落とし物箱

出会っちゃった人たちの話がしたい

フランケンシュタインをみにいってきました。(※ネタバレあり) 1/22追記




タイトルの通りです。
私のTLで話題になりまくって勝手に気になってたフランケンシュタイン、おたくが大好きなやつ!の言葉をよく目にしていたので気になってチケットを取って行ったらまんまとハマりました。で、文章書いてる。
初めての気持ちを残しておかないと!そんな気持ち。日本語は話せてません。ただの叫び。御慈悲をください。


私の初めてのフランケンのキャストは中川&小西の組み合わせでした。このあと柿澤&加藤も観る予定だよ。
特にキャスケは決めずに日程だけでそれぞれが見られれば良いかな、くらいの気持ちで取ったんだけどこんな軽い気持ちで見に行って良い作品じゃなかったね〜〜〜






終わった後はほんとにしんどくてしんどくてカテコ立てなかった、立つまでに時間がかかるくらい圧倒というか心身の疲れがすごかった。
帰るまでも身体は重かったし翌日友達とご飯に行くのもノリ気にならないくらいに引きずってた。連日フランケン観に行ってるおたく、つよい。でも連日通いたくなる気持ちすごく、わかる。


あっきーさんビクター、この人全然折れないしアンリを失っても後悔がない。なんなら怪物さんが目の前に現れて話をしてる姿みて嬉しそう。あっきーさん強い。そしてびっくりするくらい歌が上手い。どこからあんな声が出るのか、不思議だ。
エレンが死んでもジュリアが死んでもどこか「仕方ないな、」って思ってそう。知らんけど。
強いビクターに対して小心者のジャックの対比がめちゃくちゃ好き。ずっと肩すくめて何かに怯えてるんだけど虚勢をはるからすごく哀しい人にみえた。なんだろう、ジャックって孤独。誰かにしがみついていないと生きていけない子どものような顔を見せる。自分より弱いものにしか大きな顔ができない。怪物も見ていても辛いけどジャックも辛かった。だいたいフランケン、辛いって言ってる。クマ、オイシイ。

ラスト、怪物さんに「ビクター」と呼ばれはっとしてそしてビクターは"神"になった。全てを失って神になったビクターはその瞬間友人と共に夢を手にした。完全なるビクターの勝利だった。アンリは怪物になってもなおビクターを神にしたいと思っていたんだろうな… 知らんけど。




小西さん、今回拝見するのが2回目ましてで、前回はグレコメだったんだけどなんか合わないな〜と思ってたのでちょっと不安だったんだけど、そんなことなかった。1回だけで人を判断してはいけない。今回の学び。
手のひらを返すようにぐっさぐさに刺さったしどうして小西アンリは死なないといけないのかわからない!!!つらい!!!なんで!!死ぬの!!!!!って頭が真っ白になった。アンリの心がわからない。ずっとビクターの隣にいたいんでしょ!いようよ!!なのにビクターに無実を証明しようって言われても窘めるように笑うのなんで!死にたくないのに!!

そしてラストの友人を語る怪物さん、もうアンリだったじゃんね!!!記憶あるよね?え!?!?!?混乱錯乱状態。そんなアンリみたいな顔で笑わないで、辛いから。そしてあのラスト。殺す気?死にました。あんなに優しい目をして友人のビクターに復讐するアンリ…… あああ、救いがない。それでもビクターの夢を実現させるために、そしてこの苦しみを誰にも経験させないように研究室を壊して、それでも最後までビクターの友人であり続けたのかな、と思いました。ただその手段が復讐になったのがあまりにも哀しく救いがない。※2回め

救いがないといえばカトリーヌの裏切りも救いがなさすぎるよね… いちばん辛かったのここだった。怪物、どこでアンリの記憶を取り戻したんだろうと考えてて。カトリーヌからの愛を感じた時に少し戻り始めたのかな… 小西怪物、カトリーヌにちゃんと恋してた。あの瞬間すごく心が安らいだ。(そのあとすぐずったずたに壊されたけど。) 怪物さんの居場所がやっと見つかってやっと笑顔になれたのに。世の中そんなに甘くはないんだな。クマ、オイシイネ。


結果、小西怪物から透けるアンリがめちゃくちゃ刺さった!!!!!

点と点が多くて結びつかないな、と思っていた点が最後の怪物さんから透けるアンリで全部繋がったあの瞬間、驚きとそれがまた絶望の始まりで、でもアンリのずっと一貫していたビクターを支えたいという気持ちを感じてもうしんどかったんだ。もうみんな、幸せになってよ、、
約3年くらい?離れていたのにあの研究室でビクターからもらったジャケットを再会した時もボロボロになりながらずっと着てるのもなんか…アンリの気持ちすぎるよね。はーしんど。

実は2幕のカトリーヌに怪物さんが裏切られた時ピークでお手上げ状態だったんですよ。好み的にしんどいお話とか辛い話とか好きだったけどあまりに辛すぎた。ここまでする?ってなったけど最後のアンリの途切れていない友情に撃たれすぎてほんと叫びたくなった。叫んでる。おたく大好きなやつだったよ。






そんなわけで、いっそのこともうボロボロに私のことを殺してくれ…という気持ちと見ないといけないという使命感を感じ、まああとはだいたい小西アンリ/怪物のせいで柿澤小西回が増えました。また日生劇場行きます。










