめんなさい。そしてITHぶりの阪本奨悟くん、とにかくあの衣装が私の好みすぎていて気がついたら追いかけてしまっていた。
贔屓目120%くらいで見ているのでこの作品が面白いか面白くないかの判断はできないんだけど、改めて映像を見返していると2 時間10分でやるには話題が多すぎたよな〜。物語の特性上ウェスとパトリックが締めないといけないところもあるからそうなっちゃうんだけどだいたい平間くんと小関くんが散らかったおもちゃを片付けてくれていた。個性的なキャラクターを集めるのは良いけどそれなら3時間2幕構成の作品の方が収まりが良かったんじゃないかなって思ったりしたけどそれはそれとしてこの作品は好きなのでなんかもう良くわかっていません!
まあ最高の平間壮一が見れることだけは保証できるので、平間くん気になってる人は見てくれよな。円盤出てます。



◎SLAPSTICKS
体力的に詰込みはしたけどしっかり見れなくてちょっと後悔している作品のひとつだったりしている。軽い気持ちで見に行くには合わなくてハードルが高かったな~
昔のコメディ映画のお話で、面白くはあったんだけどあそこまで身体を張っていた人間たちがいた事実に驚いていたりした。この時期達成くん毎回ステージの真ん中でちっちゃくなっててそんな姿よく見るな、なんて思ってた記憶………………



◎ボディーガード
新妻聖子のエンダーーーーーが聞きたくてチケットを取りました!ので聞けて満足です!!!!!
ボディーガード自体が初めてでしたが思ってた以上にナンバーが少ないのにびっくりした。ミュージカルというよりは音楽劇とかストプレに近い印象だったな。


3月
◎Venus of Tokyo
VoT、初めて行ったのは去年の8月。そこから色々を経て3月までずぶずぶにはまって通い倒していた。楽しかった記憶でいっぱいなので思い出ぽろぽろ。
菅野さんの繊細なお芝居と毎回少しずつ変化する感情の起伏に引き込まれて目が離せなくなっていた。鑑定士でいるときとそうでないときの二面性が好きで仕事はきっちりやり抜くその裏にある妻への愛や後悔だったりを背負っている姿が印象的で。大きなものを抱えているからこそ表ではそんな素振りを見せないのもプライドなんだろうし、だからこそ1人になった時に見せる人間らしさが好きだった。妻との距離感とか想いの強さみたいなところで彼女を失ってからの時間の経過に対する個人的解釈として菅野さんは比較的本人の年齢も相まって若い印象だったんだよな。だからこそこのオークションは初めて掴んだ絶好のチャンスだったように感じられて勢いがあったのも好きだったところ。
そして個人的に過去いちばんなくらい推しにちやほやされていた期間でもあった。物理で近いってすごい。まあそもそも近い距離ってあまり得意ではないというか苦手なので今回ハマれたの珍しかったんだよな。菅野さんのキャラクターとして客に一線を引いてくれていたからかもしれないけど。今後何か事故でも起きない限りはこういうことはないと思っているので貴重な時間だったな、という反芻。どれもこれも全部良い思い出だよ!!!クリスマスとかバレンタインとかオークションとか色々いろいろありすぎた!なんだかすごかったなあ。
お台場ずっとずっと楽しかったし最高に思い出に残ってる。充実しすぎたのと走り切ったのもあって手帳見返してびっくりしている。お台場からまだ1年も経っていないんだな。もう感覚的には3.4年は経ってる気分だよ。それだけ楽しかったんだろうな🤎


4月
◎古川雄大 The Greatest Concert Vol.1
単純に古川雄大という人間に興味があったのでいつか行ってみたいと思ってた古川くんのミュージカルコンサート!晴香ちゃんの回に行きました。
バルコニー聞けてめちゃくちゃ嬉しかった。ロミジュリのおたくなので曲を聴くだけで一瞬で懐古おばさんになってしまう。古川くん晴香ちゃんのデビュー作から一緒にやってきているせいで親戚のおじちゃんみたいになってるの面白かった。晴香ちゃんの出身地が覚えられない古川くんに対して食い気味「大分です!」する晴香ちゃん、良いものだったのでずっとやってください。
曲聞きながら古川くんの作品結構見ているつもりだったんだけど思ったより知ってる曲が少なかったの自分でもびっくりした。まあでもロミジュリ、エリザ、モーツァルトくらいだったのでそんなもんかと思ったりしてました。



神州無頼街
ちょ~~~~~~~~~~たのしかったね神州!!!!!!
静岡で、富士の裾野で観れたことがめちゃくちゃ嬉しかったんだよな~~~
終演後行った飲み屋で口を封じられ、泊ってたホテルのはしごから落ちた私的初日。そして千秋楽に天魔王が誕生して捨之介の口上を聞かされるおれたち!!!!!!!
こんな走り抜け方をしてこんな終わりが待ってるなんて思ってないからさあ!!!!!!この話は一生していたい。なんだかこうやって文章にしていると思っていた以上に事故すぎている。この忙しない感じも神州って感じがして良いものだな。全部ひっくるめて思い出だらけ。
髑髏城の七人Season月を経てしっかりやりたいっていのうえさんに言われてできた作品なのずるすぎる!!!って駄々を捏ねている霧ちゃんのおたく人格の私と最高すぎて脳みそがぐらぐら揺れて新感線大好きな感情にはさまれてなんだかぐちゃぐちゃになっていた。
自由に暴れまわる大型犬ふーちゃんとそれを上手にあやしていくまもちゃん、楽しかったよ。そんな2人がラスト上弦/下弦の色の帯をして立たれてしまうともう何にも考えられなくなってしまうし、最後に見せるふーちゃんの表情があまりにもばぶすぎて抱きしめたくなる、衣装も美術セットも全部全部好きな世界観だったな。
一方揚羽にめろめろになっていた私もいまして。揚羽良い女すぎる。優しくてかわいくて気前が良くて。良いと悪いの線引きがすごくはっきりしていたから人殺しを容赦なくしていたのもまた清々しい気持ちにすらさせられていたんだよな。揚羽が永流の希望の光になっていくの、すごく好きだった。永流は揚羽に生きていてもらうことで希望を託すわけで、それを背負って揚羽はこれから千之助と百千代と新しい旅に出ていくんだもんな。恩がある人間のことは絶対に裏切らないし、しっかりその恩を返す。そういう筋の通った女なところも大好きだ。千秋楽に揚羽から(後に具現化する)お煎餅もらえたことも思い出だな。そう思うとここでもちやほやしてもらった。ピース✌🏻



◎S×? Vol.2 RADIO BOX
はい、平間くんのダンスを浴びる時間です!!!!!!!!!!!!
いくらダンスが好きだからっていち俳優がプロのダンサーと一緒に本人発イベントするの、冷静に考えてもちょっとおとしろい事案だ。
平間くんのダンスが好きなので贔屓目200%になってしまうのは許してほしい。ことを前提として技術の高さもあれどそれ以上に本人から出てくるダンス楽しい!!!!という気持ちをキャッチできるのが好きなんです。好きな気持ちを取り繕うことはできないからこそ楽しいことをしている時を見せてもらえるのは嬉しい。平間壮一で踊ってる姿これからもずっと見せてくれ。
平間くんがるいとくんと遊びながら作った(平間談)2人のナンバーが好きで。落ち感みたいなチルっぽさ、平間くんの雰囲気に合っていて楽しそうに一緒に踊ってくれるるいとくんがまた優しいお兄ちゃんみたいな眼差しでこの2人の関係性をみせてもらえたの良かったな〜。幼馴染、らぶ。
これはただのおたくの戯言なんですけどいつかUNOさん、calllinさんと一緒に踊っているのがみたいのと、RIEHATAさんのコレオを踊る平間くんが見たいです!!!これは2022年のハンサムが発表された時からずっと言っているんですけど平間くんどっかでKing&Princeのichiban踊ってくれ!!!!私はichibanを踊る平間くんがどうしても見たい!!!おたくの戯言でした。いつかasteriskがあったら平間くん出てくれよな。あと、ichiban踊って。


5月
四月は君の嘘
公演中止が決まってから約2年、やっと出会えた。内容は知っていたはずなのに初日ステージにいる人間たちがあまりにもきらきらしすぎていて、眩しさに泣いた。
高校生の言葉って想像しているより煌めいている。生身の人間から発せられる台詞の強さにずっと喰らっていた。
達成くんは芝居も歌も上手い!!という話は一生しているんだけど、日生劇場で歌が聞けるなんてあまりにもご褒美すぎた(初演は会場Brilliaの予定)。公演が始まって達成くんの声が会場に響き渡った時に勝ちすぎてガッツポーズをしてしまったもんな。達成くん自身、この作品において素の部分が出ていることはないと言い切っていたのが印象的で。光の外側にいた人間が光の内側に入っていく煌めきだったり、外側にいる時の存在感の薄さもしっかり操れる人間でお芝居が上手いなって改めて感じていた。達成くんの言葉と行動、表現が全く矛盾していないところが達成くんの好きなところなのでそれを体現してくれる姿は信頼値なんだよな。
小関くんは感情がしっかり歌に乗せられて感情の機敏がわかりやすくてそこに引き込まれるの好きだなって思いながら見てた。繊細な表現が上手でそして陰に飲み込まれるのが本当に上手い。
そしてこの作品で初めて事務所現場以外で寺西を観たんだけど、芝居も歌もダンスも上手でびっくりしてしまった。顔だけじゃなくてちゃんと中身の格好良さも相まって女からモテるんだろうなっていうところまで含めて良かったな。The Beautiful Gameのダンス、なんとかこなせたのは完全に素質だったもんな。あの振りだけは今でもなんとかしてほしい気持ちがある……… 2人とも踊れる人間のはずなのにな…… そして水田さん、毎回グレコメの存在を忘れてしまい初めて劇場で観た気持ちなんだけどそれはただの体感の話。水田さんの爽やかさとかスタイルの良さと本人の持つ陽の部分が上手く作用してあの渡くんになったんだろうな。水田さん完全に身内を見る目線でみてしまっているのでなんか意図していないところで応援してる自分がいたな………


6月
ハリーポッター と呪いの子  
職場の先輩に勧められてハリーポッターを履修した状態でプレビュー初日くらいのやる気がないと観に行かないだろうなと思ったのでチケットを取り行ってきました!感想というかここ、沼の香りがしたけど頑張って這い戻ってきた次第です。
死の秘宝のラストシーンで子供の名前に苦悩させられた結果がこんなことに!?!?という結果に。
斉藤莉生くんのスコーピウスに絡めとられてしまったんだけどまさかこんな終わり方するなんて思ってもみなかった。スコーピウスの天真爛漫さがそのまま乗り移ったみたいにかわいくて、抱えているものを外側にみせない強さがあって、だからこそそれを吐き出すときは不器用だけど伝える力も持っていて、りおくんの巨大感情好きだったなあ。お身体に気を付けてゆっくり休んでほしい……… また1年くらい経ったタイミングで見たいなと思っていたので寂しい気持ちとロングランの大変さを考えさせられてしまったよねえ。公演時間も長いわけで終わりが見えずに走り続けるのもなかなかのタフさが必要なんだろうなと思っていたりしてました。
ハリーポッターから12年の月日が経っているのでそりゃ見た目は大人になっているハリーなんだけどびっくりするくらい見た目しか大人になってなかったのも喰らってしまった。ハリーのちょっとした冗談の通じなさとか変に頑固なところとか、言い訳し始めると誰の言葉にも耳を貸そうとしないところとか、って挙げていったらキリがない。成長していない!アルバスもハリーにそっくりに育ってしまったせいで2人とも被害者ヅラが上手いこと上手いこと。(褒めてる)
あと久しぶりに客降りする作品をみたのも呪いの子だったな。舞台作品としてのハリーポッターとして純粋に面白かったしこれは舞台でなきゃいけないものだった。アルバスとスコーピウスの組み合わせもそうだし、個人的にはアルバスとハリーの組み合わせでも解釈遊びができるおたくが大好きなタイプの作品だったよ!


7月
◎クラウディア
あらすじとインタビューに煽られて期待値上げていったけど凄い勢いで振り落とされてしまった。平間くんの芝居の上手さで殴られ、いつか見たいと思っていたような役だったのはめちゃくちゃ嬉しかったけど他各種があまりにも合わなすぎて総合点マイナスで帰ってきてしまった感じ。悔しい。
ただ私が岸谷五朗脚本/演出が合わないだけの話なんですけど、それにしたってまさか令和の時代にステージで素人のリボンダンスを見せられるとも思ってないし、はないちもんめ見せられるとは思ってないし、涙のキッスが嫌いになるなんて思っていなかった……… その結果面白い作品が見たい!という気持ちに改めて気付かされたりしてました。そんなわけで、これを経て、面白い作品楽しい現場をしっかり選ぶことの大事さに気が付いたし、自分の価値観も変わった作品になったんだよなあ。とこの話はおもしろいのでずっと擦り続けようと思ってます。それでもこのタイミングであの出演者を集められるのは岸谷五郎の力とセンスを感じてしまったな。ここだけではなく、毎回キャスティングが凄いので人を見る/見つける才能ってすごいんだよなあ。



◎ザ・ウェルキン
吉田羊と大原櫻子の共演はさすがにみたいじゃん!ってチケット取ったらまんまと殴られてしまった。こんな予定じゃなかった………… ラスト5分のための2時間半だった。
吉田羊ヂカラと大原櫻子ヂカラで殴られるウェルキン、ほんと、"チカラ"だった。
女性12人の会話劇。女性だからこその外面の使い方と噂話に花を咲かせる感じが妙にむず痒くてそりゃ12人もいれば話がまとまらないのはわかるけどなんともやりきれない気持ちで見ていたの覚えてるなあ。この感想を書いている時にはツダマンを知ったあとなのでこういう書き方してしまうけど、吉田羊ってもしかしたら何にもない女に見せかけて全然そんなことない女やりすぎでは!?なんでこうも毎回ラスト5分で殴られているんだろうって思いながらそのままの気持ちを込めてこれからも作品見ることにします。というかちゃんとこれから自分に言い聞かせるわ。



◎「NAO-HIT TV Live Tour ver13.0〜L –fifty– 〜」
SNS時代、その荒波を上手にかわして顔の良さと愛される可愛げを武器に自由を手にいれた男、そう藤木直人のライブに行ってきました!!全部全力の褒め言葉です!!!!!!!
いや~~~~とにかく藤木直人という男のライブめちゃくちゃ楽しかったんですよ。どこの現場でもおたくが甘やかすのは仕方がねえと思っているんだけど、それ以上にスタッフとバンドメンバーとダンサーと事務所までもから甘やかされている男、すごかった。顔と名前が売れてる男が自由に好きなことができるっておもしろい。
間奏でルービックキューブを完成させるというトンチキ曲があるのを噂に聞いていて、それが見たくて即決したんだけどまさかダブルダッチがみれるなんて!藤木直人ダブルダッチ、すごかったんだぞ!曲の間奏で 突然ダンサーが緑に光る縄を2本持ってくる→赤い照明をあびながら緑に光るダブルダッチを飛ぶ→飛びながら縄跳びダンスをする ここまでがセットだったの、やっぱりちょっと頭がおかしい。もちろんこれは“間奏”なので、そのあと踊りながらラスサビにいきます。楽しい。ずっと手をたたいて笑っていた。顔の良いおじさんが一生懸命縄跳び飛んでるのすごく景気が良かった。
思っていたよりダンスナンバーが多くてその大半がおたくも一緒に踊れるような振付になっていたからずっと踊ってた。まさか久しぶりに踊りまくる現場がここになるなんて。会場がサンプラザ中野で終盤バズーカ出してきて2階の奥の方を指さして打つんだけど、2階の壁にすごい勢いで直撃する。バズーカ撃ちたかったんだな( ˘ω˘ )って気持ちになりつつこれ人満員まで入ってたら怪我人出てたぞ!?というくらいの勢いの直撃。ほぼ事故だった。おもろい。
ダブルダッチしたい!ピアノ弾きたい!岡崎体育に曲作ってもらいたい!湿布きもちーーーーーー!が全部許されるのは顔が良いからだぞ!!!と終わったあと酒を飲みながらけたけた笑ってた時間まで楽しかった現場だったな。



◎ 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Rep LIVE side F.P》
2022年のトピック(詳しくは漆黒天の方で)第2位の男安井謙太郎の話をしています。久しぶりに出会ったらなんかすごいかわいくなってました。シブヤ、サイコー!!


8月
◎百物語
謎解きをしないと何もわからないという情報だけ入れて行ったんですけどほんとうに何にもわからなかったです!!!ラストみてわからなすぎて笑った。ここまで潔いと5周くらい回っておもしろい。
そもそも私自身謎解きが得意なわけではなく、お台場の頃から観ていたのはお芝居とダンスをメインで見ていたから なかなかキツい公演だったなあ。結果として友達から謎解きの話を聞いていてもやっぱり向いてなかったんだなっていうのを感じたので暫くイマーシブはいいかなと改めて感じた公演でもありました。
ただやっぱりダンスは見応えあったし、正直菅野さんが達也さんと同役なのにびっくりしていたので見るまで心配だったけど頑張って踊っていたので頑張ってるなあって思いました。なんせ物語が全然わからないせいで芝居の感想も良くわからないんだ………… 許してほしい。
物語はちゃんとあれどダンスを観に行ってるつもりだったのに演者全員が謎解きしている時間があって見渡してて面白かったな。さすがにその状況に二度見してしまったもん。これは悪口というより完全に私の適性のなさの話なのでここまで。永森くんのダンスが上手くて感動して、水島くんは元気に回っていたので元気になりました!またどこかでだずるくんと出会えたら!と思ったけど百物語ほぼだずるくんのこと見てないんよな…………



◎漆黒天
手持ちチケットが漆黒天くんのコロナでなくなり、公演再開後に足したチケットは私がコロナになって行けなくなったので配信で見ました。劇場には行けなかったんだけど2022年を語る上で省くのも違うかあと思ったのでここに感想残しておく。
2022年のトピックを挙げるとしたら1位梅津瑞樹2位安井謙太郎3位廣野凌大でした。本当は1位と2位入れ替えたい気持ちがあるんですけどなんとなくそれはしてはいけない気がするのでこの順位で。
事の始まりは友達と飲んでる時にふとTLに流れてきた漆黒天(映画)の舞台挨拶のうめつに被弾したことだった。うめつのことちゃんと認識したのもほぼこの時。その様子をみていた友達に漆黒天(映画)に誘われ、観にいき、出演時間5分も満たないのに終わったあとうめつの話しかして(いなかったらしい)おらず、気がつけば約半年以上戦い続けることになってしまった。そして未だに決着はついていない。何に喰らってるかって多分顔。すごい顔してますもんね。なんでこんなことになっているんだろう……………… という現在地点。これは自分でもおもろいのでちゃんと残してはおくよ。そして漆黒天の感想というか記憶はほぼ千蛇ちゃんと蔵近しかないのが悲しい事実。ながつの“あんちゃん!!!!!”可愛かったよねって逃げたいんだけど逃げ切れないのでちゃんと感想書きます。
なんかすごい顔をしていました!!!!!やっぱり誰かに対してのクソデカ感情抱いているの見ていられないよ。やめてほしい。本当に申し訳ないんだけどこれ以上の感想が思い出せなくてだな……… 漆黒天の全景映像、物足りなかったけど遠いことでの優しさを感じ、大阪公演のスイッチング映像は一生殺す気概しか感じなくてダメでした。大阪公演の映像に関しては確かCOCOON観たあとだっけな。色んな人間がTRUMPにうめつを出してほしいという話を聞いた後にみていたからずっとダメな顔をしていたのでダメでした!!!!!TRUM出たいって言わないでほしい………… おたくも本人も望んでいるらしい。嫌だ……… こんな、配信の映像で直視ができないことってあるんだなって思ってしまう。本当に良くわからない人間にぶち当たってしまった……… ほぼうめつの感想しか残っていないことも悔しいんだけどステージ上にずっとなんかいるので仕方なかったです。
全く本編の感想とは別の話だけど千蛇ちゃんのアイメイクが可愛すぎて最近は十八番の配色になったのは収穫でした٩( 'ω' )و あんまり役者さんのアイメイクを参考にすることはなかったから個人的に嬉しかったんだよなあ。うめつ現場の時にだけやらないように気をつけてる。理由は負けそうで嫌なので。
劇場で見られなかったのはやっぱり後悔だけどこればっかりは仕方がない。ただそのせいで初めて生身のうめつをみる機会が訪れたのはカレイベだったのすごい話だよな。