→1/22 追記


噂のかきこにを観てきました。


かきこに is 地獄


あきこにが初見の私、救いがないと言っていたけれど、かきこにには1mmも救いがなかった。なんならあきこにはハッピーエンドだった。こんなに救いのない物語ってある!?って頭が真っ白になった。かきビクとこにアンリ、どうして出会ってしまったのだろう。それはきっと、運命。




相変わらずカトリーヌの裏切りでもう死んでるのに更にラストシーンでずったずたに殺されて帰り道の足取りが重いのにもまだ慣れず。でもやっぱり楽しくってフランケンさいこー!ってなるのです。フランケンほんとヤバイ薬すぎて楽しいな、


さて、かっきーさんビクター。めちゃくちゃ人間だったね!?!?人間だったからこそほんとに辛かった。実験に失敗してやけ酒するのももう誰にも関わりたくないのも人間だったな、あきビクさんってこうやるとアンリは心配して友だちになってくれる、深くなれる、みたいな手段のひとつに感じられたんだよね、私あきビクさんのことなんだと思ってるんだろう…
かっきーさんビクターめちゃくちゃ人間で全ての行動に感情がついていて、だからこそ何かが起きた時の衝撃が大きくて弱っていくかきビク、観ているだけで地獄だ。と感じました。
人間の心をちゃんと持ってるかきビクに対してかっきーさんジャックは人間の心が全くなくて最高でしたね!!!
あの飄々と人(怪物)を傷つける姿とか、いたぶる姿とか普通に楽しそうだもんね。かきジャック人の心がないよ……
最後の最後、フェルナンドとチューバヤ殺すのだってきっと彼の予定だったんだろうなって感じる。目に狂気の色すら浮かべずに人を殺すかきジャックあまりに怖すぎるよ、かっきーさんジャック、好きです


ねー小西さんアンリほんとなんで死ぬの?気がついたら「俺が死ぬよ( ^ω^ )」ってやっぱりおかしくない??あんなに酒場で幸せそうだったのに??私が観た回なんかずっとニコニコビクターのために死にに行ってたんだけどどうしたの、そんなに優しい顔で笑わないでさ、ビクターと一緒に夢叶えようよ!ってやはり思いましたね。生きたい気持ちめちゃくちゃ伝わってくるしとにかくビクターの隣で彼の夢が叶う瞬間みたい顔してるんだもん、、、
あと今回は怪物からアンリがあんまり透けて見えなくてそれはそれで哀しいお話になっちゃった。アンリの記憶を取り戻したのはいつ?と思ってたけど全然アンリにならなくてもしかしたらずっと怪物:アンリが8:2くらいで怪物だったのかなと思う。カトリーヌに恋をした瞬間思い出したのはアンリの記憶じゃなくて"人間"としての記憶を取り戻したのかなって。そして怪物としてまたアンリとは別の人になるんだよな〜 あ〜しんどいよ〜楽しいよ〜〜〜


小西アンリ/怪物であっきーさんビクターとかっきーさんビクター観たけどビクターが変わるだけでエンディングの解釈がこんなに違うものになるとは思わなかった。
あっきーさんビクターとだとビクターを神にする物語でハッピーエンドだったんだけどかっきーさんビクターは友情が強くて友を二度失った男の物語だった。どっちにしろ、しんど。

あっきーさんビクターとアンリは同士!感が強い。同じ目的に向かってる一心同体のような存在で。"友"とお互いのことを呼んではいるけど友ではなくて"戦友"みたいな。そんな感じした。お互いが尊敬の上に成り立つ関係でそれより深くは入り込めない。アンリはずっとビクターを越えられないと思ってるし越えようとすら思ってない、遥か先をいく存在で命の恩人。でも彼の成し遂げる先にみえているものは一緒だから最後のピースになるんだろうなと思う。あきビク、アンリの首使いたいの顔に出てたもん。最後の「ビクター!」の叫びであきビクは神として認められ神になった。
かっきーさんビクターとアンリは真の友達って感じ。同じ目線で同じ立場で全部を話せる存在。仲が良くなる、結託する時は本当に波長が合うと時間なんて関係ないのをすごく感じる。一緒にお酒飲んで愚痴ってそして一緒に前を向いて夢を掴む。そんな2人なんだよな。エレンに「アンリの首が欲しいの?」って聞かれてはっとするビクターに、それ頭の片隅にあったかもしれないけど自覚してないやつなのでは!?って感じたの、あのエレンの言葉で自分の動けない理由はそうかもしれないと気がつく。無実を証明しようと動き出せない自分の行動を言語化してくれた言葉みたいなんだよな。アンリ/怪物が苦しむ度に後悔して自分を責めて自分が苦しくなって、でもそれすら自分を責めてる。最後の「ビクター!」の叫びはビクターとアンリ、2人のあの時ちゃんとあった関係すら壊されたようだった。怪物によって全てを失うビクター。掌からぼろぼろと溢れて孤独になっていくビクターは最後信頼していた友すら失っちゃったんだよな…… ほんとかきこにって地獄。

そうそう、怪物の復讐によるビクターの沸点もあっきーさんビクターはジュリアが殺された時でかっきーさんビクターはエレンを失った時のようにみえたのも面白かったな、あっきーさんビクターはジュリアの言葉は入るけどエレンの言葉は全然入らないし、かっきーさんは逆でジュリアの言葉は入らないけどエレンの言葉は染みるように入っていたように思った、それも全然物語が変わってみえるから面白い。


かきこに、新しい地獄をまた知ってしまった………