9月
◎Q:A NIGHT AT THE KABUKI
おすずの光を浴びて、松たか子の強さを浴びて、本の上手さを浴びて、ロミジュリの使い方に痺れました!!!!!
広瀬すずがいつか舞台をやる時は絶対に行こうと決めていたのに、初演のチケットをダブルブッキングしてしまった結果行けず、再演で念願叶ったのめちゃくちゃ嬉しかったんだよな〜。
とにかく広瀬すずが眩しくて。起き上がって光を浴びるすず、かぐや姫みたいだったな。天真爛漫で恐れ知らずの愁里愛の突き抜けるように放たれる台詞に酔いしれていた。ここ数年思い返してみればロミジュリが原案になっている作品を観ることが多かったからこそ色んなロミジュリに触れている気でいるんだけど、改めてジュリエットの台詞って罪がなくて真っ直ぐで届くものがあるなと感じてた。そしてこの真っ直ぐさが後の結末に大きく響いてくるの、残酷すぎる。上手だなあ、すごいよ!まさかここでまわりまわって「薔薇という名の花は名前を変えても 香りは変わらない」を残酷なまでにつきつけられると思っていなかった……… 愁里愛と結ばれるために捨てた名前しか最後に居場所がなくなってしなった瑯壬生、それを白紙の手紙に書き添え伝えるところまで含めて残酷すぎた。若い頃の過ちがこんな形で自分たちの身に降り掛かってくるなんて……… 名前を変えてもその人であることは変わらないけど、名前がないと自分の存在を証明することもできないし、そこにいるかいないかもわからない。簡単に捨てちゃいけないんだよな。ロミジュリのその後に待っていた話がこんなに色々の台詞を考えさせられるとは思ってもいなくて。すごい作品だった………



◎血の婚礼
一生芝居の上手い人間の芝居をみていてくらくらしていた。
内容的にはあらすじで書かれていたことしか起きないのでそれ以上の面白さはなかったな。これを須賀健太と達成くんでやっているのを見るのが新鮮で面白かった。1幕の場転が多すぎて集中力は持たないんだけどその代わり情報整理をする時間があったので言葉の数にしては追いつけていけたのでありがたかったり、だとしても暗転が多すぎたな。狭い空間での芝居だった1幕に対してガラッとセットが変わって奥行きを使う2幕の世界観の変化は良かった。2幕になっていきなりシェイクスピア感が増したので関係あるのかと思ってたけど特に関係ないみたい。相変わらず新鮮に達成くんの脚の長さに驚いていた。



◎薔薇とサムライ2
いや〜〜〜〜〜良〜〜〜〜〜〜い話だったな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
世代交代とか、継承とか、若い人たちのことを認め育てていく強さとか、見守るだけではなく必要な手の貸し方とか、それでいてしっかり薔薇とサムライと五右衛門ロックの続編という立ち位置はブレないの、めっっっっっっっっちゃくちゃ上手で見るたびに溜め息をつきながら良い話だったなと酒を煽ってしまう。それもこれも天海祐希の包容力と古田新太の強さなんだよなあ。
この冬、天海祐希に抱かれてしまった。格好良くて大好きだ。
良い話すぎて良い話ですとしか言えないんだけどやりたい放題すぎだよ。いくら記憶がなくなったからっって、トート閣下を爆誕させてはいけない!!!!!!ありがとうございました!!!!!!ライビュの時に思わず映画館全体に黄色い声が響いていたのとても良いものだった。声が出てしまうほどの格好良さ。めろめろだよ。
今回新潟にも行ってそこで食べた栃尾揚げがめちゃくちゃ美味しかった〜〜〜〜〜〜〜〜


10月
エリザベート
前回公演ぶりだったが想像していた以上にどろっどろした作品でびっくりしていた。出てくるキャラクターみんな全体的に成長が足りていない。こんな話だったけ?って座席で震えていた。
ちゃぴさんのシシィは綺麗で元気で信念のブレがなくて人生の重ね方に説得力があってすごいなあって改めて感心してしまった。歳を重ねていくにつれてドレスに色がなくなっていくの、もちろん年齢だったり外見の変化なんだけど、それと一緒に感情が活発に動かなくなっていくのとリンクしていくように見えて、美しさを失うことは自分を失うことになっているのを感じてた。だからこそ1幕最初の身体を動かすことが大好きでパパになりたいシシィのきらきらさが眩しいんだよな。
田代万里生フランツ涼風さんゾフィの組み合わせ、完全に悪いのは田代万里生のマザコンっぷりだったなあ。どんなにシシィの味方になったとて絶対いつか裏切る顔をしていた。そんなマザコン息子に育てたのはゾフィなんだけど、涼風ゾフィは 子育て>政治 だったのでそりゃママのこと大好きになうよなあ。仕方ねえけど!!!!さあ!!!!!もう1回みたのが佐藤さんフランツ剣さんゾフィでこっちは対して 政治>子育て で自分で国をうごかしたいからこそ過保護に育てすぎたんだろうな、フランツはゲージの中で走り回っているハムスターみたいだった。ずっとピュアにシシィのことも国のことも考えていて可愛いいきもの。佐藤さんのフランツだったら出会う形が違えばちゃぴさんシシィと仲良くできただろうなあと思う。ここの組み合わせを楽しむ日がくるとは思わなかったけどめちゃくちゃおもしろかったなあ。
古川くんのトート、ずっと気持ち悪かったんですけど(褒めてる)目ギラギラさせながらシシィのこと追いかけていたのにラストシシィが自分のものになった瞬間にすっごい興味なさそうな表情していたのが忘れられなくて。こんなところで「生きたお前に愛されたいんだ」が回収されるとは思ってもみなくて放心状態になってしまった。シシィの命を奪う寸前まではイキイキしていたからこその衝撃だった。
またいつか再演があったら観にいくけど次はどんなマザコン男が爆誕しているのかをわくわくしてしまいそうな今回のエリザだったな。



◎キンキーブーツ
私は三浦春馬のローラを観られなかったことをこの先ずっと悔やみながら生きると思うんですけど、そういう感情とは全く別のものとして、城田ローラ綺麗すぎて満足度がめちゃくちゃ高かった!!!!!!!
ローラ登場から黄色い歓声をあげたくなりながらみていた。ローラ、綺麗よ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
可愛くて綺麗で格好良くて強くて大好きだ。それにしてもデカい。元気になるデカさだしそもそもがデカいのにヒール履いてるから色んな意味を含んだ“”“異色”“”感が強くて良かったなあ。
サイモンになった時の猫背の感じとか小さくなり方がなんだか城田らしくて嬉しくなっていた。ローラ良い女で惚れてしまうわね。
公演観た後に三浦春馬の映像もみてたんだけど、全然違うものでローラを引き継ぐ人間としてこれ以上ない人選だったんだなって改めて感じていた。やっぱり岸谷五郎の人を見極める力ってすごい。城田優にしかできなかっただろうなっていう説得力も込みで最高のキンキーブーツだったなあ。少しだけ悔やんでいた気持ちが晴れたので今回見れて良かったな〜。次は一緒にRaise You Upを踊りたい。華やかでゴージャスでスパンコールぎらぎらな世界、あまりにも好きな世界観だった。ローラとエンジェルスちゃんたち可愛くて綺麗で素敵だったわ〜〜〜〜〜



◎日本人のへそ
日本人のへそ、タイトルは聞いたことがあったんだけど見るのは初めて。想像以上におもちゃ箱をひっくり返した世界観になってて見ていて楽しかった。原色ががちゃがちゃしているの好き。音楽劇のような作りになっていたけどそれと同時に日本語遊びをしているみたいで楽しかった。そして当たり前体操なんだがみんな芝居が上手い。虚構の劇団初めてが解散公演になってしまったけど、パンフ読みながら色々大変なんだな…という何か言及できる立場でもないのでこれからまたどこかで機会があればみたいです。
座高円寺に立つうめつ、今後そんなに見られないだろうと思っているので今回行けて良かったな。遠くからみても近くでみてもずっと顔が綺麗ですごすぎて正直それ以上の感情を抱くまでの境地に辿り着けていない現状。そして1人の人間に対して巨大感情を向けるの暫くやめてほしいです。2幕すごかったんだわ。なんか楽しかったんだけどずっと すごい しかほぼ記憶がない。なんでだろうね。円盤買ったので届いたらまたちゃんとみます。


11月
◎音楽劇『まほろばかなた』
若者の弾けとぶぎらぎらのパワーを真正面から浴びてめちゃくちゃ元気になった!!!!!!!
とにかくステージ上の若者たちがきらきらしていて純粋に舞台の上が!若い!!!となっていた。冷静に考えればこんなに平均年齢が若めの作品あんまり見てなかったんだよなあ。今年色んな作品紹介して観ていて若俳現場結構向いていることに気がついた。というか楽しい。新しい気づきだ。
阪本奨悟くん、とにかく真ん中に立つ力が強くて、一際輝いていて高杉晋作としての説得力があって帰り道に阪本奨悟くん………すごかった……………光ってた………………と呟きながら帰る不審者になってしまった。透けて見えなくなってしまいそうなのにそれでも失われない輝きと存在感とオーラみたいなものが伝わってきた。本当に見れて良かった。ポスター見て機会があれば行きたいなって気持ちがあり、たまたま時間もできたので行ってきたんだけど、軽い気持ちで観に行くには大きい作品すぎたな〜。良いものだった。学生時代日本史とってたはずなのにほぼ歴史の知識がないことにも最近気がついて愕然とする日々を過ごしているのでそろそろちゃんとお勉強しなくちゃね、と自分に喝を入れました。2023年は歴史のお勉強がしたいです。
廣野とことみちゃんのカップルが可愛くて、この2人の関係性が好きだったな〜。飴と鞭が上手に使えているというか、なんでもかんでも甘やかさない女が良かった。


12月
◎はじまりのカーテンコール
安西慎太郎の芝居がみたくて軽い気持ちでチケット取ったら2時間ずっとべしょべしょに泣いてしまった。なんかもう泣きすぎて良し悪しの判断すらできない状態だったんだけど、見てるときの精神状態とこの作品の持つ力みたいなのが作用したんだろうな。なんか、すっっっごかった。
みんなのヒーローで真ん中で輝くりょうがあまりにも綺麗すぎて眩しくて、後半りょうが出てくるたびに決まったように涙腺が崩壊していた。「僕はみんなの想いでできている。」と握りしめたノートと拳の強さよ。背負っているものも覚悟も大きくて重くてその感情の大きさに支えられていたのも自分の支えになっていたのも感じていたからこそその存在がいなくなってしまうのずるいよなあ。きらきら輝いてみんなの希望の星になる安西慎太郎がみれて満足だったよ~



◎ 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Bad Ass Temple VS 麻天狼》
ナゴジュク観る前にtrack3観てなんか好きそうな人間がいる、と思いながら見て見ぬふりしてたんだけどダメだった。私にはせっそーちゃんと廣野を愛でられる才能があるし、なんてったて身体が使える(敗北ポイント)。ここまでくると、わかりやすい話すぎて恥ずかしい。どうしたってちっちゃい人間が可愛くて仕方がない。ちっちゃいものは偉いのだ。というわけでひろの、2022年トピック堂々の3位です。
空劫にとって丁度良い長さの棒(マイク)を与えられて好きなだけ振り回しているの最高に良い画すぎるんよ。現地に行くの配信みてから決めるか〜くらいの気持ちだったのにせんせーと向かい合ったときにびっっくりするくらい小さくなった瞬間をみて叫んでしまった。そしてあまりにも刺さりすぎてそのままチケット取りました。生でみるせっそーちゃん、あまりにも身体の動かし方が好きすぎて座席で奇妙な声を上げ続けてしまった。センターが小さいの俺得すぎないか………… それでいて芝居まで上手いもんだから……… せっそーちゃん最高に良かったぞ………… 仲良し大作戦の必死さが可愛くてたまらなかったな〜。廣野だけではなくいでたくさんも鮎川太陽も含めて自由人が多くて見ている分にはめちゃくちゃ楽しかった。名古屋をこんなに愛でることになるとは思わなかったけど。3人並んだ時にせっそーちゃんがちっちゃい時点で脳が沸騰してしまうので完敗なんよ。
寂雷と獄の関係性絶妙に生きている場所が違うの、鮎川太陽青柳塁斗というキャストのハマり方がそれぞれに上手に出ていたのすごかったなあ。だいたい獄みながらせんせー(>_<)してたんだけどせんせーも大概だったしお互い様だからなあ。旧知、なんだかすごい関係だった。あとギリギリのラインで青柳塁斗が闇堕ちしないの理解すぎて面白かった。
結果として私はライブパートのB&Dラスサビダンスで脳がぐらぐらに揺らいでしまい、ずっとせっそーちゃん………とぼそぼそ言うしかできない人間になってしまったのでした。あーあ。



◎ツダマンの世界
行こうか迷い、行った友達に背中を押されてみたら吉田羊に殴られてほとんどの記憶が吹っ飛びました!!!!!!!!俺は吉田羊が!好きだ!!!!
どこか物語から置いていかれてるな〜という感覚がずっとありつつ見ていたらその気持ちをラスト2分で吉田羊が全回収してくれたんだ。すごい。すごすぎる。ぼーっとしていた脳みそにいきなり雷が落ちてきたみたいだった。霞んだ世界だったのにいきなり全ての焦点があったような感覚。どれもこれも見え方はカズさんと同じ視点だったから欲しい言葉は手に入らないし、投げた言葉は上手く受け取ってもらえなかった。ツダマンを始め、数さん以外はみんな文学に携わっている人間で、文学の世界の感覚が元々備わってるor触れてきている人間に対して、その感覚が0の数さん。言葉というコミュニケーションツールはみんな持ち合わせているのにそれが使いきれない気持ちがわかるから、結果として心の拠り所にして見ていたんだろうな。この感じもそれこそラストまでは明確にわかっていなくて、ラストの「私は文学がわからないから」でガチガチって綺麗にピースが嵌ったんだ。噛み合っていなかった歯車があの一言によって綺麗に嵌ったの気持ち良すぎて“揺れ”たんだよなあ。生きているうちにツダマン本人にあの言葉を放てる数さんの強さに惹かれてしまう。作家の妻という立場であの言い方ができるのすごいよ。吉田羊だったからなのもあるとは思うんだけど吉田羊のフィルターを通してみるツダマンの世界面白かったな。しかも別の種類ではあるが強い女でもう1人いるのが江口のりこでこのキャスティングの上手さに悲鳴をあげそうになってしまった。吉田羊じゃなきゃダメだったし、江口のりこじゃなきゃダメだったもんなあ。私は見る前から初志貫徹で吉田羊に抱かれたかったし抱かれました。



◎禁猟区
初めての柿、初めての中屋敷さん。一回見てみたい気持ちでふらっと行ったら情報量の多さに圧倒されて気がついたら終わっていた。中屋敷作品だからそれはそうなんだけど冒頭から初速度速すぎて忘れていた。言葉の圧に気圧されて脳内処理が完全に追いつかなくなっていた。久しぶりにこれでもかってくらいの台詞量を浴びたので自分の言葉を吸収できる容量完全オーバーだった。ここまでの言葉の情報量があるの、初めての経験だったけど面白かったのでちゃんと自分の耳を慣らしてからまたみたい。面白かったんだけど完全に情報整理ができずにエンディングを迎えてしまった。次見る時の必需品はブドウ糖かな、脳フル回転させてみたいなあ。



◎笑う門には福来・る祭 明治座でどうな・る家康
武~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
まさか嵐のライブがないこの年にあの煽りが聞けるなんて思わなくて客席で1人1人が挨拶を始める度に奇声を発しながら座席に埋もれていた。しかも明治座で。こんな近い距離であれはダメよ。でもホンモノみたいに聞こえてしまったんだもの。発声禁止が辛かった、許されるなら「会場みんなを幸せにしてやるよ」のマツモトに黄色い歓声投げたかったし、石田くんの「はぁ〜〜〜〜〜い!」にだって答えてあげたかった。あんなほぼアウトなことをしていてぎりぎり許されている(?)の不思議で仕方ないけどこれに関してはありがとうな!!!!と言うしかない。まさか嵐のアクスタを手に入れる前に武のハワイ衣装のアクスタを手に入れることになるなんてね………………
1部!平野良!!!とにかく!!!芝居が!!!!上手い!!!!!!!!!!!!!るひまくん、今までポスターは見ていたんだけど実態がわからない作品のひとつだったんだけどまさかあんなシャブみたいだったとは思わなかった。芝居が上手い人間たちによる芝居とコント、そんなん好きじゃん。楽しくて仕方なかったよ!!
平野良、動きがあるところはもちろんなんだけど、静のときの圧がすごすぎて圧倒されていた。表情と声色で表現ができるってすごいよな。真ん中に立てる人間だしそれだけの説得力があってなおかつ器用にいろんなことをこなせる人間なんだなというのを感じてた。安西慎太郎はほんとに誰かに巨大感情を抱き、殴られるのが上手い。主の暴走にまで結局付き合ってしまうところまでなんだか……… あの一瞬光秀に意見するけどすぐ了承するあの間の葛藤凄かった。それにしてもビジュアルが優勝していた。石田三成…………………
4時間(半)公演ずっと出演者に芝居でも笑いでも圧倒されていた。楽しかったのでまた来年もいきたいな~~~ とりあえず、松田岳の織田信長がみたいので大阪公演の配信買います。



◎SUPER HANDSOME LIVE 2022
いや~~~~~最高の現場納めをしてしまいました!!!!!!!!!
ステージ上でずっっっと楽しそうに歌って踊って飛び跳ねてみんなとわちゃわちゃする平間くんがきらきらしていて、そんな姿を3時間弱も見ていられるなんてあまりにも幸せすぎる空間でした。ご褒美だ。とにかく平間くんのダンスが大好きな人間なので、踊っているときの溢れ出る"楽しい!!!!!"に良い意味で毎回元気を吸い取られてしまう。終わったあとはへとへと。それがハンサムなんだろうな~っていうのを感じていた。私も負けじとうちわも双眼鏡も放り投げて踊り狂っていた。平間くんをみながら踊る親孝行、多分1年でいちばんカロリーを消費する時間である。
ハンサムライブは1年の感謝を伝えるイベントということは理解しているんだけど、ハンサムたちからと客席にいるおたくの感謝を伝える/楽しむというお互いの熱量がすごすぎて会場が熱気につつまれていた。終わったあと外にでたときが気持ち良くなるくらい熱い空間だったな。最後の挨拶を聞きながら今回のハンサムの発起人が平間くんだったのには驚いた。なるほど解禁初っ端名前が上がるのも理解。平間くんのハンサムにかける巨大感情が私が想像していた以上に大きくて、これからも大切にしていきたい場所なことを感じて改めて私もハンサムを大事な場所にしたいなって感じました。ハンサムでしか見られない姿ってあるんだよなあ。ハンサムたちと集まったおたくたちの気持ちのベクトルが全員同じ方向を向いているからこそ生まれる熱量と空間だから特別な場所になるんだよな。
平間くんのダンスがとにかく好きなおたくなのでホワセレでソロダンスがみられるなんて思わなかったもんな。secret kissもそうだったけど平間くん天才的にダンスが上手い!!!!!!!表情管理が完璧で綺麗さに合わせて大胆さもある。あまりにも好きな動きがつめこまれている。基本的に重心が低くて歩幅の広い人間のダンスが好きなのでそういう意味ではハンサムサンバの振付レクチャーでちょっと本気っぽく踊った瞬間に蕩けていた。そこに表現力がプラスされているので無敵すぎる。お芝居と出会い"表現"を身に付けたダンス、見る度にアップデートされていく彼の表現にこれからも頭が上がらずについていくんだろうなってそんなことを感じていたりしました。
今回のハンサム、踊れる人間たちが若手にも多くいたから、ホワセレと春の街、あの演出だったんだろうなあ。歌って踊ってだけどどうしてもダンスがメインになってくるところ、昔から結構容赦なくて好き。新原くん若さがみなぎっていてよかったんだよな。バレエとかコンテンポラリーとかが得意なイメージだったんですけど、HIPHOPもちゃんと踊れるし指先足先まで綺麗で上手い。新原くんのダンスを見てるとハンサムのダンスリーダーになれないのが悔しそうな感情まで伝わってきてそういうところもなんだか愛おしくなった。お芝居にもっと触れて表現力の幅を広げて引きができるようになった未来、化学反応起こりそうで楽しみ。それこそ2016を擦り続けているのでこの時に新人だったおおたまさんとかとみけんさんとか、2020で新人だったかなたくんなゆたくんが客席煽りしていたり、余裕をもって楽しんでいる姿をみて成長を感じ、ハンサムの楽しみってこういうところもあるのか~とにこにこしている。ハンサムでしか出会ってこなかった人たちも、逆を返せばハンサムでまた再会できるのでそういう意味でも年に1回集合できる大事な場所なんだよな。
平間くんのハンサムに対する激重感情をダイレクトに浴びてしまい、もちろん大切な場所にしているのはわかってはいたけど私の想像を超えたところまで感情が大きくなっていて、それをこのタイミングでしっかり言葉にして伝えてくれたの嬉しかったな。年々涙腺が緩くなっているのを見るのも愛おしくなってしまう。平間くん、来年もよろしくね。で、ichibanを踊ってくれ。




はい、終わり!今年は27作品44公演(イマーシブは除く)でした!
体感もっと色々見ている気でいたので意外と少なかったんだなあって印象。これはお台場通っていたのとあとは友達と鑑賞会やら円盤とかで色々みていたからだろうなあ。劇場でみたものとしてのまとめなのでここでは感想書いていないけど本当に2022年は色々みた!そういう意味でもすごく充実してた1年だったなあとにかく楽しかった。
2023年は現場が広げながら色んな作品を見たい!まずは刀ステを履修するところから始めようと思います。あとコンスタントに文章を書く。もうこんなに溜めたくない!ちゃんと毎年末にはまとめたい気持ちがあるのでね。その時には2万字オーバーはやめたいわね。


12000円課金した果て


何も知らずにFling Posseの単独ライブに行ったら音を立ててヒプステにハマっていきました。どんがらがっしゃーん。そんな話を長々とします。レプライに行き、その後発売された円盤のトークセッションで完全に頭が上がらなくなってしまったのでブログを書くことにしました。ほんとは年末のまとめで書こうと思ってたんだけどあまりにも長くなりそうな予感がしたので分けた次第。ちゃんと長くなったよ!そんなわけで今年こそ年末のまとめを書くぞ!気合い!の第一弾です。




そもそもどうして何も知らずにレプライに行くことになったのか。
①おたくが円盤を持ち寄る鑑賞会でtrack5見てほしいんだよ〜と勧められて、見た
t5のキャスト出た時に、昔その辺のおたくをしていたので知ってる人間しかいないメンバー集まってんな〜wwwって隣の芝生をケラケラ笑って眺めていた。公演中に見てほしいんだよ〜!!と言われて見たのが私とヒプステくんとの出会い。最初に見たのはt5配信だった。わからなかったけど解説してもらいながらなるほどこういう世界!みたいな新鮮な気持ちで見ていた。そしてずっと乱数かわいい〜ってめろめろしていた。やっぱり最初からめろってはいたんだろうな。これは完全な主観だけど安井謙太郎の可愛いをぎゅぎゅぎゅっと詰め合わせたものを出された感覚だった。今もそんな気持ちでらむだかわいい〜〜〜〜〜〜ってめろめろになってる( ˘ω˘ ) そもそも安井くんにはよくお世話になっていた側のおたくで、器用なお兄ちゃんのイメージがずっとあったしその頃からかわいいなあと思ってみていた下積みがあったんだろうな…… あの頃と変わらないまま若俳のお兄ちゃんしてる安井くんと久しぶりの再会をした。それくらいの気持ちだった。
あと話はそれるが有馬くんがめちゃくちゃ踊れて女のこと無心で殴れる男で軽率に沸いた。"わかってる"男のダンスなんて、魅了されない方がおかしくない!?!?!?侑くんさん、それに加えて芝居も上手いんだ………………………
となんとなくこんなイメージがtrack5にあってその後円盤を持ち寄る鑑賞会で見たのがそう、King of KingsのMVフルバージョン。
なんか、簡潔に言うと、震えた。


②TDDに巨大感情を抱く
こ、こんな、こんなグループが世の中に存在していてほんとうに良いんですか!?!?!?!?解散してるけどな。そんな、TDD解散してるなんて嘘だ!!!!!
俺とTDDの出会い。
あんなに個性もラップの仕方も歌い方もバラバラなのにあの4人が集まった瞬間パワーが無限にまで広がっていくあの感じ。久しぶりに感じてしまった………………………………
上手く言葉にできないんだけど、3/4の人間の出自と受け取る私にその文脈の教養が作用した結果全てがグループとしての""""良さ""""に昇華していた。あんなの、誰も勝てないよ……… 4人で突き合わせる拳のパワーも顔を見合わせている時も並んで歌っている時だってずっとそこに"在る"お互いへの信頼感。そんなの……………… ずるいずるいずるいずるい好きじゃん!!!!!!!
個人的には寂雷せんせーの周りをちょこちょこ駆け回る乱数にかわいいが爆発してこの2人の最強シンメに頭を抱えるしかなくなっている。シンメとしてあってほしい温度感とどこかで絶対に交わらないものを持っている2人の完成図があまりにも良かった。KoKのMVで背中合わせになってるところ大好き。しっかりお互い支え合える存在じゃないと出ない空気感。うーーーーー最高だ
鑑賞会が終わる頃にはTDD解散しちゃやだ!!!!!!!乱数も今のままがいちばんってそう言ってたじゃん!!!!!!!!と友達に泣きついていた。
TDD解散するな!!!!!!!!!!!!!


③シブヤの単独ライブがあることを聞く
そんなTDDに巨大感情を抱きながら安井乱数がめちゃくちゃ可愛かった話をしたらシブヤの単独が今度あるよ、という話を聞く。ここで初めてシブヤの存在を知ります。乱数はシブヤらしい。へ〜。シブヤってどういうこと?よくわからない。そんなのがあるんだな〜ちょっと覚えとこうくらいのテンションだったっけか。


④どんなに漁っても安井乱数の見れる映像がKoKのMVしかない!!!!!
びっっっっっくりした。
合法的に見れるTDDの映像がYouTubeに上がってるKoKのMVしかなかったんだ……………… 気がついたらこれを見続ける日々が続いて安井乱数の映像少なすぎることに驚愕した。(2回目) とにかくもっとみたい。t5の円盤そろそろ買うべきかな…と考え始めた時にそういえば単独ライブがあるらしいことを思い出す。
そもそもヒプステくんの、シブヤの、単独ライブって何?ライブ?何するの?ライブだよ。1曲も知らないのに行くの?行ける?楽しい?というか単独ライブって何?って自問自答の繰り返し。意味がわからなすぎて調べてみたけど何もわからね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って1人でほぼ悲鳴をあげていた。ただ楽しめるかわからない感情以上に今は安井謙太郎の乱数がみたい!!!!!!!!!!!!!!という感情は昂っていた。でも何もわからない現場行くの怖い気持ちでひよっていたのでチケット販売画面までいってはうーーーんとりあえず買わないでおく…の繰り返しは100万回くらいした。


⑤それでもやっぱり安井乱数みたいじゃん(末期)
安井乱数がみたいんです!安井謙太郎の乱数がみたかったんです!!!!らむだがみたい!!!!!!!!!!!!!


⑥何も知らないのにチケット買っちゃった!!!!!!!!!!!!!!!
耐えられませんでした。当日券があるかもわからない状況で一般チケット買える最終日に買いました!だって、見れる可能性のリミットだったんたもん。


というわけでこうしてミリ知ら女は12000円のレプライのチケットを手にするのであった。ゲスト回とも迷ったけどゲストいてもそもそもわからないしな、と思ったのでシブヤ単独回にした。こうなったらもうなんとしてでも楽しむしかない!とりあえずヒプノシスマイクのことを知ろう!と思ってネトフリでアニメを見ました。そもそもアニメが苦手であんまり見ないんだけどすごい速度でみた。みれた。びっくりした。やればできる!
そしてシブヤの正体とヒプノシスマイクを理解する。
全部話してたことが線になって繋がった。あと友達にこれ歌うからってプレイリストを貰って雰囲気知れるだけでも全然違ったので、助かった。なんとなくヒプノシスマイクはわかったけど結局ライブって何?はずっと思ってたんだけどまあこれくらいわかればなんとかなるっしょ( •̀ᴗ•́ )و ̑̑な精神で当日を迎えました。


当日友達からリングライト貸すね〜と言われていたので座席で受け取って本物のリングライトをみてまたびっくりした。そしてそのままの感想「リングライトってリングライトなんですね」って伝えたら不思議な顔をされてしまった。リングライトって丸いペンラみたいなやつだと思っていた。指輪の形をしたライトだった。リングライト……… なるほど…………………… わたしmeetsリングライト
公演中リングライトの便利さにも驚く。今まで通ってきたペンラ(光り物)現場、大体団扇と双眼鏡で手が塞がるので光らせた状態でカバンの中にあることが多かったのもあってあんまり活躍しないな〜と思っていたんだけど、双眼鏡覗いてても踊ってても光り物を座席に投げずにつけていることができる。すごい!便利!!!!!光り物がずっと近くにあるの思っていた以上に楽しかった。
公演みながらいつかシブヤのリングライトを買うぞ………!と静かに心に決めた。


そんなわけでシブヤ単独。何もわからなかったけどびっっっっっっっくりするくらい楽しかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 満足度!!!!高!!!!!!!!!!!
ライブって聞いてたけどちゃんと芝居だったし、芝居だったけどちゃんとライブだった。すごい。
ヒプ自体のお勉強はちょっとしていたのでシブヤの関係性もなんとなくわかった上でみていたんだけど、この3人めちゃくちゃ可愛いな。初めまして、シブヤくんたち。あと思っていた以上に覚えたら楽しそうな振りでテンション上がって踊ってたんだけどなんか違う振りずっと踊ってるな?と感じてそのあとはそっと野鳥の会にシフトしましたw いつかちゃんと覚えて踊り狂いたいのでまた単独してくれ………!!その結果一生双眼鏡越しにキャストと目が合うのめちゃくちゃ面白かった。とにかく仲良しなのが伝わってくる公演で移動しては3人でわちゃってして踊ってわちゃってして歌ってわちゃってる姿、あまりにも俺の好きなやつだった。めろめろ。間奏だったり自分のパートじゃない時はDDBとじゃれたりメンバー2人でにこにこ遊んでたり、それがちゃんとキャラクターが乗っかった上で行われて(たり中の人間が垣間見えたりもして)たのも全部含めて良かったんだよな〜 ライブでしか見れないやつ。久しぶりに感じた''生物"だった。現地で脳汁ジュワッとさせてたら終わった。そんなライブ、そうそう出会えないよ。
そのあと名古屋オーラスの配信もみてたけど羽田以上に距離感がぐぐぐっと近づいてて公演重ねるごとに仲良くなりました!!!!!!!がみているだけで伝わってくるのめちゃくちゃ良かったというか、距離感がバグすぎて一生笑っていた、楽しいねえそうだねえ、にこ。

そして冒頭でも書いたけどライブ楽しかったな~シブヤくんたちかわいいな~って気持ちで過ごしていた中先日届いた円盤のトークセッションを見てもう完全に頭があがらなくなってしまいました。私がシブヤくんたちに感じていたものだったり良さが全部本人たちがやりたかったことに帰結していて、完全に掌の上で転がされていたのを知ってなんかもう大好きがあふれてしまった。
安井くんと坂田くんの外から見えているものを素直に提案できることも、たきりょがそれを受け入れて「一回やってみる」ができるのもコミュニケーションをしっかり取っていたからだろうしそれがちゃんとステージに反映されてるの見ちゃったら、もう、それは好きなんよ。今までに縛られずに新しいことを受け入れて良くなっていく化学反応みていて楽しいもんな〜まあそれ以前のことは知らないんだけど。でも誰が行っても楽しい公演はそれだけですごいことだからさ。Mix Tapeとレプライの稽古同時進行でやってたって言ってたので短い時間ではあったと思うんだけどこの時間の中でやらないといけないことが3人それぞれわかっていたし、目指している方向がみんな同じところだったのが3人分以上のパワーになってあのステージができたんだと思うとやっぱり頭が上がらないな~と感じてしまうねえ。裏でのコミュニケーションが如実にステージに現れた結果全部が良い方向に作用したんだろうなあ。あと音楽的な価値観みたいなのの一致もあったからこそ生まれたハモり、私はレプライしか知らなかったので脳内再生は完全にハモりver.でしか再生できなくなってるんだけど、よく聞いたら存在してなくてびっくりした。良いなと思ったら即対応できるメンバーたちの適応能力に完敗しちゃう。厚みがあるし何より綺麗なので。公演を重ねていくたびにブラッシュアップしていくのもライブの見どころだと思うから怒られないと良いねえとにこにこ見守っていこうと思います。良くなるなと思ったことはやらずに後悔するよりやって怒られる方を選ぶ3人そうなので、そういうところも好きだ。
このトークセッション個人的には好きな考え方を言語化してくれているような映像になっているのでシブヤくんたちだけではなく今までの好きの解像度までちょっとあがった気がしている。良いことも大事なこともいっぱい言ってて、友達と見てたんだけどみんなで拍手を送りながらみていた。人の価値観はそれぞれだけど、私はめちゃくちゃ好きだ。
結果としてレプライが新生シブヤのお披露目になったわけだけど彼らに合う形でできて良かったね〜の気持ちで今は見ている。ライブに適性のある人間のライブだったよ、というか私は純粋にこのライブが好きだ!!!!


飴村乱数 - 安井謙太郎
ずっと見たかった安井乱数!やっと見れた!!!!!!
ずっとずっとずっと可愛くてかわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って叫んでたらライブが終わった。そもそもどんなもんかもわからずに行ったので、行く前にはもう安井くんの「お姉さんたち〜!」が聞ければチケット代ペイできるな、と思ったらライブ始まった一言目が「お姉さんたち〜!」だったのでぶっ倒れるかと思った。満足じゃん。
当たり前体操なんだけど安井くん歌もダンスも上手な上にお芝居までできる人間だから色んな項目をしっかり満たしていて安心して見ていられる。おたくが欲しいもの"理解している人間"なんだよなあって改めて感じたりもしていた。幻太郎と帝統との距離感の詰め方も乱数だからできたところもあるだろうけどやっぱり中の人間のコミュニケーション力の強さだろうな〜。良い方向に全部が作用して、満足度がほんとうに高いライブだった。
完全に乱数ぽい喋り方で喋るという特殊能力を手に入れた彼に怖いものなんて何にもない感じがまじで強い男だな〜〜〜〜ってにこにこしたし、わたしはそんな彼にめろめろになってしまっている。チョロい。
こんなところで安井謙太郎と交通事故起こすとは思わなかったけど、今までは安井くんがいるのも歌もダンスもできるのも当たり前というかそれが普通みたいに思っていたけど改めてちゃんと真正面からダンスみたら上手すぎてひっくり返ったんだわ。Rep Squadの乱数ソロの階段降りてきてDDBと並んで踊るとこ、ガッツリ踊ってるのに身体は軽いし声のブレもなくてすごい。アンコールでBoP新衣装で踊ってくれたの嬉しかったな。というかこの新衣装みんなも言ってるけどほんとに可愛すぎる!!!!!!!!
そして乱数のお芝居にはずっと喰らっているよ……… 乱数パートだけ後半上げてくと本物の仲間→葛藤→Shibuya Crossingの流れ。そんな綺麗に時系列に並べてあげなくても…………………… あまりにも確信犯すぎて今でも暴れている。あと突然TDD衣装で出てきたの脳が沸騰した。そんなの、聞いてなかった!!!でもいつか会いたいと思っていた乱数だ!!!!!乱数の孤独とか寂しさとかそれすらわかっていない状態で踠いた先に向けられているのが寂雷せんせーの懐の深さである"人間味"に起因していることを感じてしまってさあ。それと同時に乱数が中央区側の人間なのもあると思うんだけど。それでもあの2人の間にある何かって寂雷せんせーに本当の意味で寄りかかれない/寄りかかれなかった乱数の辛さだったりするじゃん?知らんけど。
そんな乱数にSCで幻太郎と帝統は居場所を作ってくれたのが伝わってくるんだよな。本物の仲間葛藤からのアンサーソングすぎる。ふと"独り"になる乱数に向ける幻太郎と帝統の眼差しが乱数の全てを受け入れてくれるような優しさがあって、だからこそ乱数はシブヤのセンターに立てるんだよな〜ってそんなことを感じていました。最高のポッセだな、お前ら…………………


夢野幻太郎 - 坂田隆一郎
坂田くんの幻太郎赤ちゃんみたいでずっとかわいかった……………………………… ほっぺがもふもふしてるしずっとふわっとしててかわいい。
何にも固執してない感じでいちばん飄々としてるな〜って印象なんだけどどうなんでしょう。良い意味で乱数にも帝統にも興味がなさそうなの、というか割とこれは3人が3人共に共通して言えるかもだけど個人的に好きなところだったりもしている( ˘ω˘ ) 執着はしないけど必要な存在ではあるこの距離感が安定しているのは幻太郎のお陰なのかなって思ったり。坂田くんの幻太郎は帝統にお金貸してって言われてギリギリまで渋るけど結果貸しちゃう人間だと思っているのであの2人の兄弟感がたまらなく好きだったりしている。し、あのやり取り幻太郎好きでしょ。楽しいでしょ。帝統のことをちょっと馬鹿にしているあの感じがかわいい。
ハネダに行ったあと名古屋の配信もみていたんだけど、公演を重ねるごとにのびのびしていってるの見ててよりシブヤくんたちの距離感が詰まっていくのが面白くて楽しかった。坂田くんどれくらい踊れる人間なのかはまだ未知数なんだけど、幻太郎としての動きとしてめちゃくちゃ綺麗であの動きを見てると軽率に沸いてしまう。かわいい。完璧に色んなことをこなしていく人間じゃなくてどことなく危うさを兼ね備えている幻太郎だからこそ愛らしく感じるのかな~~~ あと坂田くん自身がシブヤのこと大好きなの伝わってくるのがかわいくて好きだ。


有栖川帝統 - 滝澤諒
たきりょのダンス見ていると元気になる人間のひとり。帝統の暴れっぷり好きなんだよな~ とにかくダンスが上手い!偉い!!!!拾ってくれる人たちがいるからこそ好きなだけ暴れまわってるの良いし、それと同時に帝統の中にあるシブヤへの想いみたいなのも感じられてめろめろになってしまう。色んな曲にあるスロット押す振りが好きなんだけど、坂田くんとの対談でもたきりょがそれ好きって言っててちょっとテンションがあがりました。
自分のターンじゃない時の立ち回りが上手で余白を大事にできる人だ〜ってにこにこしていたらちゃんとそこまで考えてできる人間だったのほんとうに信頼値だった。意外と見落とされがちというかそもそも前提として余裕がないとできないことなので。って噛み砕いていくとたきりょ先生のありがたいお言葉にたどり着きます。そもそも歌とダンスに関してシブヤは最低レベルが割と高い位置にあるからこそライブになった時にそれができるのかもしれないけどわかってやるのと無意識でやるのはまた違う話だからね〜 ぼそっと毒を吐かせたいお兄ちゃん2人にイジられてるたきりょはちゃんと末っ子でかわいい。ラブ
たきりょの帝統脳直で人生生きてる感じするしそりゃあのテンションに持っていくのギア入れなきゃ無理よね、と思うけど最後まで持たないのちょっと爪が甘くて隣で困った顔してる乱数がいることだけ書いておきますね。でもそれだけ全力なんだよな〜と思うと愛らしいね。SCで乱数と幻太郎を見ながら歌ってる帝統パートすっごい眩しいよ〜〜〜〜〜〜〜〜ああいうふとした瞬間に帝統のシブヤへの思いを感じてめろ…ってなってる。はぁ、みんな愛おしいね……………………


こんな感じでレプライみたらシブヤに音を立てるようにハマっていき、今ではヒプステくん楽しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って1年前からじゃ想像もできない信じられない人生になっている、たのしい。
今はTDD解散するな!!!!!!の気持ちとシブヤかわいいめろめろの気持ちを両立させながら生きています。現状こんなにズタズタになっているのに俺は……………track5に行っていないので………………… いつかTDDに会えることを夢見ています。これもまた人生。おもしろいわね。




2020年振り返り






今年もお世話になりました!
思ってたような1年にはならなかったけどギリギリ滑り込み!今年も振り返るぞー!!




∇ 1月
・廣瀬友祐 Live tour 2020 cherisH
年明け1発目から良い男に会いに行ったな〜。WSSに向けて身体づくりしてた廣瀬さん、肩幅が広くなりすぎててずっと怖い…って言ってた記憶ある。大きい男は怖い。
いつ会っても見ても良い男だからびっくりしちゃう。来年もどこかで会えたらいいなー!


フランケンシュタイン (4)
TLでよく見かけてたフランケン。興味本位でチケット取って見に行ったらまんまと沼に落っこちました。フランケン好き!ずっと手帳とキャスケと睨めっこしてたなあ。あきこにの沼に溺れてたよ、フランケン楽しかったなー!またあきこにが見たい。そしてこれを見ていつか平間くんにビクターをやってほしいという野望ができました。

そういえば結局かきこにの感想書かずに終わっちゃってたんだな、私的楽で大満足しちゃったんだ。




∇ 2月
WEST SIDE STORY Season2
ひっさしぶりのステアラちゃん!!!ギリギリ回れたんだった。作品としてはハマれる好きだ!ってなれる作品ではなかったんだけど今となってはWSS一回でも観れて良かったなって思いを馳せてしまう、そんな私はステアラのおたく…


・15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE (2)
今となっては奇跡のライブ… と思わずにはいられない。
私の初めてのハンサムはここになりました。とにかくめちゃくちゃ騒いだしめちゃくちゃ楽しかった記憶しかない。蝶が舞った…… だいたいこれで記憶が飛ぶ。ビジュアルが昼と夜で前髪の分け目が変わってたのは変幻自在な髪型で羨ましくなるし浮くレベルで踊りまくってる姿が見られただけで胸がいっぱいだったね… 無礼講→親孝行はただただ純粋に楽しかったな。


・泣くロミオと怒るジュリエット
ミュージカルのロミジュリを経て観た泣くロミオ、新しい解釈がありすぎて気持ちが追いつかなかったな… 今思い出しても苦しい、こんなティボルトはずるい第1位だよ。また私はティボルトのおたくになりました。
ラストシーンは衝撃だったな。再演があったらまた観たい。




∇ 3月
・WHISTLE DOWN THE WIND 〜汚れなき瞳〜 (5)
明日がどうなるのかわからない中なんとか幕が開いたWDTW。初日日生前でSHOCKの中止発表を聞いたのは震えた。幕が開くまで本当に始まるかわからないなんていう世界がきちゃったんだなって現実味が沸かない中そんなことを感じた記憶がある。
まず会場に入った時に広がる綺麗な夕焼けがすごく印象的で"漠然とした広さ"を感じるのに作品はすごく小さの世界の話でそのギャップに驚いた。楽曲も居心地が良くて好きで短期間でのめり込んでいったんだよなあ。エイモスキャンディの最強カップルのバイクで歌う姿は絶対忘れないしいつかまた観れる時があったらその時はもっと存分に(メンタル面で)前のめりでみたい。エイモスくんはビジュアルでもう勝ちだったありがとう。純粋な自分の気持ちで動くエイモスくんまじでクズみたいな男だったけどめちゃくちゃ格好良かったな〜クズなくせに悪いところがないの本当にムカつく!って言ってた記憶ある。やっぱり作品の感想はちゃんと残しておかないとダメだな… 大体が雰囲気になってしまう。記憶はやっぱり薄れていくんだ寂しい…
WDTW、今となっては本当に春馬のお芝居が観られて良かったなって思うんだ。観れば観るほど引き込まれて、観れば観るほど役に対する繊細さとか細かいところまで丁寧に表現していってるのを肌で感じられて、これからお芝居もっと観たい!って思わせてくれた役者さんだったなあ。


・偽義経冥界歌 (2)
現地とライビュ合わせて2回。なんとか東京千秋楽に滑り込めた。いつ観ても光の生田斗真は輝いてた。


・偽義経冥界歌
・NORA
・WHISTLE DOWN THE WIND 〜汚れなき瞳〜 (5)




∇ 4月
WEST SIDE STORY Season3 (2)
エリザベート
・ボディーガード
・WHISTLE DOWN THE WIND 〜汚れなき瞳〜




∇ 5月
ミス・サイゴン
・ニュージー
WEST SIDE STORY Season3 (3)




∇ 6月
ミス・サイゴン
・ヘアスプレー




∇ 7月
四月は君の嘘 (4)




∇ 8月
・ラヴ・レターズ
朗読劇にもいろんな形があると思うんだけど私が想像してたいちばんスタンダードな朗読劇だった。難しかった。
耳からの情報処理能力が遅すぎるので置いていかれたな、何回見たら追いつけるんだろう… またいつか出会えた時は頑張る。


四月は君の嘘




∇ 9月
・CATS
やっと舞台が動き出したところでどうしても何か観に行きたくて久しぶりにCATS観に行った。私の初めてのミュージカルは幼稚園くらいの時にみたCATSでただ漠然と楽しかったなって記憶からずっと好きな作品。楽曲がとにかく大好き。


・音楽劇「銀河鉄道の夜 2020」(2)
宮沢賢治の世界観がわからなすぎて???ってなった初日から色々調べてどハマりしてジョバンニとザネリのラストに殴られた千秋楽という怒涛の2週間くらいを過ごした作品。改めて作品に世界を広げていってもらってるなって感じた作品でもあったしこうやって知ることができるのって楽しいなって思ったのでやっぱりお芝居観るのはやめられなさそう。




∇ 10月
・音楽劇「銀河鉄道の夜 2020」(2)




∇ 11月
・RENT (2)
念願のRENTの世界にやっと入ることができて、平間くんのお芝居をやっと観ることができてやっぱり平間くんのお芝居が好きだー!って叫べることが嬉しくて、そんな初日だったな。なんだかRENTは現実世界とリンクしてそうでしてなくてしてるっていう不思議な世界だった。
正直作品浴びて楽しい!!ってなれたのは初日だけで2日目にめちゃくちゃド正面から殴られてしまいずっと病んでたRENT期間。公演が中止になってしまったのはもちろん悔しい気持ちがいちばん前にはある。ただこんなこと言うのは不謹慎なのはもちろん理解した上でどこかホッとしてしまった自分がいたくらいどん底まで落とされてしまってた。メッセージ性が強すぎてまだ未熟で受け取れきれなかったんだろうなって思う。あくまで個人的な感想というか受け取り方として。またいつか、もう少し時間が経って大人になったら観たいなって思う作品。再演した時には観に行くと思うんだけど観る時の自分の状況で受け取るものが大きく変わるんだろうなって思う。その時まで楽しみに待つことにした、っていうのが終わって時間が少し経った今の気持ち。通りで全然リアルタイムで感想が呟けなかったわけだ!今思い出しても同じくらいで堕ちれるのでこのお話はおしまい!


プロデューサーズ (4)
RENTで落ちまくってたところで本当にプロデューサーズには救われました!!!何も考えずに笑えるって思ってた以上に救われるんだなって感じた。
とにかくカルメンギアが美しすぎて登場から捌けるところまでカルメンギアが抜けるところがなかったのが本当にすごくて些細な仕草まで全部ちゃんと作られてた。達成くんすごい。ロジャーとカルメンの関係性が大好きでカルメンの一歩後ろで相手を支えることができるのがまた美しくて。きっとそういう相手をロジャー自身が望んでいたわけではなかっただろうけど徹底してカルメンはロジャーを引き立ててくれるから安心して身を預けられるようにしてくれるのって簡単そうですごく大変だと思うから本当にすごいし、そんなカルメンが私は好きだ。特に1幕のロジャー邸が好きすぎて毎回叫ばずにはいられなかったな…
そして晴香ちゃんウーラの可愛さよ… 目を奪われたし日の暴力で殴るとはカルメンと並んでこういうことなんだなって思いました。プロデューサーズどっかでゆっくり感想まとめたいな、ずっとカルメン美しいウーラ美しいって言ってそうだけど。


・NINE
NINEの世界観が不思議すぎてついていくの結構大変だった。英語詞をそのまま使ってたのすごかったなあ。映像との融合が綺麗で新しい演出だったな〜。
あの世界にDAZZLEさんいるの正解だったしやっぱりラストには寿美礼さん!!!!!ってなれるのは最高だった。


・RENT (2)




∇ 12月
プロデューサーズ (2)


・両国花錦闘士
今年足りなかったエンタメが詰まってたな!楽しかった〜!というよりは浴びた浴びた〜!って感じ。
色々あった後のキャストでチケット取ったので相撲の話なのはわかってたけどわかってなかったというか、個人的に男の裸が苦手なこと忘れてたので胸焼けすごかったです。 でも原ちゃんがあそこの真ん中にいるの感慨深かったし全ての始まりがメタマクd2だと思うと胸がいっぱいだな… そこに櫻子と徳ちゃんしんぺーさんがいるのほんと胸熱、こんな熱いドラマって存在するんだな。
ずっと下にいた橋谷ちゃんがぐんぐん駆け上がってラスト女神になっていく様に鳥肌が止まらなかった。結局私はまた2020年櫻子に恋をした。


・OrbTALK ライブインコンサート
2020年ラスト、ボーナスステージ感覚で行ってきました!晴香ちゃんと大野くんのバルコニーはやっぱり好きだ!大野くんのヴォルフガングはいつか観たいなって感じました。


・RENT (5)




今年はここに書いたもの配信覗いて全32公演(15作品)でした。コロナもあった中で思ってたより行ってたんだな〜って印象。
来年はGHOSTと魔界とインザハイツとモーツァルトと…って観たいのたくさん。それが今は控えてるかな。全部超楽しみなのでとりあえず幕が開くことをもう祈るしかない。

今年もありがとうございました、来年もよろしくお願いします!!!






銀河鉄道の夜2020




半年ぶりの劇場、半年ぶりのお芝居、半年ぶりの観劇……

観劇が趣味でそのために働いてるタイプの人間なのでそれが半年間も奪われて生きていけない…って思ってたんですけど過ぎてみれば意外とケロっと生きてられたので人間の順応性って怖いなあって感じました。
それでも舞台が好きなのは変わらないし徐々に再開し始めて私も久しぶりに劇場に通ってやっぱり生って良いなー!舞台って良いなー!!って叫びたくなったのでブログを書きます。


銀河鉄道の夜2020を観に行ってきました。

銀河鉄道の夜宮沢賢治の作品は読んだことがなくて。初めて銀河鉄道の夜に触れたのがこの作品。
私のイメージ的には多分銀河鉄道999と混ざってて金髪な綺麗なお姉さんが出てこなくてあれ?銀河鉄道ってこんな感じなの?って困惑して調べたら全然違ったところから始まりました。無知って怖い。ちなみにメーテルの名前もちゃんと覚えてないくらいには銀河鉄道999の方も触れたことがなかった。
お話の内容知らないままに話だけが進んでいって付いていけなくて引き離されていく感覚があったんですけど見るたびに点と点が線で結ばれていって、表現の深さにびっくりしたその勢いで書いてる。

今日は千秋楽。今はすごくそれが寂しい。


ここから先はネタバレアリです


この作品を通して詩的で綺麗でそれでいて実態がはっきりしない言葉が多いなって印象なんですけど。その中でも「まことのみんなのための幸せ」はこの作品の中の大きなテーマというか、考えさせられる言葉だなって。まことのみんなのために何かを為せるかって漠然としているけれど人の心のどこかにはある核心をついた言葉でもある。
簡単な言葉に置き換えたら"自己犠牲"になっちゃうのかもしれないけれどそんな単純なことでもないのもわかる訳で。カムパネルラがザネリを助けるために川に飛び込んだのもカムパネルラからみたら"まことのみんなのため"なんだけどある人から見れば"犠牲"に見えてしまってもおかしくなくて。だからこそ「まことのみんなのための幸せ」を考えると難しくて結果「わからなく」なるんだなって感じた。
ザネリを筆頭にクラスの人たちからいじめられて大人の世界に揉まれたジョバンニがまことのみんなの幸せのために何ができるのかを考えるキッカケになるのがこの銀河鉄道の旅の前後にある気がする。


お話の中でジョバンニとカムパネルラって周りと共存していないというか、悪い意味ではなく浮いた存在になっているのも新鮮だった。学校にいる時も周りに溶け込みきれず、鉄道の中でもどこから来たのか、どこに向かっているのかがはっきりしない2人で。この2人は親友なんだけどどこか同じ場所にいるような感じはしなくて。ジョバンニは地に足をつけて走り回っているけれど、カムパネルラって心ここにあらず、みたいにどこか意識が自分の中にないような雰囲気を出している。カムパネルラの中にある先の見えない恐怖と過去を受け止めきれずにいる自分への不安の気持ちが溢れ出した結果感情をどこかに置き去りにしているようで。カムパネルラにとっての銀河鉄道での旅は自分の感情と自分の存在を取り戻すための旅だったのかな。
白鳥ステーションで降りた時に出会う工事してる人(?)たちに出会って、光るリンゴを見つめた時のジョバンニの「光った」とカムパネルラの「消えた」はまさにこの2人の対比を表しているようだった。ジョバンニは未来に光を求めていて、カムパネルラは暗闇しか見えてなくて。タイタニック号の沈没を見ている時には起きるひとつひとつの事に対して瞬きをしてそのまま体当たりをするように見ているジョバンニと瞬きを一切せずに起きた事に対して動じずに見つめるカムパネルラ。カムパネルラはタイタニック号の沈没に川で溺れてしまう自分の運命を決める出来事を思い出しているようで、今までモノクロだったカムパネルラの気持ちに色がついたようだった。石炭袋の中に綺麗な野原とおっかさんの姿を見たカムパネルラは生き生きとしていて。石炭袋の中に一筋の光が差す演出になっているんだけど、これがそのままカムパネルラの光に見えて。今まで暗闇の中で彷徨っていたところに光がさしてそのまま走って行くのがあまりにも一瞬だったなあ。そんな光はカムパネルラに見えてジョバンニには見えていないから、ここで光と闇が逆転してるのもまた2人が違う世界にいることを表してるみたい。
カムパネルラの中にあった恐怖はきっと"自分がいなくなる=自分の存在がそのまま消えてなくなってしまう"ことにあったんじゃないかな。カムパネルラは銀河鉄道の旅の中で"存在を証明"できることを知り、自分の中にあった感情を取り戻すことができて、そして親友にその"存在の証明"を託すことができたんじゃないかなあ。

カムパネルラってどうしてこんなに気配がないのに存在感があるんだろうって思ってたらお芝居の中で大きな目、そしてびっくりするくらい少ない瞬きとその目の先には何が写っているのかわからなくて異空間を生み出していたんだなっていうのを感じた。佐藤寛太さん、美食探偵私見てたはずなのに全然同一人物だと思えなかった。纏ってる雰囲気ももちろんだけど顔が違いすぎてびっくりした。
見れば見るほどカムパネルラの見ているものに引き込まれていったなあ。ジョバンニの親友であり、物語のキーになる存在の出し方がすごかった。


ジョバンニの性格形成として大きく関わってくるのがザネリで。ザネリとタイタニック号とサソリの関連がヤバすぎた。どこまで原作に忠実なのかはわからないけど、月並みな言葉しか出てこないけどこれはすげえ。

ザネリが川に落ちた描写はもちろんあるけど作品の中での大きさで言ったらタイタニック号の氷山に激突、沈没していく瞬間で。タイタニック号に乗っている青年が水の中に入るとザネリが出てきて、サソリの話が降ってくるように囁くように語られサソリと重なって青年に戻ってくる流れが辛辣なんだけど綺麗で。そして水の中から見た星空の景色は青年とカムパネルラが重なって。あの瞬間にカムパネルラの「まことのほんとうの幸せ」が吐き出されるんだけどここの流れがめちゃくちゃ綺麗で感動する。
ザネリは自分のこと大きく見せているけれど、カムパネルラを死なせてしまった罪に震えている姿は小さくて、ああちゃんと人のことを考えられる"子ども"だったんだなって思うし、それと対比するようにタイタニック号の青年の2人の少女を守るようにずっと傍にいること、決断力とかが"大人"だなあと思わされるんだよなあ。そしてサソリはタイタニック号の青年とカムパネルラとに重なって赤い照明弾が上がる演出が綺麗。
ザネリの最後震えながらの「お父さんがラッコの上着を持ってくるよ」というジョバンニに対する言葉。最初はこの言葉を口にするザネリの気持ちがわからなすぎてずっともやもやしていたんだけどやっとわかって。そしてその気持ちをそのまま全て許すジョバンニの大きくて暖かい抱擁でザネリの気持ちが救われたなあって思った。ジョバンニが優しく抱きしめて、ザネリの手がジョバンニに触れた時、ジョバンニの今まで押し殺そうとしていた気持ちが溢れ出る瞬間でもあって、ジョバンニとザネリの物語の終わりであり始まりになるんだなって感じた。


物語の主人公のジョバンニ。銀河鉄道の夜ってジョバンニの物語なんだけどジョバンニは真ん中にいなくて。いつも色んな人のことを"見ている"んだよなあ。彼の知らない世界を少しずつ自分の中に入れているようなそんな感じ。
お父さんは遠くに仕事に行っていて音信不通で、悪い噂もある中お母さんは病気がち。そんなジョバンニの環境が学校のない時間にバイトして友達と遊ぶ時間がなくなっていじめられるようになって、孤独になっていく。孤独だけじゃなくてジョバンニは何かの拍子でずっと頭の中に周りの人たちの言葉が木霊するからより追い詰められてる状態で。そんな中でもやっぱりおっかさんの言葉にだけは反応を示すからどんな状態であれ親のことは憎めない良い子なんだよなって感じてた。
ジョバンニは素直だからこそ周りの言葉をダイレクトに受け取ってしまうから傷が多くなってしまうんだろうな。銀河のお祭りのケンタウルスの歌を楽しそうに歌うジョバンニはどこにでもいる無邪気な子どもなんだなって感じさせる。無邪気で何も知らないからこそ得るものも大きくて。

ジョバンニの言葉って最初の方にも書いた詩的で綺麗でそれでいて実態のない言葉が多いんですよね。「今夜星が降ってきて僕たちのタマシイに幻燈を写す」とか「牛乳瓶が倒れてこぼれたもの、それはなんでしょう」とか。想像力を駆り立てられる比喩のような詩のような言葉がジョバンニの心をまた表しているようで好きなところのひとつ。言葉の本質は未だに掴めてる気がしないからわかってはいないんだけど、そういうところ、文学的で詩的で良いなって。この「今夜星が降ってきて、僕たちのタマシイに幻燈を写す」のセリフを行った時、星が降ってくる照明で足元にはたくさんの星がある演出が好き。物語の始まりと銀河の中に迷い込む境にいるみたいで。ジョバンニは孤独でいる間に、銀河鉄道の窓に写す幻燈はお父さんとおっかさんの名前しか出てこなかったけど、この旅の終わりにカムパネルラから存在の証明を託されたことによって、この後ジョバンニの幻燈にはカムパネルラも写るんじゃないかなって思った。それがジョバンニの存在の証明の仕方のひとつなんじゃないかなって。
ずっと泣いてばかりいたジョバンニは銀河鉄道に乗って生と死の境の不思議な空間に身を置いて人の様々な運命を知るわけで。あのジョバンニが持っていた"どこまでも行ける切符"はきっと人生の降車駅はまだ来ないってことだったんじゃないのかなって思ってる。他の人たちは降りる駅、場所が決められていたけれど、ジョバンニだけはどこまでも行ける存在だったから。(死を待つ人たちの集まる)四次元空間にひょっこり顔を出した(生きている人がいる)三次元空間の存在って感じが銀河鉄道に乗ってる時間が経つほどより鮮明に感じたんだよなあ。ジョバンニとジョバンニ以外の人たちの差が見えてくる感じ。ただの夢のひとつかもしれないけど、それはジョバンニの運命を変える出来事であって。それがなかったらザネリを赦すことはできなかっただろうし、自分という存在意義みたいなものも全く見えてなかったんじゃないかなあって。それが見えたからこそカムパネルラの願いである"存在を証明"することを約束できたわけで。あの言葉は私にはジョバンニの決意表明みたいに見えた。考え方が変わったことで世界の見え方が一心して、ザネリのことを赦すことができたのも抱きしめてあげることができたのもジョバンニの成長だから。

いや〜達成くんのお芝居やっぱり好きだな〜〜〜って見てて改めて思ってた。達成くんの言葉を借りると"感情のルート"、毎回見えるんだけど今回は特にだなって個人的には感じてました。まずそういう素朴な役って達成くんにとっては新鮮な感じがしたのもあるかもしれない。
素直で純粋無垢な少年そのままに、周りから受けた影響がそのままダイレクトに心に反映されていく様が綺麗だった。作品の感想で綺麗だったなって言葉が出てくるの私の中では新鮮なんだけどこの作品には綺麗って言葉が合ってるなって思う。それはもちろん演出とか言葉の使い方、選び方、照明や音もそうで。なんだろう、ステッカーとかたくさん貼ってある箱の中に大切なガラクタを詰め込んだみたいな作品。不思議な音が聞こえてきたり、それこそ銀河鉄道に乗り込むっていう現実ではありえないことが起きたり、ジョバンニたちの住む世界の雰囲気がガラクタの中って感じがして。楽しくて綺麗なんだけどどこか手に取ると不思議な気持ちにさせられる。最後カムパネルラにうんって言うジョバンニのボロボロ泣きじゃくってでも縛られていたものがなくなって解放されたような笑顔が忘れられなくて。
そしてザネリを抱きしめるジョバンニの姿がロミジュリのマキュを抱きしめるベンとも重なって個人的に崩れ落ちてしまった。ジョバンニの抱きしめ方の愛の深さというか、そこで全部が語られるから、ジョバンニがザネリを赦すことでザネリを救うことができたのがなんだか嬉しくもなってしまって。あの2人の間の言葉のない会話が聞こえてきた時に私の感情が爆発してしまったな。






白井さんの作品は怪人と探偵、ホイッスル・ザ・ウィンド以来だったんですけど大掛かりなセットの中にぽつんと人がいる感じが普通の世界を表していて良いなあって思いました。だからこそ浮き彫りになるありのままの人間性に温かみがある。こんな世の中の今だからこそ出会えて良かったなと思える作品でした。

これから千秋楽だ!ラスト銀河鉄道の夜2020!おめでとうございます!!楽しみだ!!!